医者ですが、ご質問の主旨と少し違いますが、気になったので書き込みました。
お子さんの進路に心を痛めておいでなのはよく分かりますが(私も何年か前にはそうでした)、結局お子さんご本人の意思が一番大切ですし、そこが変われば元の黙阿弥になるわけです。今親御さんが先走っても徒労になる公算が大きいのではないでしょうか。ケミストリーの例もありますし(悪いという意味ではないです)。お子さんの年代はどんどん知識が入ってその度に興味の対象も変わるものですから、高一の段階で大学や学部や学科まで決めつけていいものでしょうか。音楽とか特殊な分野なら別ですが、今はまず勉強して目前の試験を一つ一つクリアしていくことではないかと思います。
差し出がましいようですが、思いつきではなく本当に興味があるなら、今の時代、本人自身がネットでもいくらでも探せますし、再生医療などは科学雑誌でもときどき特集していますから、情報には事欠かないでしょう。関心があれば当然そういう情報を自分で求めるでしょうし、そのくらいの自主性がなければ、どんな分野でも大成できないと思います。イチローのように子どもの時から将来の目標をはっきりもっていることはすばらしいと思いますが、自分を含めて周りにそんな人はいなかったですね。
今は、理系が好きか、あるいは文系の科目が得意かなどで判断する段階ではないでしょうか。余り親が干渉しすぎると、自分の行動を自分で判断する力が育ちませんから、職業の選択以前に自主的に人生を切り開いていく意志力つきにくく、そのほうが問題だと思います。
一応、口を挟んだ罪滅ぼしに、ご質問の一部に回答します。
まず、今でも工学部の出身でそうした開発部門の方はほぼ例外なく大学院の専門課程を修了しています。はっきり言って大学の学部では現場で役立つほどの教育は受けられません。ですから、東工大でも首都大学でも他の大学でもかまわないし、まずは工学部に入ってより専門的な知識を得てから具体的な専攻は自分で判断することでしょう。
医用工学の開発研究は、大変幅広い分野からアプローチできます。金属工学やセラミクス、電子工学、バイオテクノロジー、人間工学、情報/システム科学、制御工学、高分子化学、検査機器分野まで入れると、さらに広がります。最近はゲームメーカーからの出向者もいるようです。
もう一つ、医学部のある大学は共同研究がやりやすいでしょうから、医用工学が目指したいなら、医学部と工学部があるところが一つの目標でしょう。
お礼
お答えありがとうございました。 そうですね。おっしゃるとおり、親があれこれ口を挟むことではないですね。息子もインターネットなどで自分で情報は探しているようですし、それに先走ってあれやこれや言うつもりはありません。 ただ、この場所を知って、世間の方のいろいろな情報を得たいと思ったものですから。 医用工学の開発研究がたいへん幅広い分野からアプローチできるということで、とても参考になりました。 息子のことを静かに見守りたいと思います。