• ベストアンサー

アナログ回路 作成時の注意点

PASOKICHI3の回答

回答No.2

まず、基板はプリント配線基板(エッチング基板)の方が特にノイズの点でいいですね。 ノイズを考えるとき、とりわけ「ハム」というAC100Vの家庭用電源の影響が最も大きくなるでしょう。関東なら50Hz、またはその倍の100Hzの「ブーン」という音が入ることです。 これを防ぐために、回路の入力周りは極力面積を小さく、周りを入力グランドで囲むという方法がよく使われますが、これはプリント板でないと、却って大変です。 プリント基板を使わないのなら、こういう点から、太いワイヤを使って「もっこり」した配線にすると色々問題が出るので、細い線でスッキリ配線しましょう。 1トランジスタ回路とか簡単な回路は別にして、同じグレードものを作るならユニバーサル基板だとかなり大変でしょうね。アナログの場合、制約が多いですから。 配線の要領、注意点は以下のようなことが挙げられます。 1)入力は短く、面積を小さく。更にできれば入力グランドで囲むようにシールドすることを心がける。 2)入力と出力は近づけない。配線を交差させるなどもってのほか。ゲインが高いと発振してしまいます。   各段の入出力だけでなく、特に注意したいのは最前段入力と最終段出力の結合が起きないよう配置や配線に十分注意する。 3)ケースグランドへの2点アースはしない。2点アースとは2カ所で接地(接続)するということで、これをやるとループができてしまう為、ハムノイズを発生したり、AMラジオ   などの妨害を受けたりします。 4)グランドやプラス電源ラインなどの配線が「ループ」にならないようにする。3)と同じことですが。 5)電源ラインはプラスもマイナス(グランド)も交流的には同じグランドであると認識しましょう。   たとえば、前段のプラス電源と同じポイントから後段のプラス電源を取って、グランドはそれぞれ別のポイントにつなぐというようなことはしてはいけません。   プラスとマイナスはいつも一緒です。 6)配線は入力から出力へ流れるように行う(配置する)。特に電源ラインは往々にしてめちゃくちゃになるので十分注意しましょう。   電源電流は電源を出てプラスラインを通り、トランジスタなどの回路を経てグランドライン(マイナス)に流れ、また電源に戻ります。この流れを意識して各段の流れが前後   したりしないように考えることが重要です。 7)VRなど外のパーツにつなぐ場合は、必ずシールドワイヤを使用しましょう。   このとき、シールド線は、VRにつなぐ信号ラインの部分に相当するグランドに1点で接続します。VR側は浮かしておきます。もし、VR側のシールドをVRを取り付けた   ケースにもつないでしますと、グランドがループになりハムなどの不具合の原因になります。 8)電源のプラスマイナスの間には、適宜「パスコン」を入れておいた方がいいでしょう。   デジタル回路や高周波アナログ回路ではまた別の要素もありますが、低周波アナログ回路の場合は1μF~47μF位の電解コンデンサを接続します。くれぐれも、同じポイント   のプラスラインとマイナスラインですよ。決して前段と後段のプラス、マイナスのポイントが違わないようにしましょう。   但し、これは電源ラインのインピーダンス(内部抵抗みたいなもの)を下げて発振などしないように安定化するる為ですが、これによって交流的なループができて却ってハム   が出たりすることもあります。この場合は外して構いません。電源ラインが長くなければ、通常は電源の大元、電源入力コネクタ端子近くに付ければ十分でしょう。 ACアダプタの出力電圧について 「DC9VのACアダプタ」というのは、規定の定格負荷電流を流した時の出力端子電圧を表します。ですから、何もつながない「無負荷」状態では出力端電圧は高くなります。 普通のACアダプタは、いわゆる安定化していませんので常に一定の電圧が出るということにはなりません。負荷電流を流せば流すだけ電圧は落ちていきます。 つまり、電源の内部抵抗が結構あるのです(「電源インピーダンス」が高い。よって、パスコンは入れた方がよい)。 普通のトランジスタ回路なら電源電圧が少しくらい変わっても動作には支障は出ませんが、各部品の最大定格電圧には注意が必要です。今の場合、電解コンデンサなら16V耐圧で 問題ないでしょう。 ゲルマニュームトランジスタやダイオードを使ったからと言って、ラジオを受信するというようなことはありません。全く無関係です。 ラジオが入るということは検波されていることですから、どこか非直線な部分があるとか発振気味であるとかすると入り易くなります。アンプ部分がサチッているとかがあると 入る可能性が高くなります。 アルミケースの使用は結構ですが、グランドは一箇所でつなぎましょう <上記2)参照>。 どのポイントのグランドがいいかはケースバイケースですので試行錯誤で決めます、通常は入力グランドか電源または最終出力段グランドにつなぎます。 以上、ですが判りにくかったでしょうか。また、何かありましたら補足質問してみてください。

mirrorz
質問者

補足

アドバイスありがとうございます。 昔のオーディオ雑誌の記事に 「 判らないからって何でもかんでも質問するな、それくらい自分で調べて考えろ 」 という連載記事を読んでいたものですから あまりクドクド質問するのは気が引けるのですが、少し質問させて下さい。 入力グランドで囲むようにシールドするという概念が判りません。 あと http://fuzzhouse.tripod.co.jp/t_line.htm の内容を実行しようと 思っているのですが、これもやった方が良いでしょうか。 宜しくお願いします。

関連するQ&A

  • 安価なDC/DC電源回路(降圧回路)の作り方 (…

    安価なDC/DC電源回路(降圧回路)の作り方 (24V→5V)  事務機器系の製品において、基板・回路設計を担当しておりますが、今回やりたいこととして、主電源(DC24V)から、ロジック系電源(DC5V)を生成する回路を出来るだけ安く作りたいと考えています。最近は、スイッチングレギュレータ(IC)などが割りと安価に手に入るので、現状の設計はそれでやっていますが、出来ればもっとシンプルな構成で、例えばディスクリート系の部品などをうまく使用してさらに安く作りたいと考えています。  回路仕様は、標記の通り24V→5Vで、二次側の出力電流は低くて70mA、高くても130mA程度にはおさまる予定です。代表的なものとして、シリーズレギュレータ(7805)の使用なども考えたのですが、1次側(入力電圧)が二次側に対し24Vと大きすぎて、降圧するにも効率が悪くて出来そうもありません。(出来るだけ安くがテーマなので、ヒートシンク等は使いたくないという理由もあります。また基板の関係上、構成部品は全てSMDであることが前提です。)  以上を踏まえて、どなたかアドバイス頂ける方いましたら、宜しくお願い致します。因みに、この回路部分での目標コストは部品費のみで¥50~80程度を実現したいと思っています。 宜しくお願いします。   

  • ステッピングモーターのケーブルを揺さぶるとアナログ回路にノイズが発生し

    ステッピングモーターのケーブルを揺さぶるとアナログ回路にノイズが発生します。 オペアンプを使ったアンプ回路にノイズがのって困っています。 近くのステッピングモーターのケーブルを動かすだけでノイズが発生しました。 回路内部にはローパスフィルタを入れて周波数による分離、 ハーネス部分にはシールド線にフェライトコア使った対策をとっていますが、 それでもノイズをカットしきれませんでした。 どうやら基板の配線が直接影響を受けているみたいです。 回路はユニバーサルで組んだ物をアルミのシャーシに入れただけで蓋はしていません。 ノイズを完全にカットするにはやはり回路を完全にシールドする必要があるのでしょうか。 どなたか有効な対策方法をお教え下さい。 よろしくお願いします。

  • DC-DCコンバーターの回路について

     車で使用する機器のために、車の電圧(12~15V)を4.5Vに下げるDC-DCコンバターを探しているのですが、ABなどには、24Vを12Vに下げるのはありますが、4.5(よんてんご)Vに下げるものはないと、店員さんはいいます。  しこで、自作することにしたのですが、回路はできるだけ簡単なもので(出力電圧はシビアなものでないのでOKですので)、 トランジスタ1個、ツエナーダイオード1個、抵抗1個、電解コンデンサー1個ぐらいの部品で作成できる回路を、どなたか教えていただけないでしょうか。    どうかよろしくお願いします。

  • アナログ回路について

    お世話になります。 世の中の電気製品などを構成している 中身の基板がありますが、このアナログ回路を 理解して設計者としての学習をするにはどういう方法が 一番よいのでしょうか? 例えば、もちろん抵抗、コンデンサ、リレー、ダイオード等 それぞれの仕組みはわかりますがでは、ある製品の中の1つの 基板だけでも何百点と部品で構成されていますが、基板や その図面を見てこれはどのようないう働きをするんだな、とか ココを変えればこの故障は直るのでは?自分なりにチェッカー を作って見ようなど始めはどこから習得していくものなの ですか? 一朝一夕でないことはわかりますが、よく中学生、高校生での 直流、交流回路では電球をつける程度(極端すぎますが)しか 出来ませんよね?単純な所からの積み重ねもあると思いますが どのようなところから学んでいけばよいのでしょう? 単純な直流、交流回路の知識はあるつもりです。 どうか。よろしくお願いいたします

  • アナログ回路勉強の良書

    趣味で電子工作をしているのですが、 キットを作る程度で、高度な回路設計ができません そこで抵抗、コイル、コンデンサ、ダイオードなど基本的部品を使った、基本、応用回路設計法、 どうしてそうなるか?という疑問に答えてくれるような、 実用的なアナログ回路の解説書をお教えください。 ちなみにトランジスタ、オペアンプについての本はあります。 ちなみにトランジスタ、オペアンプについては

  • 分圧回路について

    電源基板からDC+12VとDC+5Vが供給される評価基板があります。 (電源基板と評価基板は別基板) 評価基板で5Vから+3.3Vと1.5Vを生成するとします。 今、この評価基板で使われる電圧4種類(12V,5V,3.3V,1.5V)の 値がそれぞれ正しく供給されるかをテストする基板を作りたいのですが、 どのように回路を組んだら良いのでしょうか。 具体的には・・・ コンパレータを用いて、抵抗で比較基準の電圧を決め、 供給される電圧が基準値以上なのか否かは回路が作れるのですが、 基準値以下の場合はどのように組めば良いのでしょうか? 例えば5Vラインの場合、適正範囲を4.5V~5.5Vとします。 コンパレータで5Vから分圧された4.5Vと比較して下限値以上を判定、 コンパレータで12Vから分圧された5.5Vと比較して上限値以下を判定。 12Vラインの時は・・・?? 適正範囲を10.8V~13.2V(誤差±10%)とした時、 入力電圧12V(Vin)と出力電圧13.2V(Vout)の関係にしたいのですが、 分圧回路で実現可能なのでしょうか。 10.8Vは上記同様可能ですが、13.2Vは!?? 抵抗を直列に繋ぐ時はVin≧Voutの関係ですよね? Vin≦Voutにするにはどんな部品が必要なのでしょうか。 (回路を組めば良いのでしょうか。) よろしくご回答お願いします!!

  • トランジスタ回路について

    添付図のような回路を作成しました。 R2に250mA程度流したいです。 トランジスタはToshibaのTTC015Bを使用しています。 DACOutputからはDC0 - 3.3Vが出力され、DC0Vの時にはR2の両端電圧がDC0V、DC3.3Vの時はDC5Vかかるようにしたいです。 しかし、DACOutputからDC3.3Vを掛けても、R2の両端電圧はDC2.0V程度しかなりません。 どのように改良すればR2の両端にDC5Vを掛けることが出来るでしょうか?

  • モータのpwm制御回路について

    PWMでモータ制御するための回路を作ろうと思っています。その回路はモータとフライホイールダイオードとスイッチ代わりのトランジスタおよび電源で構成されているのですが、そのダイオードとトランジスタの値(物)をどうやって決めればいいのかわかりません。電源は7.6Vでモータの仕様はほとんどわかってないです。

  • KB-265 バリスタダイオードの代替品 

    KB-265というバリスタダイオードの代替品を探しています。 黒い小さな玉に緑色で方向性が示されている部品です。 ツェナーダイオードの1.4Vで代替ができるようなことを記載してあるデータシートがありました(もちろん私の勘違いである可能性があります。)。 構造的には2つのダイオードが直列されている部品のような記号が回路図には記されています。 特に他のトランジスタなどと接触させて取り付けられているのではなく、基板上に他の抵抗と同じように取り付けられています。 そこで、 1.この部品の役割 2.本当にツェナーダイオード1.4Vを一つで代替できるのでしょうか? どうか何卒、ご回答をよろしくお願いいたします。

  • DC回路基板の変色について

    LED素子保護用として、FR-4の基板にダイオード素子をブリッジで 搭載して組んでいます。 DC100Vを抵抗で落として、DC12V,IF20mAにて連続荷電していた ところ、約半年で基板パターンの表面が赤茶色に変色しておりました。 また、ブリッジ回路で最初にDC荷電されるダイオード素子が表電極部で 断線しておりました。 赤茶色の変色はダイオード素子の陽極側につながる基板パターン面に 集中しており、陰極側は変色していませんでした。 これは一体どのような原因、メカニズムで発生しているのでしょうか。 つたない説明ですが、お解りの方がいらっしゃいましたらご教授を お願いします。 なお、基板パターンの材質はCuでNiメッキ後、Auメッキしています。 ダイオード素子の電極材質はAlで、Agペーストでボンディングし、 基板パターンとはAuワイヤーで接続しています。 周囲環境は一般的な工場の事務所レベルです。(湾岸の近くではありますが)