人間本来の豊かな生活とは?「ポー川のひかり」

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はじめに

Photo by すもお
人間本来の豊かな生活とは?「ポー川のひかり」 現実逃避した大学教授と田舎の人々との交流に 新約聖書を重ね合わせつつ、 人生の豊かさと希望を問う映画 「ポー川のひかり」を見てみませんか?

STEP1イタリアのボローニャ大学。

夏期休暇中でひと気の無い学内で、大量の古文書が太い釘で打ち抜かれているのが発見されます。

その「書物の大虐殺」とも言える行為に、騒然となる大学。容疑者とされたのは、将来を期待されていた哲学科の主任教授(ラズ・デガン)でした。しかし彼は、前日の学年末の授業を最後に、姿を消していたのです。

その頃、当の本人は、あてもなく車を走らせていました。途中で車を乗り捨てると、車のキー、ジャケット、財布もポー川へと投げ捨て、わずかな所持品を手に川沿いに歩き始めます。

STEP2

川岸の朽ちかけの小屋を見つけて住処とした彼は、郵便配達の青年ダヴィデ、若い娘ゼリンダと知り合います。さらに、小屋の近所で共同生活を営んでいた老人たちも、彼に関心を示します。

元煉瓦工のダヴィデと老人たちの協力で、立派な家に生まれ変わる小屋。いつしか老人たちは、イエス・キリストに似た風貌から、教授を「キリストさん」と呼び始めるのでした。

親切で純朴な村人たちとの交流に、笑顔を取り戻してゆく教授。ところがある日、ポー川を管理する役人が訪れ、川沿いの住居は違法だとして老人たちに立ち退きを迫りました。彼らの住居が、流域に港を建設する計画を妨害していたのです。

STEP3立ち退き拒否の請願書作成を依頼される教授。

しかし彼は、自分たちの言葉で作るべきだと告げます。その助言に従い、請願書を作り始める老人たち。

そこへ、更なる行政の追い討ちがかかります。国有地占拠の罪で罰金を科された老人たちに、教授は唯一残しておいたクレジットカードを差し出します。

それでも、いよいよ立ち退きを強制するためのショベルカーが乗り込んでくるのでした。さらに、クレジットカードの使用歴から教授の居場所を突き止めた警察も姿を現します。「みんながここに残って平和に暮らせることを祈っている」と言い残し、連行されていく教授。そして、警察の取調べに、書物を磔にした本当の理由を語り始めるのでした。

まとめ

監督は、エルマンノ・オルミ。 2006年制作のイタリア映画です。

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