• ベストアンサー

現象学の論争(?)について

お世話になります。 私は今現象学について学んでいます。そこで現在の現象学解釈について 教えて頂きたいところがあります。 現象学と単に申しましても、色々な解釈があるようなので、なかなか 独学するのは難しいのかな?と考えてます。 (正直なところ、「色々な解釈」のイメージ自体がよく掴めてません) できれば「色々な解釈」とされるものの内、主要なものを一通り 自分なりに観てみたいと思います。 そうした現象学の解釈にまつわる論争が書かれた著書や、サイト等 をご存知の方は是非教えて下さい。 論争してなくても、この人(又はこの団体)はこんなこと言ってます、 というような解説が詳しく書かれた著書やサイトでもありがたいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.4

こんにちは。この間から気にはなっていたのですが、いかんせん、フッサールは気になりつつもパスしたままの状態が続いているので、どうしたってまともな回答はできません。 たぶんフッサールについては、質問者さんのほうが詳しいと思うので、ごく一般的なアドバイスぐらいに受け取っていただけたら、と思います。 ご質問とお礼欄を拝見して、いまひとつよくわからなかったのは、質問者さんが、竹田さんの現象学を学ぶことを希望していらっしゃるのか、それともフッサールそのもののほうを学ぼうとしてらっしゃるのか、ということなんです。書き方のもんだいではなくて、立っていらっしゃるポジションがいまひとつ見えてこない。 つまりね、フッサールを勉強しようと思うんだったら、『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』でも『イデーン』でも、ひたすら読んでいくしかない。つまるところ、そういうことなんです。 もちろん、最初っからそんなの読めません。 だからたとえばメチエの『フッサール 起源への哲学 』(いや、わたしが読んでわかりやすかったと思っただけなんですが)を読む。それから一次文献を読んでみる。それでもわからない。じゃ、ほかの二次文献を読んでみる。もういちど、一次文献に帰る。 もひとつ、哲学史的な目配りも当然必要になってくる。 最低、デカルトの『序説』は読んでおかなきゃならないだろうし、意識哲学の元祖、フィヒテはどうしたって押さえておくことが必要でしょう。フィヒテ読もうとおもったら、カントの一通りの知識は必要だし、ヒュームだって。あるいは、ハイデガーやメルロ=ポンティと対比させながら読む必要もあるでしょう。基礎タームの理解は不可欠だから、哲学事典だって必要だし、通史はなんでもいいから最低一冊は読んでおかなきゃ。 解釈についての論争がある部分って、ある程度、二次文献を読んでいけば、なんとなくわかってきます。二次文献のなかには、「ここは論争がある部分である」とか、「~系の研究者は、この部分をもとに××と言っている」とか、書いてあるものも多いし。 おそらく、ここで質問お聞きになりたかったのは、おそらくそういう箇所はどこかということなんでしょうね。 ごめんなさい、そうした箇所をわたしは指摘することはできません。 だけどね、それって、個人的な意見なんだけど、努力の方向がちがうと思う。 わたしはときどき、英会話を習うなら、イギリス英語か、アメリカ英語か、どちらを教えてくれる人がいいか、という質問を受けるんですが、初心者ならイギリス英語もアメリカ英語も関係ない。オーストラリア人だって、南アフリカ人だって、きちんと勉強した人なら、英語を母語としない人だってかまわない。初学者にとって問題なのは、そうした多少の発音の差ではないんです。 その時期大切なことは「英語的パラダイム」を身につけることであり、自分の頭のなかを、日本語のパラダイム、英語のパラダイム、自由に行き来できるようになることなんですね。 哲学だって同じなんです。まず、なによりも「哲学的な思考」の筋道を身につける。 基礎タームを身につけ、考え方の文法を身につけていく。いろんな哲学者の「定石」を学んでいく。そのために、一次文献、二次文献、どっさり読んでいくしかないんです。 論争の箇所なんて、一次文献と二次文献のジグザグを繰り返してたら、すぐ見つかります。 そうして、そんな解釈のぶれは、専門の研究者じゃなかったら、そこまで困る必要はないだろうと思います。こういうのもあれば、こういうのもあるんだな、ぐらいに思っておけばいいんじゃないでしょうか。あるいは、竹田さんがお好きなら、竹田さんに寄り添うように読んでいけばいいのだし。 結局、なんにせよ学んでいこうと思ったら、際限なく関わるしかないのだし、時間だってかかります。 わからないことはあとからあとから出てくるし、一冊読んだら、引き続き、最低三冊は読まなきゃいけない本が出てくる。ヘタしたら、十冊です。常に、ハイデガーは、リクールは、ガダマーは(なんでまだ翻訳出ない?)、と、読んでない本に追い立てられるような気がします。ドイツ語、わかんねーからなー、とガックリくることだってあるし、読んだとしても、読む端から書いてあることは忘れちゃうし、どこまで自分のものになったか、なんておよそ覚束ない。 ただ、そういうもんだ、と覚悟を決めて(あるいは諦めて)、一生つきあっていく。フッサールは十分、その価値はあると思います。わたしだって、似たような立場です。一緒にがんばっていきましょう。 駄文をだらだら、ご容赦ください。

sinfonia
質問者

お礼

ghostbuster様 アドバイスありがとうございます。 出張に行っておりますて長らく返事が出来ずに失礼しました。 >一次文献と二次文献のジグザグを繰り返してたら、すぐ見つかります。 やはり文献の往復が大切になってくるのですね。ズシリと響く言葉で あります(なめてかかっていたわけではないんですが)。 >立っていらっしゃるポジションがいまひとつ見えてこない。 なんと言うか。こんな指摘をされたのは初めてですが、仰ることは 分かるつもりです。原因はポジションからくる憶見を避けたかった ためです。しかし逆に難しい状態になってしまって。 反省するところです。 (言い訳として書かせて頂くと) ポジションからくる憶見とは、現在の哲学諸派において、 「誰某の信奉者だから~」というような先見のことでして、出来るだけ そうしたことを排除したかたちで書ければいいなぁ、と思ったからです。 決して回答者様を軽く見ているとかそうした問題ではなく、意識せずに 気軽に書いて頂けるような文体にもって行きたかったという意向 なんです。 >一緒にがんばっていきましょう。 ありがとうございます。何よりこの姿勢が大切なんだと思います。 勉学は一人では完成しえないものだと思いますので。

その他の回答 (3)

noname#15238
noname#15238
回答No.3

今日は、現象学の論争と言うことで、なんとなく「デリダ 現象学」で検索してみました。 以下の本は、網羅的な解説らしく、私のような初心者用かもしれませんが。 http://www.populus.est.co.jp/asp/booksearch/detail.asp?isbn=ISBN4-326-15344-X 以下のページに、デリダによる、フッサールの現象学批判がありました。 私には、さっぱり意味がわかりませんが、ひょっとしてお役に立つかもしれません。 http://www.ashidahironao.info/jboard/read.cgi?num=351 的外れでしたら、大変失礼しました。

sinfonia
質問者

お礼

fishbowl66様 アドバイスありがとうございます。 確かに近現代で最も有名な哲学者とされるデリダもフッサール現象学 に異論を唱えてますね。 最初のURLの本は是非買って読んでみたいと思います。 次のURLは読むのに苦労しています...(難しいですね) 以前fishbowl66様にアドバイスを差し上げたものの、自分の無知に ただひたすら参るばかりでして。いい機会だと思いまた勉強をし直し ている次第です。 ありがとうございました。

  • Diogenesis
  • ベストアンサー率49% (859/1722)
回答No.2

御質問の意図がいまひとつよくわからないのですが。 「現象学の解釈にまつわる論争」というのは 「現象学とはどのようなものか」ということに関する論争ということでしょうか? 現代の哲学において単に現象学と言えば フッサールに始まりハイデガーやメルロ=ポンティらに受け継がれた現象学を指すのが普通ではありませんか? ヘーゲルの精神現象学だとかカッツの実験現象学のように フッサールのそれとは微妙に異なる意味で現象学の語が用いられることはありますが, 混同されたり論争になったりしたことがあったとは寡聞にして知らないのですが。 御質問の意図から外れるかもしれませんが, 「現象学に関わる論争」ということなら 下記URLでフッサール選手やハイデガー選手の出場する対戦が参考になるかもしれません。 対戦型哲学史 http://homepage1.nifty.com/kurubushi/

sinfonia
質問者

補足

説明が足りませんでした。申し訳ございません。 「現象学の解釈にまつわる論争」についてですが... 私は以前独学で本を読んでいた時に、とある友人から「竹田青嗣の 現象学だけ学んでも現象学を学んだことにはならないよ」と指摘され ました。 即ちフッサール現象学だけとっても、現在は色々な方が解釈を 説いているので、色々な方の解釈を読んだ方がいいのでは?という ことなんだと思いました。 確かに竹田氏で検索かけると賛否両論で色々書いてあるのが分かった のですが、対立されている方の意見の出所が結構不明確でして、 学びようがない状態です。 もっとしっかりしたと対談とか論争とかが書かれているサイト等が あれば学べるのになぁ、というのが今回の質問の真意です。 (しっかりとした、と言うのは対談者などが表記されている、という 意味です) できればフッサール現象学に限定されているとありがたいです。

回答No.1

初めまして。 門外漢なので、お役に立てるかどうか分かりませんが。 先日たまたま見つけて、なかなかおもしろいと思ったので、このカテ内の別の質問でも薦めてしまいました。 もしかして、もう御覧になってたら御免なさい。 心理学カテゴリの質問に対する参考URLです。

参考URL:
http://personal.okweb.jp/kotaeru.php3?q=1330924
sinfonia
質問者

お礼

sirayukihime様 アドバイスありがとうございます。 主観についての考察、興味深く拝見させて頂きました。 心理学は私も全くの門外漢なので勉強になります。

関連するQ&A

  • 絵画の約束論争について

     質問に目を留めていただきありがとうございます。 今、「絵画の約束論争」というものについて調べているのですが、どなたか詳しく解説してくださるか、またはそのようなサイトをご存じではないでしょうか? (自分でも探してみたのですが力不足でなかなか詳しい記述が得られませんでした。)  山脇信徳が関わっている論争のことです。よろしくお願いします。

  • ハイデガーは現象学から何を引き出したのか

    フッサールの弟子がハイデガーで、フッサールに感動して哲学の道に進んだのがサルトル。これはよく知られていますが、ハイデガーの概論書を読んでも、またはサルトルの実存思想について少しずつ知識が身についても、そこに一体どのように現象学が導入されているのかよくわかりません。 方法論として、ということかと解釈していますが、それにしても、ハイデガーの存在思想の中に、フッサール流の「現象学的還元」とか「厳密学」といった特徴を見出すことに困難を感じています。 詳しくご存じの方、または大まかなイメージをお持ちの方、お教えいただけるとありがたいです。

  • 公務員の説明会の日程について

    こんばんは。いつもお世話になってます。 来年公務員試験を受験しようと思っているのですが独学なので説明会などの日程がよくわかりません。 説明会の日程をまとめて表示してくれているようなサイトをどなたかご存じありませんか? 一通り検索してみたのですがそれらしきものがヒットせずに困っています。 どなたかご教授いただけると幸いです。 よろしくお願いします。

  • 繊維の取り扱い表示

    いつもお世話になっております。 さて、繊維製品を買った時、タグなどに取り扱い方法(洗濯方法)が アイコン表示されてますよね。 「ドライクリーニング禁止」とか、「陰干し」とか。 あのアイコンは業界団体等のサイトで配布していないのでしょうか? 一つ一つは簡単なので書いても知れてるのですが何せ数が多くて(笑)。 一通り自分でも検索してみましたが見つけることができません。 もし該当する様なサイトをご存知の方がいらっしゃいましたらご教示下さい。 よろしくお願いいたします。

  • お猫さまに API Hooking を教わるには?

    粂井康孝氏の『猫でもわかる』シリーズには大変お世話になっております ところが不思議なことに同氏のWebでも著書にも API Hooking の解説が見当たりません ⇒ 私の探し方が悪いのでしょうが・・・ 粂井家の猫が API Hooking を説明している資料をご存知でしたらお教えください、お願い申し上げます

  • 田口真堂氏又は深見東州氏の所で占いの勉強をされた方いらっしゃいますか?

    自分は占いが好きで、色々本を読みあさり独学で勉強をしていたのですが、最近もっと本格的に勉強がしたいと思うようになりました。自分だけでは限界を感じ、誰か先生に教えて欲しいと探しているのですが、身の回りにもいないし、サイトはたくさんあってもどこがいいかわかりません。見た事も聞いた事もない人よりせめて著書を読んで納得できる方がいいかと思うのですが経験のある方はおられますか? たくさん専門家の方が素晴らしい回答をされていますが、皆さんどのように勉強されたのでしょうか? 田口先生の所は通信教育があるので、ここがいいかな~と 思うのですが、姓名判断の考え方が先生と違うのが残念です。 深見先生の所は問い合わせてないのですが、通信があるか わからないのですが、宗教団体に勧誘されそうで、著書での教えは素晴らしいけどう~んと今一つ気が進みません。 自分が習いたいのは 姓名判断(本字) 家相 気学 四柱推命 です。 家庭があるので今の仕事をしながらになりますが、どこかいいサイトがありましたら教えてください。

  • Googleアナリティクスについての説明

    こんにちは。 クライアント様にGoogleアナリティクスの分析や活用について簡単な説明をしたいのですが、 どなたか、そのことについて解説してあるサイトをご存じでしょうか? (これ自体専門的ではあるのですが)簡単に解説してあるサイトで結構ですので、 URLを挙げてくださらないでしょうか? よろしくお願いします。

  • 使える「排煙」の解説書はないでしょうか?

    使える「排煙」の解説書はないでしょうか? 違うカテゴリーにて質問出してしまったので再度投稿いたします。 こんにちは。各サイトでみなさん建令126-2の「排煙」についてかなりの御苦労されているとお見受けいたします。私も解釈に苦労している建築設計士の一人です。主事の解釈も各々違い、毎回困惑しています。さて、この「排煙」に関して使える解説書はないでしょうか?「防火避難規定の解説」「建築memo」「目からうろこの・・」などに載っていない専用の解説書です。ご存知のかたはどうかご回答お願いします。また「木造準耐火」の解説書も併せて探しています。よろしくお願いします。

  • 再起動のショートカットの作り方

    お世話になります。 再起動のショートカットを作る方法をどこかのサイトで見たことがあるのですが、忘れてしまいました。 解説サイト、もしくは作り方をご存知の方いらしたら、お教えください。 よろしくお願いいたします。

  • ホームページビルダーで携帯サイトを作りたいです。

    ホームページビルダーで携帯サイトを 作成したいのですが、アフィリエイトを解説した サイトこそ見つかれど、なかなか携帯サイト作成を 説明するサイトが見つかりません・・・ 一応PCサイトのほうは簡単なものは作った経験が あるのですが、携帯のほうはまだなく、 一通り勉強したいと思っています。 よい、作成サイト等ご存知でしたら、 よろしくご教授くださいませ。