・地理的に朝鮮半島、中国に近く、国内も交易の拠点
これは今に始まった話ではなく、有史以来ずっとそうです。日本海、瀬戸内海を使った海上交易でも拠点となります。だから古代から博多あたりは繫栄していました。外国と物理的に近いのは商業都市として純粋にアドバンテージです。
・福岡空港がめっちゃ便利
なにせ博多のすぐそば。そして規模こそ大きくないですが、国際ターミナルも持ち、国際空港でもあります。韓国、シンガポール、中国などとは大阪や東京より物理的に近く、行きやすいですね。
・釜山とも近い
フェリーで向こう岸みたいなもんです。聞くところによると、韓国からフェリーで博多に来るととても安いそうですね。「ちょっと週末に博多行ってくっか」の感覚で来れるとか。
・物価と人件費が東京、大阪に比べて安い
同じものでも東京や大阪に比べると安く提供できます。私も博多に行ったことがありますが、シャインマスカットのケーキが800円で売られていてべっくらこきました。東京なら少なくとも1300円くらいしますし、ちょっと高級なケーキ店なら1800円くらいします。
中国(台湾含む)人、韓国人、あるいは香港やシンガポールあたりの東アジア人にとっては東京や大阪に行くより安く日本を楽しむことができます。しかも物理的に近いから、移動時間も少なくて済みます。
・良いスパイラルになっている
経済成長しているから仕事があり、仕事があるから九州や沖縄の若者が「地元じゃ仕事はないけれど、東京や大阪は故郷からも遠くて怖い」と思っていると、格好の進学先、就職先ですよね。
またアジアに近いせいもあって、福岡は東京、大阪に次ぐ留学生の多さなのだそうです。留学生は基本的にみんな若者だから、なんだかんだで若者が多い街は活気があります。
私も博多を訪れたことがありますが、東京よりずっと可能性がある街だなと思いました。特にアジア系のインバウンドの多さには驚いたし、まだ博多の街そのものがそのインバウンド客を十分に囲い込んでいる感じがしませんでした。
インバウンド相手なら東京と同じ料金でも利用客が割高感を感じることはないですし、人件費などは東京よりずっと安く済みますから、東京よりずっと安い元手でインバウンド相手の商売ができるじゃねえかと思いましたね。鉄道の中心地博多駅から地下鉄でたった数駅で空港。不便な場所にあるのはペイペイドームくらいです。