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お金抜きの経済は成立する?

nonkunの回答

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  • nonkun
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回答No.5

歴史的に見ると「お金抜きの経済を試みた事例」ではなく、お金がない経済から試行錯誤してお金という概念を生み出したと考えた方がよいでしょう。 osafuneさんのおっしゃるように狭い経済圏なら物々交換も成り立ちますが、現在のように非常に広域な経済圏では、お金という概念が有効に働きます。 元々はお金それ自体が価値のあるまたは希少価値のものでした。珊瑚礁の島では石はないですから、他から持ち込んだ石が貨幣になり、大陸の内陸部では貝が貨幣になります。このように昔の貨幣はそれ自体を得るのに同等の対価を必要とするものが選ばれました。 しかし、国の地理的状況、国の文化の違い等で価値が変わるし、それらの多くは重さが単位のために非常に扱いにくいものでした。 そして現在は国というものの信用により、現在で言うところの貨幣が生まれました。素材自体にそれだけの価値のない信用で成り立つ貨幣です。 最近報道された長野県の空き缶回収機の独自貨幣の作成は、県外在住者が空き缶を持ち込んで換金して県外でお金を使うのを防ぐのが目的で、貨幣の代替物として貨幣の役割まで奪い取ろうとするものではありませんし、仮に奪ってしまったらそれ自体立派な貨幣ですので、「お金」となります。 さて、お金を使う経済とは何か物を得るときに対価を払う、そしてその対価をお金というものでストックすることでいつでも使うことができるということでしょう。 つまりお金を稼ぐということは、何かと交換する引換券を得る行為となります。 ですから信用で成り立つ電子取引のように数字が動くだけの取引も立派なお金の経済ということになります。 となるとお金抜きの経済とは何かを得るときに対価を用意しないですむ経済ということになります。 可能性としてはロボットに何でもやらせて、人間は働かないし、全部用意してもらうという状況でしょうか? 実際にはお金をなくすのではなく、富の再分配を試みる事例はあり、それがマルクスが唱え、成立したのが共産主義国家です。しかし技術の成長が止まり、資本主義に押されて事実上の消滅をしてしまいまいた。 これは人間は見返りがないとサボる生き物だということを見逃してしまったせいかもしれません。 しかし資本主義の限界が見えてきた今、新たに別の「富の再分配」の方法を探る時期かもしれません。 その意味ではお金抜きの経済を考えることは新たな仕組みを構築する上で意義のあることでしょう。

noname#2813
質問者

お礼

貴重な発言ありがとうございます。 とても勉強になります。 今回の質問を通してお金の価値を再認識することにおそらくなるだろうと思っていたのですが、 やはりお金が経済を安定させるための歴史的な帰結であるということがわかりました。 しかし、将来的にはお金抜きの経済というのはあり得ないことはないんじゃないかと感じています。

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