レーモン・ルーセル

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はじめに

 フランスの小説家レーモン・ルーセルは、間違いなく天才だ! 彼の創作技法は、フランスのシェイクスピアとも言えるべきものである。彼は、不遇な人生を生き抜き、最後には、自殺したが、その創作技法は、緻密なものだ。私は、彼の本を読んで、一気呵成に、小説を書き上げた後に、様々な仕掛けを小説の中に、取り込んだのだと思う。それは、作家同志の繊細な神経によって、眺望できる。なぜ、かくもこのような天才が、存命中に、評価されなかったのか? それを、私は不思議に思う。無論、ミシェル・フーコーの説明だけでは物足りない。真に、彼の創作技法を知りたければ、鋭敏な神経と、彼独特のエクリチュールを理解しなければならない。やもすれば、単なる文字の羅列に見られるが、彼の本は、偉大な想像力を必要とする。頭の中で、彼のエクリチュールから、緻密に描かれた厖大な読者自身に向けられた、果てしのない想像力を用い、彼のエクリチュールを、形象に仕立て上げなければならない。ここで、大抵の読者は挫折する。想像力の貧弱さ。それが、彼のエクリチュールの理解を拒む。これは、残念なことだが、大衆文学でない以上、致し方ないことである。レーモン・ルーセルの本は、鮮やかな形象に包まれているが、その継承を具現化できたものおが、どれだけいることか! 彼のエクリチュールを判読するためには、並大抵の想像力では不足だ! 彼は、五十二歳の時、睡眠薬の大量摂取によって、自殺した。しかし、私は、不思議に思った。天才にしては、あまりにも作品の量が少ない。そして、1989年、大量の草稿が見つかり、現在、整理されている途中であるらしい。でも、私は、後、二年間以内の内に、完璧にフランス語を使いこなせるようになり、ぜひとも、レーモン・ルーセルの草稿や原典を読みたいと思っている。
 ところで、ここで補足だが、ミシェル・フーコーやレーモン・ルーセルなどの著名な人々の名前を日本語のカタカナ表記のままでは、全くフランス人には通じないことは、往々にしてある。この原因は、フランス語と日本人が慣れ親しんでいる、発音に、とにかく理由がある。
 

STEP1

 ともあれ、レーモン・ルーセルのように、十九歳から二十歳にかけて、猛烈な恍惚状態に陥るものは、まず、間違いなく天才である。とかく、人は、天才の創造力の力をあまりにもしらなすぎる。けれども、これは、当たり前のことである。文章を書いていて、激しい恍惚状態に陥り、作品中の人物に感情移入し、涙が出ることはしばしばある。バルザックの伝記を読むと、バルザックも、同じ状態になっていたことが、よく分かるので、ぜひ、フランス語を学んで、フランスの隠匿された天才たちの本性を理解してみてもらいたものである

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