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ラテンアメリカの文学者2

noname#118466の回答

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noname#118466
noname#118466
回答No.1

専門家ではありませんが私の理解をご参考までに下記します。 先ずラテンアメリカ文学の範囲が広すぎます。日本では通常スペイン語諸国を指すケースが多いと思いますが、ブラジルやカリブをどう取り扱うか。ラテンアメリカ文学、即ちスペイン語文化圏とした場合、メキシコ、ニカラグア、コロンビア、ペルー、チリ、アルゼンチンなどが対象(日本では)になると思います。しかし、独立後の歴史、国情、国民性等があまりに違う場合もあり(メキシコとアルゼンチンのように)ひとくくりにするのは難しいですね。これらの細かい相違点を無視し、外国人として概観的に捉える場合次のような特徴があるかと思います。 1.ラテンアメリカ文学はスペインからの独立で始まった。影響を与えたのは19世  紀のフランス文学だった。新興国のインテリはスペインよりもフランスを向い  て暮らしていた。今でもアルゼンチンではその名残りが強い。 2.新興国が政治経済的に各自の道を歩き始めた時、出会った課題はアイデンティ  ティの問題だった。文学者の役割は国民に我々はスペイン人でもなくスペイン  系人でもなく独立のxxx人であるという啓蒙活動、愛国心を向上させる働き  が期待された。ヨーロッパ追随から離れた近代文学が起こったといえる。    ラテンアメリカには三層の文化があり、国により、或いは見る人により、或いは政治的なご都合主義により、ABCのどの層に焦点が当たるかが変る。 A.土着文化  メキシコのアステカ・マヤ文化、ペルーのインカ文化が代表例。各       国とも大なり小なり先住民文化を持っている。 B.ヨーロッパ文化  独立まではヨーロッパと一体感をもって暮らしていた支配層       が多く、宗教、芸術面でヨーロッパ文化の影響は色濃く残ってい        る。極限すればラテンアメリカは文化的にはヨーロッパである。 C.北米文化  特に第二次大戦以降北の巨人合衆国の大衆文化と物質文明の影響が       強い。当初はメキシコから始まり南下してペルーあたりからその影       響度が薄くなりアルゼンチンでは見るべきものはなかったが、今日       では平均化する方向にある。 以上のような時代背景と多層文化の中で、あなたの研究対象の作品から、その作者の生きた時代や狙いを分析すれば面白いレポートがまとまるのではないでしょうか。要するに国と時代によって大きく違ってくると言う事です。(革命期には独裁者を指弾し自由を訴え、平和期にはアイデンテティの追求を行う傾向が見られる) 混血が最も進み巨人と国境を接するメキシコ人は、特にメキシコ人とはという問いかけが好きなようです(オクタービオ・パスやカルロス・フエンテス)

sakura7ck
質問者

お礼

丁寧なご回答、本当にどうもありがとうございました。どういった文献を探したら良いかの手がかりともなり、非常に参考になりました。

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