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自由加群について
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群の自然な全射準同型 f: {⊕_I} A → {⊕_I} (A/m) を考えた時、このfの核 ker(f)に対し、準同型定理から [{⊕_I} A] / ker(f) ≅ {⊕_I} (A/m) となる。 この ker(f) は何か?
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- tmppassenger
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> ker(f)={⊕_I}Mと書けば良いんじゃないかなと思ったのですが mとMは今別の記号なので、それではだめですね。ker(f)={⊕_I}mです。 (mはAの極大イデアル、MはA上の加群)。 従って、[{⊕_I} A] / {⊕_I}m ≅ {⊕_I} (A/m) 。ここで、{⊕_I}mは {⊕_I} Aのイデアル(特に部分集合)になっています。 で、今「Mは可換環A上の加群」となっています。 ここで、『自然に』{⊕_I}A はA上の加群と見做せます({⊕_I}Aに対し、Aからの左作用が自然と定義されます)。で、この左作用の積で m * {⊕_I} A = {⊕_I}m となるのはいいですか?(繰り返しますが、mはAのイデアル)。 で、もう一度振りかえって、「Mは可換環A上の加群」となっています。m*Mというのは、このAのMへの左作用としての積で定義しています。 で、[{⊕_I} A] / (m * {⊕_I} A) ≅ {⊕_I} (A/m) なのだから、M / (m*M)≅ {⊕_I}(A/m) となるのです。 > 今回証明では極大イデアルを取っていますが 定理2.3.14が分りませんが、きっと「ベクトル空間の基底の濃度は一定」というのではないですか?で、「ベクトル空間」というのは要は『体』上の自由加群ですね?この「ベクトル空間」の場合の定理を適用したいので、極大イデアルで割って体にしているのです。
お礼
丁寧なご回答ありがとうございます! mはAのイデアルなので、左作用の積で m * {⊕_I} A = {⊕_I}m となっていること、完全に理解しました (すみません、途中でmがMになってたのは単なる変換ミスです…失礼しました) 分かりやすくて助かりましたm(_ _)m
補足
ご回答ありがとうございます。 準同型定理を使うのですね、 ただ、画像の剰余分子部分の記号m(⊕A)の意味が良く分からずでして、、、 自然な準同型f:⊕ A→⊕ A/m (a1,...,an)→(a1+m,...,an+m) (元の形はあくまで便宜上で) とした時に、 任意の(a1,...,an)∈ker(f)={(a1,...,an)|f(a1,...,an)=0} はf(a1,...,an)=(a1+M,...,an+M)=0=(M,…,M)より、 a1∈M,...,an∈M、つまり(a1,...,an)∈M×…×Mとなれば良いので、ker(f)={⊕_I}Mと書けば良いんじゃないかなと思ったのですが、、 また、今回証明では極大イデアルを取っていますが、これは存在しているからという感じでしょうか?他に極大イデアルでなければいけない理由とか何かありますか?