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数学は金になる?
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そういうご趣旨でしたか。 金になるかと仰るから回答がずれました。 仕事をする上で役に立ってるかどうかと言えば、「数学を使える人にはしばしば有用、時に必須。数学を使えない人には全く無用。」が答です。これはただのトートロジーではない。「数学を使え」を「逆立ちができ」と置き換えてみれば、お分かりになるでしょう。それを収入に結びつけるのは、また別の才覚だと思います。 実務に於いてしばしば、数学を使えばいとも簡単になる問題に無駄な手間・時間を掛けて実験したり作業しているのを見掛けます。コストの無駄ですね。ソフトウエアの性能も何桁も上がることがある。でも当人たちはそこに問題が転がっていることにすら気付いていません。 しかし、数学だけで解決するものは案外少ない。様々な理工学を闊達に組み合わせ応用することが必要な場面が多いと思います。 > ゆとり教育が進むとこういう人が増えると思うとうんざりします。 知的レベルの低下、要するにアホばっかりの社会にうんざりする(いや、もうしてる)、ということですね。 「ゆとり教育」の効果は「良い教育を受けたければ特別な学校へ。支払えない者はあきらめよ」という階級化であろうと思いますが、優秀な教師が生徒の評価・批判能力を磨くのに「ゆとり」を活用するということは理論上不可能ではありません。問題は、優秀な人はたいてい教師にならないということです。待遇が悪すぎるんですよ。教師はコミュニティーの名士・権威者でなくては。名誉と収入を与える代わりにアホとヘンタイは教師になれない。当然下らない雑用などさせない。そういう資格でなくてはいけません。現状は悲惨な職務環境です。採用の段階でしっかり選んでいないからでしょう。劣悪なのに囲まれ雑用の山、モラルばかりがうるさく管理されて、収入も尊敬も得られない。 > 最近のトンデモ本も数学サイコパシ-が多い気がするのですが。 全然そうは思いません。草の根研究者によるヘタレな文章と数式だらけのトンでも本など、大抵の読者がついてきませんからマイナーで、その影響は多寡が知れています。むしろ「××で癌が治る!」が売れちゃう以上は、不誠実な出版は万古不変、なくなりません。で、数学で癌を治す話は寡聞にして知りません。 一方、功あり名遂げた先生が後年になって静かに「おかしなこと」を言い出すというケースがままあります。オリジナリティの高い、常識を覆すような仕事をしてきた先生にこそ、そういう素質があるというのは、納得できる気がします。これはマトモな人が検討を加えてくれるので、或る程度抑え込める。 トンでもは、読者の「権威主義」(『反権威』を標榜する「権威主義」も多いですね)が支えています。やはり買うヤツが居るから本が出る。活字になったり報道されたもの、著名人の言うことを何でも鵜呑みにする。最初に鵜呑みにしたものを盲信して、後を受け付けない。まるでインプリンティングみたいです。評価能力、批判能力、能動的調査能力、よく分からんものを見極めるセンスってのが必要です。 「数学サイコパシ-」とは面白い言葉を作りましたねえ。あまり詳しく観察したことはありませんが、なんだか微妙に外れているような気もします。自己愛は強烈のようですが、多くは基本的に善意であり、ポジティブな意味で社会に関わることによって評価を得たいと思っているらしく、閉じこもってる訳じゃない。「サイコパス」のように、雑人共が俺様に隷属するのは当然、というのではなく、機会を捉えて理解者(信徒・追従者)を増やしたいと願っているように思われます。 > 役に立たなくてもやらなあかんですね。断固,詰め込むべきです。 > もっと金になることをアピールせなあかんと考えたわけです。 役に立たないとお考えか、金になるとお考えか、どっちなんでしょう? 「感動した~っ!」「面白~い!」だけじゃ駄目ですか? 数学に限りませんが、そういう経験を早期の学習の中で日々繰り返すのが大事でしょう。「自分で考えれば分かる」という人が沢山いれば、トンでもは滅多に出てくる余地がない。初等教育の目的は知識より思考方法の訓練、というポリシーが全面的に間違っているとは思いません。しかし思考方法の訓練をやる以上、考えられない人、考えるのに時間が掛かる人を積み残してしまうのでは悪循環が生じます。それに考えるための素材となる知識が不足していてはどうにもなりません。まだしも詰め込みの方が確実ではありますね。 むしろ最近思うのは、理論と実践の間にある深淵を無視する人の多さです。理屈が分かったから明日から実践します。積極的で結構ではあるんですが、逆に言えば底が浅い。マニュアル人間。あるいはいとも簡単に洗脳される。お仕着せの知識ばかりで、「実際はなかなか理屈通りに行かないんだなあ」という経験をしていないんでしょうね。無論、評価・反省ができなければ、こういう経験もありえない訳ですが。 修行が必要な職人的技能を軽視する傾向、素人がスグ自分にもできると思いこむ傾向(それを煽る連中も多いですね。安易な「資格」商売はその最たるもの)は、社会の「アマチュア化」「無責任化」と相関してるように思えます。
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- noribou11
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数学は金になるかどうかで回答します。 数学が得意ならば所得は増えます。京大の西村教授のグループに よる研究成果に大学入試に数学を選択した学生と選択しなかった学生 私大、国立の経済学系の2千人以上を調査したところ、年間所得は 明らかに数学受験者が上という結果がでてきました。 でも質問は数学という学問が研究になるかどうかですよね。 数学系の論文を読みましょう、けっこう研究になってるみたいです。 その研究が金になるかどうかといったら、大学の研究のほとんどは 金にはなんないですよ、私なんぞ生物屋ですが、やってる研究は発生遺伝学。これだけじゃ企業は雇ってくれません。技術だけは生かせますけどね。
お礼
たまたま,経済学系だから役に立ったということでしょうか? 他にもバイアスがあるきがしてなりません。 なぜ,経済学部だけ? データとしては興味深いですね。
- stomachman
- ベストアンサー率57% (1014/1775)
専門家じゃあありませんけど。 数学で飯喰ってる人。 大学や高校や予備校の先生。家庭教師。受験参考書の著者。数学雑誌の編集者。Math-Magicsのセールスマン。 実務ではみんな応用をやってると思います。 金融工学の人。これは近頃肩身が狭いかも。 マネージメントやマーケティング、設計、情報システムなどでも特に難しい数学が必要なものでは、もう数学に特化しちゃってる人が時々います。とは言っても特定の分野についてだけですけど。 某放送局の数少ない理系社員として、選挙・世論調査等の統計を専門にする内に数学を独学し、退職後は事務所を構えコネを活かして大企業相手に数学コンサルタントとして大活躍、という人が居ました。でも偶然stomachmanと絡んだのが彼の不運でした。もの凄く難しい理論を勉強していらっしゃる割に、基本中の基本で大間違いしていることが露呈。「文系の中の理系」であってこそ貴重な人材だったんですね。 稀に、個人の住所と思われる「××研究所」の所長さんから、訳の分からない数学の理屈を訳の分からない表現で書いた手紙が舞い込むこともあります。これは草の根数学者でしょうが、喰えているのかどうかは不明です。 現実の課題が先にあって、これにチャレンジする、というのは、応用数学と言うより数理科学って立場に近いと思います。数学が先にある訳ではない。課題を解決するのに手段は問わない。 純粋数学は、面白いかどうかだけですから、先生をやる以外喰えそうにありません。応用数学は、漠然とした応用分野を想定して、それに使えると思われる理論を体系立てて構築したり、数理科学で出てきた問題を一般化し理論的に整備します。即使えるとは限りませんけどね。或る程度理論がまとまると、それを現象に適用してみよう、っていう研究も出てくる訳です。これだったら、研究職として大企業や国立研究所で喰えます。 ソリトン(soliton)なんて、物理現象の観察が先にあって、数値実験がなされ、理論が構成され、そして関連する非線形微分方程式の解法が発見された。すると今度はこの現象をコントロールして積極的に工学に使っていく。また物理の基礎理論にも絡んでいく。応用数学の典型と言って良いのでは? それはさておき、 イヤシクも学問に向かって「何の役に立つの」と問うのは怪しからんですね。天文学や考古学はもっと役に立たない。スグ役に立つかどうかというプラグマティズムは、文化の基礎を痩せさせるセコイ見方です。学問やる以上、「モチロン役に立つ筈がない。1000年後に役に立ってしまうかも知れない。それがどおした。」その位、鷹揚に構えて欲しいもんですし、そういう人が喰える社会でなくちゃいけません。 もちろん、役に立たないものが何でも良いと言っている訳じゃない。役に立たない特殊法人なんてのは…
お礼
回答に感謝! 去年,学祭のときにサイコパシ-がきて繰り込み理論が間違ってるだの, 吸収スペクトルの帰属が分からんだの言う人がきて困った経験があります。 その人は会社で研究をしていて狂ったっぽいのです。 数学力のなさというか, ゆとり教育が進むとこういう人が増えると思うとうんざりします。 最近のトンデモ本も数学サイコパシ-が多い気がするのですが。 役に立たなくてもやらなあかんですね。断固,詰め込むべきです。 そんなこんなで, もっと金になることをアピールせなあかんと考えたわけです。
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