- ベストアンサー
混合診療の問題
もし混合診療が解禁になれば保険適応と保険外の治療をする際、3割負担分+自費負担。しかし今保険適応の治療が適応外になって結局は自己負担額が多くなると聞きました。今適応されている治療が適応外にならず、混合診療の解禁を行うことは出来ないのですか?教えてください。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
混合診療とは、今までは保険診療していたとしても、保険診療では定められていない治療を行った場合は、初心までさかのぼって自由診療とされていたものが、保険診療できる部分は保険診療で。保険診療できない部分は自由診療で受診できるため、結果的に良い医療を安い負担で受けることができると言うメリットがあります。(今でも高度先進医療などは混合診療が可能です。) ただ、デメリットとしては、お金を出せば良い治療を受けることができるため、その治療内容において貧富の差ができてしまうこととなります。 また、安全性が確認できていない治療を行う場合も否定できません。 このあたりが一番の争点ですね。 >保険適応の治療が適応外になって結局は自己負担額が多くなると聞きました。 これは、医師会の言い分です。 とある記事では、「風邪が保険外になるから」などと言っている医師会がいましたが、風邪が保険外になったりしたら国民が黙ってないでしょうから、医師会の曲がった言い分であると解釈されます。 たしかに保険診療を見直すと言う意見もありますが、より悪い方向に見直すことはないでしょう。 保険診療などを検討する中央医療審議会においても、医師側と厚生労働省、および支払側である保険者などが審議を行いますので、まるっきり保険者の意思が通るとも思いませんし、医師の意見が100パーセント通ることもありません。 また、医師側としても医師会に加入していない大学病院などは、混合診療を推進しているようです。 混合診療が解禁されることにより、今までは高かった大学病院の高度な治療が、安く済むわけですからね。 現実的に考えて、今までの保険診療プラス自由診療と言うことに落ち着くのではないかと思います。 混合診療の狙いは、市場を開放することにより、医療費を引き下げることが目的です。 これに反発しているのが医師会であり、今までは安定した保険診療であったものが、市場開放に伴い競争意識が生まれ価格が下落することを恐れるあまり、自分たちの利益を優先した考え方であると思われます。 でも、本当に医療の質が低下する可能性も否定できません。 ちょっと、奥が深い問題ではありますね。
その他の回答 (3)
- mutant
- ベストアンサー率18% (17/90)
混合診療は現在認められている保険診療に自費分の保険外診療を加えるものですので、混合診療が可能になればその様になります。 しかしその保険外診療が本当に効果のある治療法であるか否かを個々の患者さんが判断を出来るでしょうか? 今でも全く根拠も無いのに癌に効果があると言って、多くの患者さんが騙されている場合があります。無原則に混合診療を認めると今より更にこの様な問題が発生する事は当然予測される事です。 アメリカを除く先進国では、医療は警察、消防と同じく社会保障の一貫として考えており、商取引にはしていません。混合診療を無原則に認めればこの部分は商取引となり、アメリカの例のように医療費は高沸をするでしょう。 >混合診療の狙いは、市場を開放することにより、医療費を引き下げることが目的です WHOの報告に有るように、現在日本は先進国中ほぼ最低の医療費となっています。それは諸外国に比べて遥かに多くの患者さんを診察をし、世界では非常識とも言われている医療関係者の過重労働の結果です。それが混合診療になって医療費が更に下がると言う事はまずありえないでしょう。 実際アメリカでは医療費が高沸し、クリントン前政権もブッシュ政権も日本の国民皆保険制度を見習って「医療を国民の手に取り戻そう」と訴えましたが不可能でした。 誰が大反対をしたと思いますか? 医療を商取引として多大の利益を得ている保険業界とアメリカ医師会です。 少なくとも医療費に関しては、アメリカの医療制度が失敗である事はアメリカのみならず殆どの国が認識をしています。 今の規制緩和委員会の議長が混合診療を強く要望するのは、アメリカの様に多大な利益を自分達の保険業界が得る事が予測されるからです。
- inoge
- ベストアンサー率45% (510/1116)
お金がある人だけ高度な医療が受けられる医療制度 それはすでにアメリカにあります。 テレビ番組にたまたま取り上げられるか,大金持ちの知り合いが居る時にだけ受けられるすばらしい医療 ↓
- inoge
- ベストアンサー率45% (510/1116)
すでに保険適応を認められている治療が混合診療導入で適応をはずされる可能性は無いと思います。 新しい高度先進医療の保険適応が遅くなる,若しくは見送られることはおおいにありえると思います。 (混合診療とは別に将来 保険適応疾患の見直しが行われる可能性は有ると思います。が,かぜはその中に含まれないと思います。非常に治療薬が安価で中止に危険を伴うからです。見直されるのは包茎とか水虫とか白内障とか生命予後との関連の少ない疾患でしょう) 混合診療を禁止している今の制度のメリットは国民が平等な医療を受けること,リスクの高い治療を排除することです。naosan1229氏のおっしゃられるとおりです。現在の医療費問題の議論においては,コスト削減が大前提となり,平等性や安全性が軽視されている傾向が顕著です。 先進医療において混合診療を導入した場合,入院費(ベッド代を除く)の保険適応が認められることになるので,その分自己負担は減ります。しかし,専心医療の高度化はいっそう進みますので,価格の低下はおこりえないでしょう。ステントの価格がここ数年で二倍以上になっているのが一例です。(性能も向上している)高度先進医療は数をこなすのに限界が有る上,競争は少なく,先行投資と人件費は膨大です。価格の低下は医療費制度をいじっても変わらないでしょう。価格ではなく質の競争になってかえって高騰するのではないでしょうか。 混合診療を導入することよりも。新しい保険適応の導入を適正に行うことの方が本筋だと思います。保険適応になれば混合診療よりも自己負担ははるかに少なくなるんです。