ディドロとルソーの関係

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はじめに

最初に述べることは決まっている。ディドロとルソーの相関関係である。最終的には「百科全書」における諸問題で、別れてしまった二人だが、私としてはどちらも面白い見解を述べていると思う。ルソーの純真さはカントやロベス・ピエールに大きな影響を与えた。ディドロの「ラモーの甥」もゲーテなどに大きな影響を及ぼした。哲学をするものに欠かせない要件を述べるには、いささかこの二人は難しすぎる。性格の影響を受けずに、いかなる書物も書かれない。したがって、ルソーの「新エロイーズ」もルソー自身の性格を現していると言える。しかしディドロの書物においてはフランス人独特の気風が出ているために、かえってルソーより話が難しい。これは難しく書かれたとかの問題ではない。その背後にそびえる幻影を見抜くのが難しいのである。

STEP1

 確かにうまくその当時のフランスでディドロは立ち回った。自分の本が禁書になろうと、牢屋に入ろうと、決して彼の持ち味は変わらなかった。もちろん、私はルソーも好きだが、ディドロも好きである。ただ、哲学元来の意味を知りたかったら、ディドロの本を読むべきである。ルソーの場合はその狂気が理性を上回っているため、読んでいて奇異な感じがする。なんとも言い難いが、この両名を中心にフランス革命が起きたのである。むろん、ルソーの書物は理想論を掲げる法律家などに読まれていた。ところが、ディドロは蚊帳の外である。ぜひ、ディドロの本も読んで欲しかったものである。なぜなら人間とは過剰に理想を求めてはいけないからである。理想と現実、その狭間を埋めるのが一番大切なのである。

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