- ベストアンサー
地学系の就職について
理学部に進むと、他学部より入学が難しいのに就職先がほとんどないと聞きます。ぼくは大学で気象とか海洋、地震関係の勉強をしたいと思っています。でも、就職できないとなると将来のことが心配です。 実際のところ、就職率はどんな感じなのですか?またどんな仕事があって、どんなところに就職できるのかもあまり知りません。色々教えてほしいです。 いま、夢あきらめて工学部にするか、理学部にするか迷ってます。もうすぐ出願で迷ってます!
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
就職に関しては、4年間大学で学んでからか、さらに大学院へ進むのかで大きく変わると思います。一般に理学部で学んだ専門性を生かした職業に就くとなると、4年間学んだだけでは、かなり難しいと思います。これは工学部でもほとんど同じでしょう。 ということで、4年間大学で学び、就職をする人のほとんどは一般企業(←大学時代に学んだ専門とは異なるという意味で)に就職します。最近では、企業の採用条件で学部や学科を問わず採用する企業が増えているようです。大企業はこれがかなり進んでいます。日産などのホームページを見てみるとおもしろいかもしれません。ただ、やはり経済や法学部に比べると門は狭いです。まぁ、これは彼らの専門分野と捉えれば、仕方がないのでしょうが。ただ、企業は無数にあるので、全く心配する必要はないと思います。 さて、ここからが本題でしょうか…。専門性を生かした職業に就きたい、あるいは、研究がおもしろくて大学院の修士課程へ進んだ場合でも、一般企業に就職する場合と専門性を生かした職に就く場合とがあります。 あなたの場合地学系とのことですが、気象と海洋はやや近い関係の職場な気がしますが、あまりそこは詳しくないため発言を控えます。 地震関係に特化して答えたいと思います。地震を研究するにはどのようなアプローチで研究するかで就職もまた変わってくると思います。物理的に?というか実験的に?アプローチするのか、地質学的にアプローチするのかです。私は地質学を学んでいるので、地質学的なアプローチで研究したい場合について話します。職業としてコンサルタント会社・建設会社が最も多いと思います。なにか建造物を建てるる際に地下の様子を調べたりする仕事が多いのではないかと思います。他には掘削会社ですかね。温泉掘ったりいろいろ掘ります。公務員になって土木課など。あとは、石油や天然ガス等のエネルギー分野でしょうか。地震が直接絡むとなると結構難しい気がします。核燃料リサイクル機構などはある程度地震が絡んでるのでは…。やはり、地震を純粋に仕事としたいなら研究機関に就職するのが一番な気がします。但し、その場合さらに大学院で3年は学んで博士をとらなくてはならないと思いますが…。研究機関への就職はかなり狭きもんな気がします。はい。 なんだか暗めに書いてしまいましたが、地震でも気象でも、海洋でも自分が研究していたことを直接反映した職は研究機関に入らない限りなかなかないと思います。ただ、その研究をする上で使っていたノウハウを生かした職業はいっぱいあります。そういったノウハウを生かして、関連した職業に就くのも結構楽しいと思いますよ。理学部の就職者のほとんどってそういう人がほとんどだと思いますよ。就職先は意外とあるもんです。そんなに迷うことはないと思いますよ。 具体的な就職先は各大学の学科のホームページに行けば就職率とともに掲載されています。ぜひいろんな大学のホームページを見てください。 かなり長くなってしまってすいません。ただ、いい加減なことは書きたくなくって。そんな私も新潟大学で地質学を学んでいます。来年は地震に関連した卒論。その後は就職か進学が悩んでいます。なんか人事ではなくってうだうだと長くなってしまいました。残り少ない期間ですが、じっくり考えてみてください。頑張れ受験生!!
その他の回答 (2)
海洋系はいまいち分からないのですが、気象だと、航空会社の選択もあります(今日は飛行機飛ばせるか?とか…)。 あとは、理科の教員、学芸員、大学に残って研究を続ける道もあります。ただ、どれも厳しい道であることは確かです。 もし、就職は専門職ではなく一般企業を希望していて、あくまで大学の専攻として理学部or工学部かで迷っているなら、自分の好きな道に進むべきです。「就職が厳しい」のは、地学が活かせる職が少ないからで、本当に就職できないわけではありません。それに「就職率95%」の専門学校出たところで、自分が残り5%ならば就職できないわけですから…
建設関係です。建設会社の立場から見た地学系の就職について回答します(私自身は工学部建築学科なので外から見た理学部についての回答になります)。 建設業界の建設会社、建設コンサルタント、地質調査会社については#1さんの答えにあるように、地学系の人も採用しています。 但し、建設会社の多くは工学部の建築学科・土木学科出身者です。その次に工学部機械学科、かなり数が減りますが、理学部の地質・地震関係の人です(技術職について)。 建設会社や建設コンサルタントで地質がどのように利用されているかというと、ダムやトンネル、発電所の建設時に地盤の調査、評価、予測、解析などです。 地震学については防災関係の研究などですが、これについては大手でないとあまり行うことがないので、採用者数は少ないと思います。 なお、建設会社の場合地学で採用した人間は一般的に土木技術職として扱われることが多く、専門とは関係なく、土木技術者として、施工現場に配置されることも多くあります。 参考までに、 #1さんの回答にあるような核関係の建設に係わる人もいますが、建設会社でいうと大手7社でないと核関係施設は施工できませんので、狭き門になります。 地質調査会社だと1部上場企業として応用地質という会社があります。