火力発電の負荷遮断につきまして

質問

火力発電の負荷遮断時の動作について教えて欲しいのですが、遮断時、界磁遮断器も開放となるのでしょうか？
また、遮断時は励磁器も停止となるのですか？
すみませんが、教えて下さい。

回答No.1

ohkawa3

webを検索してみると・・・・・・
60年以上前の文献によれば、タービンの過速度、復水器の真空度低下ほか、タービン側の重故障の場合は、負荷遮断器の開放と同時に、界磁遮断器も開放となることが、第2図：タービン自動遮断系統図から読み取れます。
https://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/1958/ex23/1958_ex_23_11.pdf

最近の非常用自家発電設備の保護についての文献では、負荷の過電流による負荷遮断器の開放の場合は、一般的にはタービンは停止しなとのことであり、必ずしも界磁を停止するようには読み取れませんでした。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieiej/41/6/41_331/_pdf/-char/ja

という訳で、負荷遮断に伴って界磁遮断をするか否かは、負荷遮断を必要とするようになった原因と保護の考え方次第とのように思います。（昔は、軽故障の場合は、運転員の判断に任せていたようですが、現状では相当の場合まで人間に頼らないシステムが構築されていると思います。）

負荷遮断とは逆に、系統から解列されていた発電機を、系統に投入する場合を考えれば、界磁を確立したうえで、同期検定して適正な位相・電圧の状態で負荷遮断器を投入する手順になると思います。