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免疫細胞染色

実験で免疫細胞染色を行ったのですが、その際に固定、可溶化、ブロッキングをしました。何のために固定、可溶化、ブロッキングを行わなければならないのですか?できれば、固定、可溶化、ブロッキングの意味から詳しく教えて下さい!!

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回答No.2

固定:組織、細胞は生ものなので、ほうっておくと傷みます。自分の持ている酵素による自己消化や、細菌による腐敗などです。固定は、タンパク質、核酸などを、架橋、脱水、修飾によい変性させ、不溶化、不活性化することによって、こうした死後変化による劣化を防ぐために行います。 ブロッキング:ここ参照↓ http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1410356 可溶化:これは抗体染色なら、どんな場合でも必要な操作という訳ではありません。実験で検出した抗原の性質上、なにか特別な理由があったと思われます。実際どのような試薬でどのような操作をされたかがわからないので、いくつか可能性をあげると、 弱い界面活性剤で、細胞膜を可溶化して、抗体の浸透をしやすくした(そうしないと、浸透性が低い細胞だった)。 抗原が折り畳まれたタンパク質の内側にあったり、固定によって抗原性が低下するなど、そのままでは抗体が反応できないケースなので、酵素、界面活性剤、薬剤などで、タンパク質を部分変性して抗原を暴露する必要があった。

a-leaf
質問者

お礼

詳しく教えて下さってありがとうございます。一つ一つの操作の意味を理解したときは実験がとても楽しいので大変助かりました。参考にさせて頂きます。

その他の回答 (1)

  • TCA
  • ベストアンサー率49% (115/231)
回答No.1

固定 タンパク質を架橋し、タンパク質が移動しないようにする。 可溶化 界面活性剤で細胞膜の脂質成分を溶かし、抗体が細胞内に侵入しやすくする。 ブロッキング タンパク質を含む溶液にあらかじめ試料を浸すことにより、抗体の非特異的な結合を防止する。

a-leaf
質問者

お礼

分かりやすく書いて下さってありがとうございました。操作の意味が分かることによって実験自体もやりがいのあるものとなりました。参考にさせて頂きます。

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