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国語の課題の作文の感想及び改善点を教えてほしい。

校庭には黒いユリが風に揺れている。甘く華やかな香りが漂っている もう空は暗い、そろそろ帰らないと 誰もいない教室の窓で私は外を見ている...  ドンッ びっくりした。校庭の花を見ていたら、結乃が後ろから体を押してきた。落ちるところだった、結乃は私を落とそうとしたみたいだ。 結乃がもう一度押してこようとする、私は避けた。 「やめてよっ、あ、危ない!」  バン 何かが落ちたような音がした。 結乃がもう一度押そうとした時に私が避けて、その勢いのまま下に落ちてしまったようだ。 結乃が下で倒れている。 サイレンの音が響いた 多分、先生が救急車を呼んだのだろう。 その後私は警察署で聴取を受けた。 「夏実さん...結乃さんは命に別状は無いらしい」 警察官はそう言う。 「だが...記憶障害になる可能性があるそうだ。」   二か月後   プルルル...プルルル... 電話が来た、私のスマホだ、きさらぎ病院、結乃が入院している場所、私は電話を取った。 「結乃さんが回復されましたが、残念ながら記憶障害を患っており、一年前の記憶はあるのですが、直近の記憶は安定していません...」 私は物凄い罪悪感を抱いた。 私が悪いんだ。でも…私だって、 ずっといじめられてきた。 結乃はいつも、いつも私を苦しめて、暴言を吐き、変な噂を広めて、憎しみに満ちた目で私を見てきた。それに私は耐えてきた。 それでも記憶喪失だなんて... どうしようもない罪悪感が胸を貪り食う。 昔は親友だったのに…なぜこんなことになったんだろう?半年前まではあんなに仲が良かったのに。 もうその面影すら残っていない。もうどうしたらいいか分からない。 そんなことを考えているうちに、外はもう明るくなってきた。時間を確認すると、もう遅刻しそうだ。私は慌ててお母さんが用意してくれた朝食をかき込み、急いで学校へ向かう。 学校に着いて教室に入ると、友達の凛がじろじろと私を見つめていた。結乃のことを考えていて、全然気づかなかった。徹夜明けの顔は、きっとひどいに違いない。 「夏美?大丈夫?なんかあった?クマがすごいよ」 やっぱり、ばれている。鏡を見なくても、私の顔はひどい状態だとわかる。でも、みんなには知られたくない。 いじめられていて、校庭で落とされそうになって、必死に抵抗したら、結乃を突き落としてしまったこと。そんなこと、誰にも言えない。 「なんでも無いよ、最近ちょっと忙しいからね」 私はこう答えるしかなかった。 私は逃げるように教室から出た、目の前には結乃が居たその顔は以前みたいに憎らしい顔では無く人が変わったように優しい顔をしている。 「あの、夏美...」 「ねぇ、夏美...」 凛と結乃に同時に話しかけられた。 こんなに優しい結乃の声を聞いたのはいつぶりだろう。 結乃は私をいじめていた記憶はあるのだろうか、もしその記憶が無いのならこの結乃は私をいじめていた結乃としてしゃべるべきなのか 私は無意識に目を逸らした。それは、結乃への嫌悪感からなのか、それとも、彼女に顔を見られたくない羞恥心からなのか、自分でもよく分からなかった。 「凛、あっちで話そ」 結乃の横を通るとき結乃の表情は石のように固まっていた。 少し嫌な予感がした、だけど結乃が悪いんだからいじめていた記憶が無くなったって結乃は結乃、変わらないんだから。 私はそう考えながら凛と楽しく話していた、いつしか結乃のことは頭に無くなっていた。 学校の帰り道、凛と一緒に歩いていると、ふと結乃の姿が目に入った。けれど、彼女が立っていたのはいつもの通学路ではなかった。 その瞬間、さっきの嫌な予感が蘇ってきた。いじめてきた結乃に対して心配するなんて、自分でもおかしいと思いながら、どこかで結乃を気にしている自分がいた。 もしかして私が何かをしてしまっていたのかもしれない、私が何かをしたからいじめていたのかもしれない...と考えてしまう 私には一人で帰ってもらい、結乃の後を追うことにした。 結乃が着いた先は公園のベンチだった。それは昔夏美と仲が良かった頃秘密基地と決めていていた。やはりその頃の記憶はまだあるのかもしれない。 結乃は掃除をしているおばさんと話し始めた、おばさんは最後に笑い、公園の反対側へ歩いて行った。 何を話していたんだろう、知り合いなのかな。 結乃はそのあとポケットから花が入っているビニール袋を取り出した。あれは去年の秋、この花でなにか手作りに挑戦しよう、と結乃に言われていたものだ。 私は結乃が何を作るか考えてくれると思っていて、教えてくれるのを待っていた。あんな物を今更取り出して何をするんだろうと考えていると。 結乃はビニール袋の口を開けぱらぱらと花を土に落とした。 一体なにをしているんだろう。私の心には怒りが湧いてきた。今までいじめられてきたけど、いつか...いつかあの時の結乃に戻ってくれると信じていた、なのに二人の思い出の品を土に捨てられた。もうあの時の結乃はいない、今の結乃もいじめてきた結乃と同じだ。 この時私の中で確信した。 そう考えているうちに結乃は木の下をくぐって出ていた。 私は驚いた。 結乃が急に頭を抱えてもがき始めた。 心の中に渦巻いていた怒りが、まるで風に散らされるかのように、急にすっと消え去り、背中に冷たい汗が流れ始めた。 どうしよう。私の中には二つの選択肢があった。 一つ目は助けを呼ぶこと 二つ目は結乃を置いて帰ることだ 結乃は私のかつての親友だ、だけど私をいじめてきた。そうだいじめてきたんだ、苦しめばいいんだ。 私は結乃を置いて家に帰った。    二日後    「速報です。〇〇市の〇〇川で行方不明だった。女子中学生の遺体が発見されました。防犯カメラなどから警察が捜査したところ自殺の可能性が高いと思われます。」 次のニュースです。 「記憶を喪失していた俳優〇〇さんが、本日ついに記憶を取り戻しました。これより、本人のインタビューに移ります。」 「記憶が戻ったのは、妻と一緒に思い出の場所を巡る旅の途中でした。突然、頭に激しい痛みが走って、その瞬間、完全に忘れていた記憶が一気に蘇ったんです。その中には、嫁と喧嘩していた時のこともあって、強烈な罪悪感が押し寄せてきました。メンタルが一気にやられてしまって、本当に辛かったですね。」 END ちなみにこれは星の花が降るころにを書き換えるという課題でここから教科書のファイル(PDF)がダウンロードできます https://note.com/api/v2/attachments/download/fbf646612b01dd4022f1101bcad91413

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  • Nakay702
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回答No.1

以下のとおりお答えします。 全体を興味深く拝読しました。リンクを開いて、安東みきえさんの原作も読みました。森ちからさんの朗読も聞きました。その上で、もう一度ryouma_913さんの作文を味読しました。次の順で感想等を申し上げます。A.語句や句読法の問題。B.「二日後」、結乃の死のくだりについて。C.「次のニュース」について。 A.語句や句読法の問題 ①プルルル...プルルル... 電話が来た、私のスマホだ、きさらぎ病院、結乃が入院している場所、私は電話を取った。*この「きさらぎ病院」はスマホ画面の表示であることを示しましょう。 ②それでも記憶喪失だなんて... どうしようもない罪悪感が胸を貪り食う。⇒そんな時に記憶喪失だなんて、私としては複雑な心境…。「自業自得よ」と思う反面、どうしようもない罪悪感に襲われる。 ③もう遅刻しそうだ。私は慌ててお母さんが用意してくれた朝食をかき込み*(物語中の表現であっても)自分の母親は「お母さん」でなく、単に「母」と言う方がよい。⇒私は慌ててお母さんが用意してくれた…。 ④私は逃げるように教室から出た、目の前には結乃が居たその顔は…⇒私は逃げるように教室から飛び出すと、目の前の結乃と鉢合わせた。その顔は…。 ⑤こんなに優しい結乃の声を聞いたのはいつぶりだろう。*「いつぶり」という言い方は変。⇒こんなに優しい結乃の声を聞いたのは何日ぶりだろう。 ⑥結乃は私をいじめていた記憶はあるのだろうか、もしその記憶が無いのならこの結乃は私をいじめていた *読点を入れる。⇒「…記憶が無いのなら、この結乃は…」。 ⑦少し嫌な予感がした、だけど結乃が悪いんだからいじめていた記憶が無くなったって結乃は結乃、変わらないんだから。*「だから」の反復を避けましょう。その他、句読点や語句の言い替えをお勧めします。⇒少し嫌な予感がした。だけどいじめていた結乃が悪いんだから、結乃が記憶が無くしたって、私の記憶は変わりようがない。 ⑧その瞬間、さっきの嫌な予感が蘇ってきた。いじめてきた結乃に対して心配するなんて、自分でもおかしいと思いながら、どこかで結乃を気にしている自分がいた。*「私を」を補いましょう。⇒「…予感が蘇ってきた。私をいじめてきた結乃のことを心配するなんて…」。 ⑨私が何かをしたからいじめていたのかもしれない...と考えてしまう 私には一人で帰ってもらい、結乃の後を追うことにした。⇒「私には」は、「凛には」の間違い?⇒「…かもしれない…と考えてしまう。凛には一人で帰ってもらい、…」。 ⑩もうあの時の結乃はいない、今の結乃もいじめてきた結乃と同じだ。 この時私の中で確信した。 そう考えているうちに結乃は木の下をくぐって出ていた。⇒もうあの時の結乃はいない、今の結乃もいじめてきた結乃と同じだ。この時私の心の中で何かが決まった。そう考えているうちに、結乃は木の下をくぐって、狂ったように駆け出した。 ⑪背中に冷たい汗が流れ始めた。どうしよう。私の中には二つの選択肢があった。 一つ目は助けを呼ぶこと 二つ目は結乃を置いて帰ることだ⇒背中に冷たい汗が流れるのを感じた。どうしよう。私の中には二つの選択肢があった。一つ目は助けを呼ぶこと、二つ目は結乃を置いて帰ることだ。 ⑫…だけど私をいじめてきた。そうだいじめてきたんだ、苦しめばいいんだ。⇒…だけど私をいじめてきた。そうだ、私をいじめてきたんだ、苦しめばいいんだ。(「私を」を繰り返す。) ⑬〇〇市の〇〇川で行方不明だった。女子中学生の遺体が発見されました。⇒〇〇市の〇〇川で、行方不明だった女子中学生の遺体が発見されました。(読点を入れ、句点をトル。) B.「二日後」の、「…防犯カメラなどから警察が捜査したところ自殺の可能性が高いと思われます。」のあとが唐突に切れる感じです。終わり方が急すぎるように思います。例えば、結乃の死をめぐって、「私」の心模様を主観的に、または「夏美」のそれを客観的に述べるくだりがあって欲しいところです。 C.「次のニュース」の内容が(このままでは)前とつながりません。俳優〇〇さんと妻との関係を私と結乃との関係になぞらえるなら、それを暗示するような工夫が必要になるところです。私の主観を言わせていただくなら、この部分はバッサリ削除して、その分上の「結乃の死」をめぐる話の内容を膨らませる方がよいと思います。そして、読者に何らかの「余韻」を残すような書き方で終わることができれば、すばらしい作文-いや、作品-になると考えますが、いかがでしょうか。

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回答No.2

a) 事故や自殺などの記述が軽々しく見えて、善くないと思います。 b) いじめに対する復讐のようなテーマも、善くありません。

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