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発生の不思議?

このまえ始原生殖細胞について勉強しました。始原生殖細胞の特徴として、発生の早い時期に他細胞と区別されますが、なぜでしょうか(植物は花芽形成後なのに)?また移動することも大きな特徴ですが、どうして長い距離をわざわざ移動するのでしょうか?先生に聞いたら「知らん」と言われてしまいました・・・皆さん意見を聞かせてください。

みんなの回答

回答No.2

私はまったくの素人ですが、こんなことを想像しています。太古、単細胞生物が多細胞生物になったとき、参加した各々の単細胞は、生殖細胞によって全遺伝子を保存してもらう代わりに、体細胞の中では、持っている一部の遺伝子しか発現しないような取引をしたのではないかということです。現在の生殖細胞の行動は、こんなことと関係がないかなと考えています・・・

回答No.1

なぜという問いにメカニズムを答えるなら、卵の局部に、生殖細胞質というものがあって、それを含んだ細胞が始原生殖細胞になるとされていますね。生殖細胞質の正体は、種によって違うのかもしれませんが、ショウジョウバエではある種のRNAだったか? 発生の早い時期で体細胞と明確に分かれるのは、生殖細胞の全能性(どんな細胞種にも分化する能力があること)と関係があると思います。体細胞は発生とともに。どんどん分化できる範囲が狭くなっていきますが、生殖細胞は全能性を次世代まで保つため、体細胞が分化をはじめる遥か前に一線を画すのではないでしょうか。極端な例をあげると、ある種の昆虫(タマバエだったか)や、ウマカイチュウは、生殖細胞しか完全な染色体セットをもちません。体細胞は卵割の早い段階で、染色体の一部を失い、同時に全能性も失ってしまうのです(トリビアかしら)。そのへんが、分化した細胞からもカルス形成して完全体を作れる植物と違うところかもしれません。 どうして、長い距離をわざわざ移動するのか。合目的的な説明はありません。そういうふうにできてしまったから、そうなんだとしか。しかし、細胞が移動し目的地にたどり着けるというメカニズムに関しては多くの研究者が興味を持っていて、盛んに研究されています。(始原生殖細胞細胞のほかにも、血球の始原細胞なんかもそうですね)。

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