浦島太郎はいったい何がいいたいの?

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はじめに

昔から語り継がれてきた昔話。
日本人なら誰でも子供のころから親しんでいることでしょう。
みなさんも折に触れて接する機会があったのではないでしょうか?

特に、よく知られているのが三太郎です。
金太郎、桃太郎、それに浦島太郎。
でも、よく聞くのが「浦島太郎って何が言いたいの?」という疑問です。

亀を助けたのにおじいさんになってしまう?
それとも乙姫様との約束を守らなかったから?

実はそこには深い事情があったりします…

STEP1

浦島太郎のもっとも古い記録には、実は亀を助ける話は出てこないんです。
もうこの時点でびっくりなんですが(笑)
日本書紀に収められている話では、太郎が亀を釣りあげ、それが突然女性へと変身、二人で蓬莱山へ行きました、というお話になっています。
この時点では、玉手箱も、おじいさんになる話もありません。
少し時代が下って、万葉集や風土記に出てくる話ではやっと今のお話に近くなります。
釣りの帰りに出会った乙姫様と結婚、二人は竜宮城で暮らします。三年後に太郎が両親に結婚報告に行くことになり、乙姫様は玉手箱を渡し、決して開けるな、と…後は今と同じお話です。

STEP2

助けた亀に連れられて、というエピソードがやっと登場するのは中世以降。
かなり新しいバリエーションということになりますね。
でも、助け方がちょこっと違う。
室町期の「御伽草紙」に出てくるお話では、太郎が亀を釣り上げて、この亀を逃がしてやるんです。
いじめられていた亀を助けるわけじゃないんですね。
いわばキャッチ&リリースで助けたわけです。
そして、ここでも亀の化身として乙姫様が出てきます。
中世期においてもまだ、浦島太郎が悪ガキから亀助けた、という話は出てきてないわけで。
そもそもこのお話、いいことしたから報われた、というお話ではなかったわけです。
最初から道徳を教える話ではなかったんですね。

STEP3では、浦島太郎っていったい何のお話だったのでしょう?

もっとも古いバージョンには蓬莱山というキーワードが出てきます。
これは仙人が住んでいると言われる山の名前です。
つまり、このお話の背景には神仙思想があったと言われています。

ユニークな説としては、本来、このお話は男女の恋愛物語であったのが、おとぎ話として語られるようになり、子供によろしからぬ話が削られていったのでは、というのもあります。

時代ごとにお話は変わっていったわけで、変わっていく間に辻褄が合わない部分も出てきてしまったということでしょうね。

まとめ

今は子供に道徳を教える教材ともなっている昔話も最初からそういう目的でできているわけではないのですね。
いろんな物語の成立があって、時代とともに変わっていくうちに、わけがわからない部分も出てきてしまいますが、物語の歴史をたどることで、その原型を探ることもできるようです。
それもまた新しい昔話の楽しみ方かもしれませんね。
グリム童話が本当は怖かったように、日本昔話も摩訶不思議な背景をたくさん持っているといえるでしょう。

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