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「晒」と「泊」の取り違い
意味としては、「晒」は日が西に傾いて宿泊する、「泊」は水で布を白く晒す。 ということでまったくの取り違いだと聞いた気がするのですが、 なぜそうなったか? 意見でもかまいません。 よろしくお願いします。
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こんにちは。 まずは、漢字の成り立ちから、漢字には、だいたい 1、象形文字 2、会意文字 3、形声文字 の3種類があるそうです。 象形文字は、そのもののかたちを写した字ですね。「山」、「水」、「人」など、 会意文字は、象形文字を組み合わせて、さらに複雑な意味を表そうとしたもの。渉は、古い字体だと、水の流れと足跡を組み合わせたかたちになっているそうです。また、「従」の古字の「从」は、まさにFollow meという感じですよね。 形声文字は、漢字の中で7割を占めているそうですが、例えば「持」は、「手」を使う行為で「ジ」と発音することは、「持つ」だ、というふうにできたものをいいます。他にも、「狼」は、獣の種類で「ロウ」と呼んでいる動物、ということです。「金」属の種類で、「ドウ」と発音するものは? 「銅」ですね。もちろんこれは、それぞれの字ができた時代の発音によっていますから、いまの発音がそのまま当てはまる訳じゃありません。 この考え方が一般的ですが、反対する人がいないわけじゃありません。有名な白川静さん、全く独自の解釈をしています。それがまた、ものすごく面白いんですが、いまここでは紹介しません。『漢字百話』(中公新書)あたりから読んでみてください。『字統』『字訓』がいちばんいいけど、大冊だからね。 さて、ようやく本題ですが、「晒」は、「西日にさらすから」でしょうか? 私は、これを形声文字にとって、太陽(日)に関係することで、「サイ」とよむこと、と解釈した方が、いいような気がします。西日が差すまでさらしたら、褪色しちゃいそうじゃありません? それに「洒」という字があります。お洒落、なんて使いますが、もとの意味は、すすぐ、とか、洗う、です。つまり、布の類を「サイ(きれいにする、なんていう意味だったんでしょうか)」するのに、水を使うのが「洒」で、そのあと日に当てて乾かすのが「晒」だったわけです。「泊」も、「水」に関係することで「ハク」と言っている行為、と考えた方がいいと思います。つまり、話し言葉があって、それにあわせて漢字ができたんですね。漢字の中でも、ちょっと新しくできたような気がします。 この場合は、それにあたると思います。 以上、ご参考になれば。
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- kawakawakawa13
- ベストアンサー率25% (514/2010)
「晒」は日が西に傾くまでということで、さらしとなったのだと思います。 その昔、漂白剤など無かった時代は、太陽光線に長時間当てることで漂白効果を得ていました。 ここからきているのだと思います。 「泊」はもともと港の意味から転じて「とまる」になったのだと思います。
- kawakawakawa13
- ベストアンサー率25% (514/2010)
「晒」は日が西に傾くまでということで、さらしとなったのだと思います。 その昔、漂白剤など無かった時代は、太陽光線に長時間当てることで漂白効果を得ていました。 ここからきているのだと思います。 「泊」はもともと港の意味から転じて「とまる」になったのだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。 なるほど。わかりました。
- s_yoshi_6
- ベストアンサー率73% (1113/1519)
以前、同じ内容の質問に回答したことがありますが、それぞれの漢字の成り立ちから見ると各々の意味は妥当で、意味が逆のように取れるのは偶然だと思います。 詳しくは下記をご覧下さい。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=908841
お礼
ご回答ありがとうございました。 すみません、過去ログをちゃんと検索していませんでした。 参考にいたします。
お礼
ご丁寧に回答ありがとうございました。 私の認識も一部の見方でしかなかったのですね。 解釈もいろいろあり、よい勉強させていただきました。 きっと、漢字や読み方以外にも勘違いや解釈の違いがいろいろあるんだろうと思います。