津波で被害にあった紙類を乾かす方法

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はじめに

津波の被害で押し流された家財の中から集めた思い出の品々。紙類はぬれてしまって回復不可能なものも多いでしょう。でも今回、奈良の文化財研究所にある世界最大の乾燥機が、そんな思い出の品の乾燥作業を引き受けてくれることになりました。詳細をガイドします。

STEP1■世界最大の乾燥機

奈良文化財研究所には、世界最大の乾燥機があるそうです。大きさは直径1.6メートル、長さ6メートル。「文化財研究所」なので、普段は遺跡から出土した木製品などの文化財を保存したり修復したりする目的で使われているそうです。

乾燥方法は、最初にマイナス40度で凍結させた後に真空状態にして、水分を飛ばす、といった仕組みになっています。

STEP2■津波でぬれた紙類を受付

今回の津波でもたくさんのものが水に浸かってしまいましたが、文化財でなくても個人的な思い出の品などもこの機械で乾燥してくれることになりました。一般の民家で保管されていた古文書や図面だけでなく、水害にあった戸籍や登記簿などの公的な文書も乾燥してくれますが、なんと個人の日記のようなものでも受け付けてくれるそうです。

STEP3■家族にとっては宝物

他人からみたらなんの価値もないものでも、本人にとっては重要文化財よりも大切なもの。この「日記でも受け付け」というところに、奈良文化財研究所の心意気を感じますね。

事実、高妻洋成(こうづま・ようせい)保存修復科学研究室長は「紙資料はどれもかけがえのない物。一つでも多く持ち主の元に戻したい」とおっしゃっているそうです。

STEP4■第一号は?

この巨大乾燥機で乾燥させる被災文書第一号は、NPO法人「宮城歴史資料保全ネットワーク」(仙台市)が収集した古文書などだそうで、5月上旬には乾燥処理予定だそうです。

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