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デザインと芸術のちがいとは何か。
「デザインと芸術の違い」を詳しく知りたいです。 芸術 絵画、彫刻、、純粋美術 デザイン 服、インテリア、グラフィック、建築...と自分ではキーワード程度の曖昧にでしか分かっていません。 どなたか詳しい方、教えてください!
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芸術は「絵画、彫刻、純粋美術、服、インテリア、グラフィック、建築」を分野の総称です。 ※例えば「絵画は芸術(芸術分野)の一つです」は○です。 デザインは「絵画、彫刻、純粋美術、服、インテリア、グラフィック、建築」の創作過程の中に内在する要素です。 ※例えば「絵画はデザインです」は×です。正しくは「絵画の為に表現方法や表現手法をデザインします」が○です。 もうお分かりだと思いますが、分野区分をする為の言葉の「芸術」と、芸術行為や思考のプロセスをそのものを示す為の言葉の「デザイン」とは、そもそも小学生の算数で言えば単位が違うものなので、比較はできません。 私は建築設計の専門家ですので「建築」について特化した話になりますがご了承下さい。芸術である建築を設計している自分自身の事を建築デザイナーとはいいません。大区分では芸術家です。芸術家を更に詳細に分類すれば建築家(建築設計者)です。デザインの言葉を使うとすれば「芸術である建築を創作する過程において建築をデザインする」ということになります。 視点を変えて英語で検証してみます。 「アーティスト:artist」は一分野である芸術分野に携わる人の事です。 「デザイナー:designer」 はデザインという行為を含むことに携わる人の事です。 ここでも「芸術という分野」と「デザインという行為」は整合できていると思います。 ついでに質問内容には登場していない「音楽」でも検証してみましょう。音楽を芸術と思っている人は大変多いと察します。逆に音楽をデザインと思っている人は大変少ないでしょう。これは「芸術」と「デザイン」比較できるものと考えているから混同するのです。言葉の響きからも「音楽はデザインです」はなじまないからですね。だから「音楽は芸術だ、音楽はデザインではない」と思っているだけです。正しくは「音楽は芸術です。音楽表現の為に音や楽譜をデザインします」になります。
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- d-drop
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こんにちは。 デザインdesignを、英和辞書で引いてみると、意匠、図案という意味のほかに、設計、構想、計画などの意味があるようです。 つまり、芸術分野に限らず、“ある考えに、整合性を付与し、実現させること”というニュアンスがあるようです。 日本語でも、人生をデザインする、なんて使いますよね。 さて、ここからが私の考えですが、大きくいってしまえば、“人は日々、自分の周りのもの(と自分)を、意識するしないに関わらず、デザインしながら生きている”といえると思います。だって、「認識」や「理解」が、そもそも、対象を自分なりの「秩序」で組みかえているわけですから。 ちょっと、松尾正剛さんあたりのいう「編集」に近いんじゃないかと思います。 もっと原理的にいうと、絵画なら「色」文学なら「ことば」にあたる最少単位が、どんなものにもあって、それを、自分なりのイメージで、組みたてる行為が、デザインではないか、と思います。 で、芸術artも、学芸や人工、技巧などの意味もあります。「人生は短く芸術は永し」の「芸術」はもとは「医学」ですしね。 だから、原義的にいうと、「芸術」は「デザイン」された結果、できたもの、ということになろうかと思います。 ただ、絵画や彫刻、グラフィックデザインまたは演劇、音楽などだけじゃない、人の営為になるものすべてがそのなかに入ります。 で、ちょっと想像は飛ぶんですが、最少単位のものを、「デザイン」したいという意思は、なにも人だけが持ってるわけじゃない。 アインシュタインの「e=mc2」でもいいし「神」でもいいんですが、何者かの意思によって、デザインされた、そしていまだにデザインされつつあるものが「世界」ということにならないか、と。そして森羅万象が「芸術」だと。 ものすごく根源的に考えると、そうなりませんか? どうでしょう。 ご参考になれば。
- masa0000
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私的意見ですが・・・ 「デザインは他人のため」 「芸術は自分のため」 と認識しています。 デザインは、商品としてクライアント、消費者等に受け入れられる必要がありますが、芸術にはその義務はありません。言い換えれば芸術は「自己満足」でもいいわけです。結果として人々の共感を得られる作品も多々ありますが、その逆である芸術作品もありますよね。 ですから芸術家はアーティスト(artist) デザイナーはクリエーター(creator) と呼ぶのがふさわしいと思います。 #5の方が言われている「音楽」について私も思うところがあるのですが、いわゆる「歌手」は芸術家(artist)ではなく 芸人、芸能人(artiste)だと思っています。発音は違ってもカタカナで書くとどちらも「アーティスト」ですから、世間一般では混同されているのではないかと思います。 【売れる歌を歌おう、みんなを感動させる歌を作ろう】という目的で作られた曲は、その時点でデザインされたものになります。 【好きで歌ってるんだ、聞きたくなけりゃ聞いてもらわなくてもいい】というスタンスで歌い続けている人は芸術家ですね。
- pide_piper
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No.6です。 デザイナーにも直感力、独創性が求められます。 ですが、常に依頼者のブランド・アイデンティティにマッチしているか、微調整を繰り返さなければなりません。 例えば、依頼者が企業ならCIマニュアル(コーポレート・アイデンティティ)の規定内で一貫したフォーマットを求め、 デザイナーに自由裁量の余地はあまりない。 ---ここからは個人の見解です。 いづれデザイナーも創作への欲求が生まれてくると思います。 デザイナーが自身のブランド・アイデンティティを構築し、 その活動を依頼者が評価し、ビジネス相手として迎え入れると、その活動は芸術家の領域に近づいてくる。 別の見方をすれば、デザイナーに限らず会社員でも、一個人のアイデンティティを周囲が正当評価する事で、群集心理ではなく協調で物事を進められるのではないか。 (ちょっと飛躍しすぎたかな。) また、芸術家・デザイナー共に表現者は、人を催眠や洗脳状態にする表現は控えなければいけないと思う。 自身・依頼者のアイデンティティから外れ、指針が見出せなくなるから・・・。 参考:VisualLanguage視覚言語へのデザインアプローチ ピーター・ボニッチ著
- pide_piper
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芸術関係の立場から一個人の見解です。 時代により芸術及び芸術家の扱いは変わってきます。 現在巨匠と呼ばれている芸術家も、当時はただの職人として扱われ、その仕事の範囲も建物や家具の装飾等、 とまさに現代のデザイナーが行っているような事もしていたようです。 では、現代の有識者が過去の膨大な作品群の中から何を基準に芸術品であるとしているのか。 大雑把にいえば、革新性や学術的に価値のあるものに対しては、人類の文化遺産とし、 一般大衆の娯楽を目的に創作されたものを大衆芸術としているようです。 中にはバスキア等のようにその人物の思考自体が尊重されているケースもあります。 いづれにしても"唯一無二の創作物・思考"である事が条件のように思います。 唯一無二を追求する事は、困難なゆえに芸術家は身を削る思いで創作に取り組むからこそ一個人の意思が尊重されるのだと思います。 ちなみに、学者が頭をすり合わせても決め手がでない内容かと思いますので、 一般の方は興味程度にとどめていたほうがよいと思います。 今後ますます様式も多様化していく一方ですから深みにはまってしまいますよ。
- kaitaradou
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素人の感想でしかないですが、スポンサーの意志がどのくらい含まれているかで決まる側面はないでしょうか。昔の肖像画などデザインとは言わなくても依頼主の意向で随分実物と違う例もありそうなので、こういうのは芸術というよりむしろデザインに属するとも言えないでしょうか。勿論こういう場合でも画家の才能によって何か画家が発信するメッセージを表現できた場合も多いと思いますが。
- pippin-report
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こんにちは。 デザインには「用途」「機能」があります。 どれほど美しくても、使えないものはデザインではありません。 例えば、素晴らしいドレスがあったとします。 でもファスナーやボタンの開きがなくて体が入らなかったとしたら、これは服ではありません。 こんな服をデザインする人はデザイナーとは言えないわけです。 芸術は用途や機能は関係ありません。 「目的」はありますね。 例えば、感動させる目的、考えさせる目的、リラックスする目的、などなど。 単に美しさを伝えるというのも芸術の目的でしょうね。
基本的には、機能性が存在するものがデザインだと思います。
- char2nd
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大量生産を前提とした商品として企画されるのがデザインでしょう。あるいは工業技術との結びつきが強く、多くの人が計画段階から関わり合いながら作り出されるもの、といったところでしょうか。 マーケットリサーチから企画立案、生産方法など、一つの製品についてデザインが関連する範囲は広く、それらがすべて有機的に結びついていかないと優れたものを作ることは出来ません。「かたち」の一つ一つに合理的な意味があり、尚かつ生産効率やコストなどについても考えなければなりません。又、関連する法規なども調査しておかないといかない場合もあります。 芸術は主に単品制作で、作業に関わるものも特に大がかりでなければ、基本的に一人です。企画性のあるものありますが、原則作品は作者のインスピレーションが重要視されます。コストなどはそのときの財布の中身次第で、法規・規格などはほとんど度外視です。 建築関係を別にすれば、量産化を前提とするのがデザイン、単品が芸術、でしょうか。両者の中間的なものが工芸でしょう。