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マルクス・アウレリウス・アントニウスについて
古代ローマの五賢帝の中で、彼だけ名前が長いのはなぜなんでしょうか?
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- Nakay702
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>古代ローマの五賢帝の中で、彼だけ名前が長いのはなぜなんでしょうか? ⇒以下のとおりお答えします。 古代ローマ人の名前は、「個人名+母方の姓+父方の姓」の3つの要素で構成されていたようです。このうち、通常個人を呼ぶのに用いられるのは父方の姓ですが、同名の人と区別する必要がある場合、母方の姓も用います。それでもまだ区別できない場合は、個人名も加えて言うわけです。 五賢帝のうち、就位順にネルウァ(Nerva)、トラヤヌス(Trajanus)、ハドリアヌス(Hadrianus)は「父方の姓のみ」で、アントニヌス・ピウス(Antoninus Pius)は「母方の姓+父方の姓」で、マルクス・アウレリウス・アントニヌス(Marcus Aurelius Antoninus)は「個人名+母方の姓+父方の姓」の例に当ります。 以下は蛇足です。 日本人の苗字は10万種以上あると言われますが、ローマ人(のみならずヨーロッパ人の多く)の苗字は、日本の場合の1/10ぐらいだろうとも言われます。それだけ同名の人が多く居るのは当然、といういことになるわけですね。 その昔、日本人の苗字で多いのを悪しざまに「佐藤、鈴木、馬のクソ」と言うのを聞いたことがありますが、この伝で行くと、ヨーロッパ人の名前はほとんどが「馬のクソ」と言われる部類に入るかも知れません!
- Reynella
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本当はみなさん長い名前をお持ちです。どうも諸説あるらしく、英語の書籍でもこれとは違う名前で書いている人もいるのですが、ご参考までに。 マルクス・コッセイウス・ネルヴァ マルクス・ウルピウス・トラヤヌス プブリウス・アエリウス・ハドリアヌス アティトゥス・アエリウス・アントニヌス・ピウス マルクス・アウレリウス・アントニヌス 流石にこんな長いのを書くのも大変、なので普通は最後のCognomenと呼ばれるものだけに省略するんでしょう。 この中で、最初の3人は問題ありません。4人目の人に「ピウス」を通常は通常はアントニヌス・ピウスと呼びます。Cognomenはアントニヌスですが、これはローマ皇帝に沢山いる(養子とか実子の関係で)ので識別のためにピウスをつける。ピウスだけにしないのは、ローマ教皇にピウス○世、と言う人がいるので念のためなんでしょうか。 最後の人が問題で、ローマ史上にはマルクス・アントニウスという超大物がいます。(こちらの本名はマルクス・アントニウス・クレティクスですが父親も同名のようです)これと区別するためではないでしょうか。マルクス・アウレリアスとしている書籍や論文もありますね。