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防食効果

亜鉛は防食材(アノード)として使われていますが、亜鉛よりイオン化の低い鉛(毒性の問題点は考慮に入れないとして)や錫は防食材として使えないのでしょうか。使えるとしたら、使わない理由はなんでしょうか。もう一点、鉛と錫の合金(半田)の場合はどうでしょうか。同じように防食材として使えるでしょうか。また、半田のような合金の場合のイオン化傾向はどのあたりになるのでしょうか。よろしくお願いいたします。

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  • hi_ymkw
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回答No.2

鉄を防食するために卑金属(鉄よりイオン化傾向が高い金属)をアノードとする電気防食用途には使えません。卑金属が先に腐食することで鉄を保護しているのですから錫、鉛などを使うと鉄のほうが先に腐食します。  同じ電気防食でも外部から直流電流を流す方式のものならば使えるかもしれませんが防食装置の説明書をよくお読みになってお使いください。 質問に挙げられた金属いずれも鉄に塗布する防食材としては使えます。鋼板に亜鉛メッキしたものはトタン、錫メッキしたものはブリキといい昔から使われています。が、地金が鉄の場合を考えてください。お示しの金属のイオン化傾向は Zn>Fe>Sn>Pb でしたね。  亜鉛メッキ鋼板が広く流通しているのは鉄よりもイオンになりやすい亜鉛が先に腐食されて地金の鉄を保護して錆びにくくしているからです。  一方、錫、鉛を鉄にメッキする場合は原理的には錫、鉛の水溶液に鉄を浸すだけでメッキされるので製造は容易ですが、防食という面から見ると。  めっき層が完全に地金の鉄を覆っているときは良いですが少し傷がつくとどうでしょう。傷口から酸化されて鉄のほうが先に腐食します。  合金のイオン化傾向は聞いたことはありませんが多分Pb-Snハンダであればそれぞれの数値の間なんでしょうね。Pb freeハンダはわかりません。  地金をイオン化傾向の高い金属で覆うのは、他にも電気電子分野で使われている錫メッキ銅線があります。

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