万全のゴキブリ退治をも無意味化させる脅威の原因を知る方法

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はじめに

 怪物G

 ここではよく知られた不快害虫を意味する単語さえ厭う方に配慮し、これを《怪物G》と表記することとしました。以下の説明は、もし貴方のご世帯が怪物G対策に於いて万全ながら、どうしてかまだ頻繁にその出現に悩まされている場合に、重大なヒントを提供するものです。

STEP1 ある事例

 四階建てで10~15世帯が居住する、小マンションを想像してください。
 そこでは各室に些かの相違はあっても、永らく怪物Gが生活に支障を来すほど出現した世帯がないまま、総じて平穏に暮らしていたとします。
 ところがある年度にあちこちから怪物G出現の報告が相次ぎ、夏を迎える頃は箇所によりGが列をなして歩くといった、異様な光景が頻発し、瞬く間にそれが常態化したのです。

STEP2 原因

 しかし幸いにして《犯人》はすぐ発見されたのです。
 それは事件当時、四階の一室へ新入居してから一年半になる中年単身男性でした。
 彼の来歴を調べ直したところ、中年期近くまで親元、あるいは血縁らと同居し、以降は複数名が雑居状態で寝起きする共同社宅に永らく住み、今回が初めての《一人暮らし》だったそうです。
 要するにたまたま本人は調理・清掃といった基本的生活を、結果的に肝心なところで他人まかせにしていたため、それらに対する衛生観念が大人ではなかったにすぎません。

STEP3 経過1・真冬の怪事

 兆しは入居一年を経た頃、マンションの管理人が察知はしていました。小規模な修繕に、彼の部屋へ管理人が呼ばれて驚いたことは、真冬にもかかわらず部屋の床に怪物Gの死骸が無数に散らばっており、必要から開けてみた管理書類の見開きページにすら、それがいくつもひからびて挟まっていたのです。
 更に四階からは最も遠隔の一階入居者ひとりも、
「どうしてこんな真冬に、今までみた記憶のないGが何度となくあちこちから現れるのだろう?」
 と後日、陳述をしています。

STEP4 経過2・初夏の怪談

 真冬からしばらくはこの程度で推移し、建物全般に明瞭な被害というほどのこともなく初夏を迎えました。
 ところがその頃に再び管理人が、似た必要から彼の部屋へ訪ない、入り口扉を開けた途端に、無数のGが部屋の壁面を自在に這い回っている異様な光景をみては、驚かないはずがありましょうか。

STEP5 経過3・夏の修羅場

 それから二ヶ月を経過するまでに、特に四階入居者全員が確認したこととして、共用部全体を這うGの姿を見ない日はなく、その度に多量の水などで駆除はしていたといいます。彼等無罪の人々は、にもかかわらず原因に思い至りようがなかった事実も報告せねばなりますまい。
 無論、その頃には四階の各室にも遠慮なくGが侵入し、一階の入居者も、
「今や食事中にもどこからとなくGが数匹は現れ、夜に帰宅すると駐輪場の門戸・自分の帰った戸口にもGの列を何度かみました」
 との有り様です。

まとめ

 結末

 ここまで来ればもう待ったはありません。管理人・不動産仲介業者・区役所(管理人相談によるアドバイス役)・(特に)四階全住民が協議の上、くだんの男性へ衛生の徹底改善を申し入れ、期日を合わせ四階に一斉で燻煙剤を起用し、ようやく事件が終熄をしました。次は四階の女性入居者談話です。
「どんなにひどくても、私は女なので逆ギレされたらと思い、なにも言えなかったので助かりました」
 ……このようにして、現代社会はこんなトラブルでも、簡単に意志を伝えることが困難になっています。この例では管理人・入居者を中心に事態発見、解決が可能な程度に《街機能》が生きていたから、数ヶ月にして解決しましたが、もしこれさえ接点がないマンション・共同住宅であったなら、冒頭に述べたような個別では万全の世帯とて、いつまでも原因はわかりません。何しろ何階となく離れていても、報告のとおりなのですから。

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