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熱力学 球形容器の膨張

この画像の問題について質問があります。 Ⅰ(1)〜(3)までは (1)ΔV=4πr^2・Δr (2)Wout=ー(3RT)/r ・Δr (3)W=8πσr・Δr と導出しましたが、(4)ができません。 答え (4)ΔUc ー8πσr・Δr + (3RT)/r ・Δr + 3/2RΔT となっていたのですがどうしてでしょうか。 エネルギー保存則で解こうとしたのですが、うまくいきません。 解説していただけると嬉しいです。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.5

>ばね付きピストンシリンダーと同じように解きました。 二通りの解釈(気体のみの系とみるか、弾性力エネルギー込みの系とみるか)の比較が正確にできていて素晴らしいです。 この問題のΔrが積分のdxに該当することまできちんと把握できていて完璧です。 >外部気体の圧力P0は微小変化より P0≒(内部)気体の圧力P としてよろしいのでしょうか。 ゆっくりと変化させる、という記述があるため、膜の内部と外部の圧力はつねに等しいと近似します。

math1150
質問者

お礼

何度も質問してしまいましたが、それに対し何度も丁寧に詳しくお答えしてくださりました。とても嬉しかったです。 大変助かりました!! 本当にありがとうございました!

math1150
質問者

補足

返答していただきありがとうございます。 自分1人では理解できずにいたので、お答えいただき嬉しかったです。 今、熱力学の問題がわからず、よく質問させていただいているのでまたお答えいただけたら、幸いです!! 丁寧に教えていただきありがとうございました。

その他の回答 (4)

回答No.4

>ピストンはゆっくり状態変化するので ピストンの力のつり合いの式 PS=P0S+F が立式できます。 ピストンとバネがつながっている問題の場合は、ピストン内の気体をひとつの系とみることが多いです。 ピストン内の気体に対して熱力学第一法則を適用します。気体がバネに対してする仕事は「ΔU = Q - W(out)」のうちのW(out)の部分に当てはめます。バネの弾性力エネルギーは、系のもつエネルギーに含みません。 それに対してこの問題は、系の中に容器のもつエネルギーも含まれています。 バネのたとえでいえば「ピストンとバネをひとつの系とみて、エネルギーの保存(熱力学第一法則)を適用しているようなもの」と解釈できるでしょう。 誘導に沿わずに、 ΔU = Q + { W(in) - ΔUc } という式からスタートして、{ } の部分が「気体だけに注目した場合の『仕事』」に該当すると考えても同じ結果になります。 (移項するだけで同じ式になりますね) ※ちなみにどこの入試問題でしょうか。差し支えなければ教えていただけるとありがたいです。

math1150
質問者

補足

返答していただきありがとうございます。 私は、力学のように「される力」に注目したく、熱力学第一法則はΔU=Q(吸収)+W(された)で考えるようにしています。 力学だと 「注目物体が○○から『される』力(○○→注目物体)」で、 その物体の運動方程式やエネルギー保存則を考えますが、 熱力学では、直接、力から仕事を求める時、 「気体が○○に『する』力(気体→○○)」に注目して、 「気体が『する』仕事W」を求めて、符号をつけて「気体が『される』仕事W」に変換することが多いですよね。 ばね付きピストンシリンダーの場合、 「ピストンが○○から『される』力(○○→ピストン)」を考え、 ピストンでのつり合いの式を立て、その力の中にある「気体が『する』力」に注目して、「気体が『する』仕事」を考えるで合っていますでしょうか。 ピストンがばね(ばね定数k)が自然長の時につり合っている【初期状態】から、 ヒーターでピストン内の気体を加熱したところ、ピストンがL動いたところで静止した時、 ピストンが『される』力は PS((内部)気体→ピストン) P0S(外部気体→ピストン) F(ばね→ピストン) であり、 ピストンのつりあいの式 PS=P0S+Fより、 気体が『する』仕事W(気体が『する』力の仕事)= ∫PSdx [0→L] =∫{P0S+F}dx [0→L] =P0SL + 1/2 kL^2 気体が『される』仕事W=-(P0SL + 1/2 kL^2) 【ピストン内気体】系  ・エネルギー保存則(熱力学第一法則) ΔU=Q(吸収)+W(された) W(された)= -W(する) より「気体が『する』力 PS」を考えて、 PS=P0S+F W(する)=∫PSdx =∫{P0S+F}dx= P0SL + 1/2 kL^2 PS=P0S+Fより、「弾性力F(ばね→ピストン)」が「気体が『する』力」に含まれて、「気体が『する』仕事」に「ばねが『する』仕事」が出てくる。 【ピストン(ばね付き)とピストン内気体】系 ・エネルギー保存則 「気体が『される』力」 ①ピストン→内部気体 「ピストンが『される』力」 ❶(内部)気体→ピストン ❷外部気体→ピストン ①と❶は内力より、外力は❷のみ考えて エネルギー保存則より U(前)+Q(吸収)+W❷(された)=U(後)+ばねE ということでしょうか。 今回の入試の問題で当てはめると、 【球形容器内の気体】系  ・エネルギー保存則(熱力学第一法則) 膜が『される』力は PS((内部)気体→膜) P0S(外部気体→膜) F(膜にかかる弾性力) 膜のつり合いの式 PS=P0S+F より「気体が『する』力 PS」を考えて、 W(する)=∫PSdx =∫{P0S+F}dx =∫P0S dx + ∫F dx =-(3RT)/r ・Δr + 8πσr・Δr より、 Q(吸収(気))+Q(吸収(容器)) =ΔU-W(された) + ΔUc =3/2 RΔT + (3RT)/r ・Δr -8πσr・Δr +ΔUc 【球形容器と球形容器内の気体】系 ・エネルギー保存則 「気体が『される』力」 ①膜→(内部)気体 「ピストンが『される』力」 ❶(内部)気体→膜 ❷外部気体→膜 ❸膜にかかる弾性力 ①と❶は内力より、外力は❷と❸を考えて エネルギー保存則より U(前)+Q(吸収(気))+Uc(前)+Q(吸収(容器))+W❷(された)+W❸(された)=U(後)+Uc(後) ・ ・ ・ ばね付きピストンシリンダーと同じように解きました。 外部気体の圧力P0は微小変化より P0≒(内部)気体の圧力P としてよろしいのでしょうか。 ※入試問題【2023年度 兵庫医科大学 一般選抜A(4科目型)の物理】 です。

回答No.3

>[答] ΔUc - 8πσrΔr + (3RT)/r•Δr +3/2RΔT なのですが、 ΔUcは球体容器の内部エネルギーの変化。 3/2RΔTも内部エネルギーの変化。 これは別物ということなのでしょうか。 結論は「別物」です。 この問題では、リード文に 「理想気体だけでなく、球形容器についても熱力学第一法則がなりたっているとせよ」 という記載があるため、熱力学第一法則の式がふだんと異なります。 (球形容器の内部エネルギー Uc とは、この容器自体の温度変化によるもの、簡単に言うと熱容量のようなものと考えてください) ふだんは、熱力学第一法則より ΔU = Q + W(in) ( W(in) : 気体が外部からされた仕事 ) となりますが、今回は ΔU + ΔUc = Q + W(in) となります。この式より Q = ΔU + ΔUc - W(in) = (3/2) R ΔT + ΔUc - (2) - (3) という答が得られます。

math1150
質問者

補足

返答していただきありがとうございます。 きちんと問題文を把握していませ話でした。 まだお伺いしたいことがあります。すみません。 同じように弾性力を考える気体の問題で「ばね付きピストンシリンダー(断面積S)」がありますが、 ある状態でピストンが静止している時、ピストンにかかる力は シリンダー内の気体(圧力P)から : PS(右向き) ばねから弾性力 : F(左向き) 外部の気体(圧力P0)から : P0S(左向き) とした時、 (図がなく、文章だけなので伝わっていない場合はすみません。。) ピストンはゆっくり状態変化するので ピストンの力のつり合いの式 PS=P0S+F が立式できます。 今回、膜がばねの役割ではなく、膜自身が弾性力を受けて仕事をするのでしょうか。そうだとしたら、膜はゆっくり状態変化なので、ピストンのように膜にかかる力はつり合ってしまい、膜がする仕事があるのはなぜでしょうか。 すみません。混乱してます。。

回答No.2

>ΔUc と 3/2nRΔTの違いは何でしょうか。 理想気体の内部エネルギーは U = Cv T (Cvは定圧モル比熱) で表されます。この式から ΔU = Cv ΔT という、内部エネルギーの変化量の式が得られます。 とくに単原子分子理想気体の場合は Cv = (3/2) R であり、 ΔU = (3/2) R ΔT となります。 二原子分子理想気体の場合は Cv = (5/2) R となります。

math1150
質問者

補足

返答していただきありがとうございます。 説明してくださり、ありがとうございます! 説明してくださったことは理解はできていたのですが、この解答がまだよくわかりません。すみません。。 [答] ΔUc - 8πσrΔr + (3RT)/r•Δr +3/2RΔT なのですが、 ΔUcは球体容器の内部エネルギーの変化。 3/2RΔTも内部エネルギーの変化。 これは別物ということなのでしょうか。

回答No.1

気体の場合は、エネルギー保存則よりも 熱力学の第一法則を用いたほうがよいです。 ΔU = Q + W Q :加えた熱量 ΔU : 内部エネルギーの変化量 W : 気体が外部からされた仕事 今回は ΔU = (3/2) R ΔT (単原子分子理想気体1molであることを用いた) W = - (3RT) / r ・Δr + 8πσr ・Δr (気体が外部からされた仕事と、膜が外気からされた仕事の和) であることから、 Q = -W + ΔU とすることで加えられた熱量Qが求まります。

math1150
質問者

補足

返信が遅くなりすみません。。 計算の過程付きで返答していただきありがとうございます! 今年度の私立の問題で、まだ手元に解説がなく、予備校のサイトの解答速報で確認しました。 まだわからないところがあるのですが、 ΔUc と 3/2nRΔTの違いは何でしょうか。

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