PR会社ではどんな仕事をしているのでしょう

質問

PR会社での仕事の内容について、具体的に教えて下さい。

よく「メディアリレーション」という言葉を聞きますが、
メディアに掲載してもらう為の営業活動（？）が
メインの仕事になるのでしょうか。
また併せて、待遇等の就業情報も教えていただければと思います。

PR会社での業務経験のある方、宜しくお願いします。

回答No.3

hyperion411 · ベストアンサー

かつてマーケティング部門で働いていたものです。
用語について多少誤解があるようなので、まずは教科書的定義から。（尚、分類については、下記以外にも諸説あり統一はされていません。）

広告もＰＲもプロモーション活動の非人的販売活動に分類され、それ以外にも「パブリシティ」が含まれます。
それぞれの特徴は、

「広告」広告主の明示、非人的媒体の利用、有料。

「ＰＲ」（パブリック・リレーションズ）利害関係者、社会一般とのよい関係性構築を目的とする。（特定の製品・サービスのアピールではない。）

「パブリシティ」掲載の意思決定がメディア側にある、無料、客観性が高い。

ＰＲもパブリシティも原則メディア側に掲載のイニシアティブがある点では同じですが、その目的は異なります。

ZeusSeesSuezさんの例でいえば、
＞業績や人事などの発表もの・・・「ＰＲ」活動。
＞新製品などの発表会を企画・運営し、メディアを招集する・・・「パブリシティ」活動。
といえるでしょう。

実務ではこのへんごちゃになっていますが、とりあえずは上記のように、定義できます。

さて、本題にもどります。
いわゆる広告代理店では、「広告」、「ＰＲ」、「パブリシティ」どれも取り扱います。会社によりＰＲが得意と言うことはあると思いますが、ＰＲだけが専門というのはあまり聞きません。
要は、クライアント側の目的、予算により、「広告」、「ＰＲ」、「パブリシティ」等の手段を組み合わせメディアへの展開を企画し実行することが仕事の根幹といえると思います。

次に、
＞広告ではなくPRで情報発信を行うのは、どういう狙いがあるときなのでしょうか。
についてですが、むしろこれは、パブリシティの事を指しているのだと思います。
パブリシティの利点は、無論無料と言うこともありますが、それ以上に下記の効果が見込めます。

取り上げてくれたメディアの威信を利用できる。
よって、他のプロモーションより高い信頼性を持つ。
現代消費者は、広告に疑いを持つ傾向があるが、パブリシティなら信じやすい。
他のプロモーションでは説得し得ない人々にも影響を与える。

尚、私もクライアント側でしたので待遇等は不明です。ただ外から見て業界的には非常に寡占状態が強く、下請構造や古い慣習が残る業界であり、その意味で中小への就職を考えるなら相当な覚悟が必要と思われます。

お礼

非常にわかりやすいご説明を有難うございました。

PRの狙う効果として、

　＞取り上げてくれたメディアの威信を利用できる。
　＞よって、他のプロモーションより高い信頼性を持つ。
　＞現代消費者は、広告に疑いを持つ傾向があるが、パブリシティなら信じやすい。
　＞他のプロモーションでは説得し得ない人々にも影響を与える。

上記のことを考えると、単純に広告予算が無いから…
という理由でPRを利用するわけではないのですね。

　＞ただ外から見て業界的には非常に寡占状態が強く、下請構造や古い慣習が残る業界であり、
　＞その意味で中小への就職を考えるなら相当な覚悟が必要と思われます。

私自身もそのような印象を持っておりましたので、とても参考になりました。

回答No.2

ZeusSeesSuez

「広告ではなくPRで」という場合は、広告費をあまりかけられない、
あるいはかけてもそれに見合うリターンが見込めない時が多いでしょう。
リリース先も業界紙や専門誌に限られるような感じです。
それから、業績や人事などの発表ものも基本的にはPRですね。

ただ、広告費があるときは、
「広告だけではなくPRでも」情報発信することがほとんどと言っていいと思います。

回答No.1

ZeusSeesSuez

"PR会社での業務経験"はないのですが、仕事を発注したことはあります。
回答がないようなので、私の知るところをお答えします。

一般には、PRも広告も同じようなものと考えられていますが、
PR会社の行うPRは広告とは違うものです。
どちらも企業などのメッセージ(商品情報など)を、メディアを通して、コンシューマに伝えます。が、
広告は企業がメディアの時間なり紙面・誌面を購入して、自らの名で発信するのに対し、
PRは企業がメディアに働きかけて、メディアの名で商品情報などを発信させようとするものです。
この際、企業に代わってメディアに働きかけることが、PR会社の主たる業務です。
そのあたりは、「mimi-zuku」さんの仰る通りです。
具体的には、発信したい情報を元にリリースを作成し、
メディアに配布、働きかけるなどして掲載を促すという業務が典型的です。
また、新製品などの発表会を企画・運営し、メディアを招集するのも重要な業務です。
いかに情報発信しても、取り上げるか否かはメディア側の判断ですが、
そこをいかに取り上げられるようにもって行くかがＰＲ会社の腕の見せ所です。
例えば、発信する情報にあまりバリューがないと見れば、
全メディアに発信するのではなく１社だけに情報を流す
(１社独占取材なので、取り上げられる可能性が増す)
などです。

待遇等については全く知りませんので悪しからず。

補足

丁寧なご説明を有難うございます。
広告とPRの違いがよく分かりました。

発注する側（クライアント）の立場からすると、
広告ではなくPRで情報発信を行うのは、どういう狙いがあるときなのでしょうか。
やはりコストの問題が大きいのでしょうか。
（PRの方が断然低コストのように思いますが・・・）