- ベストアンサー
いろは歌の最後のところはヨイモセズと読む?
いろは歌はもちろん歴史的仮名遣いで書かれていますが、音読するときにはたとえばケフはキョウと発音しますね。この歌の最後のところはどのように発音するのが正しいのでしょうか。
- kaitara1
- お礼率95% (12061/12593)
- 日本語・現代文・国語
- 回答数7
- ありがとう数8
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「いろは歌」が初出する「金光明最勝王經音義」では「恵比毛勢須」とあり、それを仮名五十音文字で「ゑひもせす」と記しても、それを清音44の歴史的仮名遣いで読むことは既に意訳になる、まして現代仮名遣いでは記すことさえ訳文にならざるを得ないでしょう。 ですから、「えいもせず」と発音するのが穏当なのではないかと考えます。 参照:橋本進吉「古代国語の音韻に就いて」(岩波文庫) 「平安朝の初、百年くらいはまでは…「天地の歌」では「「エ」が二つあって清音48で、…その後「エ」が一つになって、清音として47となり、伊呂波歌で代表される時代になる…それから平安半ば過ぎからまた「いろは」の中で「イ」と「ヰ」が同音になり、「エ」と「ヱ」と、「オ」と「ヲ」とも同音になって、44だけの音が区別せられるということになります。」 「酔ふ」の47音時代の「ゑふ」は、44音では「ヨウ」と発音しますが、その連用形「ゑひ」は「エイ」と発音するのであり、そこでの「ヨイ」は現代仮名遣いでの意訳に当たります。 表記:ゑひもせず(恵比毛勢須、wehi mo se zu) 発音:えいもせず(ehi mo se zu) 訳語:よいもせず(酔いも為ず) 参照:辰己小次郎 編「雅語綴字例」哲学書院(明20.10) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/862190/14?viewMode=
その他の回答 (6)
- kzsIV
- ベストアンサー率53% (238/446)
「酔う」「漂う」という語の本来の活用は 終止 wepu tadayopu 未然 wepazu tadayopazu 連用 wepi tadayopi 連用 wepite tadayopite ですが平安後期の発音は 終止 yeu tadayou 未然 yewazu tadayowazu 連用 yei tadayoi 連用 yeute tadayoute となり、さらに中世には 終止 you tadayou 未然 yewazu tadayowazu 連用 yei tadayoi 連用 youte tadayoute ここらあたりから、「ただよふ」などとの類推で 未然 yowazu 連用 yoi が現れて「酔(よ)う」という動詞が完成します。 「いろは」の唱え方 復元古典発音風(平易に) ii-ro-wa ni-wo-ye-do ti-ri-nu-ru-wo wa-ga-yo ta-re-zo tu-ne-na-ra-mm uu-ii-no oo-ku-ya-ma ke-wu ko-ye-te aa-sa-ki yu-me-mi-shi we-ii-mo she-zu 同(格調ありげに) ii-ro-pa ni-po-piendo ti-rinnu-ru-wo wanga-yo ta-rienzo tunnie-na-rammu uu-wi-no oo-ku-yamma kie-pu ko-ye-tie aa-tsa-ki yummie minji ye-pi-mo chiendzu 中世・近世風 ii ro ha ni ho he to chi ri nu ru oo wa ka yo ta re so tsu ne na ra mu uu ii no oo ku ya ma ke hwu ko ee te aa sa ki yu me mi shi ee ii mo se dzu 雅楽風に(「越天楽」で) ii-ro-wa ni-wo-ye-do chi-ri-nu-ru-wo wa-ga-yo ta-re-zo tsu-ne-na-ra-mu uu-wi-no oo-ku-ya-ma kyo-o-ko-ye-te aa-sa-ki yu-me-mi-shi ye-ii-mo-se-zu 「今様」風に(「黒田節」で) ii-ro-wa ni-oo-ee-do chi-ri-nu-ru-oo wa-ga-yo ta-re-zo tsu-ne-na-ra-mu uu-ii-no oo-ku-ya-ma kyo-o-ko-ee-te aa-sa-ki yu-me-mi-shi yo-ii-mo-se-zu
お礼
面白いですね。同じように百人一首などもあなたの御教示に従って音読できたら、さらに面白いですね。
- Nebusoku3
- ベストアンサー率38% (1436/3765)
いろはにほへと・・・ の並びであれば 最後は 「すん」 で終わっていますが、歌として音読するのであれば、 「ん」 は無くなりますので、 「酔いもせず」 になると思います。 参考: ピンク表示の上が 「いろはに・・・」 下が 「色は匂えど・・・」 http://www2.odn.ne.jp/~nihongodeasobo/konitan/iroha.htm
お礼
大変勉強になりました。
- msMike
- ベストアンサー率20% (363/1772)
ま、ゴチャゴチャ解説は抜きにしませうネ。 「いろは歌」終わりは、「酔ひもせず」=「ゑひもせす」。 「酔う(よう)」の旧仮名は「よふ」ですが、此れは「ゑふ」が変化したものと新明解国語辞典に解説あり。
お礼
昔作られた歌を現在の発音で音読するというのが無理なことなのでしょうか。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15295/33014)
1。この歌ができた頃のかなを網羅した物、ということになれば、下記のように「えひもせす」になります。 https://www.youtube.com/watch?v=CDBL4dhv_K4 2。現代仮名遣いで読むと下記のように「えいもせず」 http://www.geocities.jp/the_longest_letter1920/iroha_uta.html 3。今の日本語で「意味」が通るようにということなら、下記のように 色わ、(中略)「よいもせず」になるのでしょう。 https://www.youtube.com/watch?v=u35s5_emtWk 4。 ハ行転呼音で「は」が「わ」になる、「ゑ」(酔ひ)が「え」と、「ゐ」(有為)が「い」と同じ音になるなど、まあ、昔の歌ですから、どこかで妥協しなくてはいけませんね、 http://www.weblio.jp/content/%E3%83%8F%E8%A1%8C%E8%BB%A2%E5%91%BC%E9%9F%B3
お礼
いずれにしてもどこか無理があるわけですね。
- nananotanu
- ベストアンサー率31% (714/2263)
色は匂えど散りぬるを、我が世誰ぞ、常ならぬ。有為の奥山今日越えて、浅き夢見じ 酔いもせず。 ですから、それで正しいです。
お礼
よくわかりました。
関連するQ&A
- いろは歌(大至急)
いろは歌は、同じ発音をしてはいけないんですよね? では、「うゐのおくやま」の、「ゐ」は「い」と読んではいけないんですか? あと発音で気をつけるところを大至急教えてください。 明日暗礁テストなので早くお願いします。
- 締切済み
- 日本語・現代文・国語
- アルファベットの「いろはうた」
日本語には、カナを一度ずつ使ってつくられた「いろはうた」「とりなうた」などがありますが、英語圏でもそのようなもの(アルファベットを一度ずつ使ってつくられた文章)はあるのでしょうか。
- ベストアンサー
- 英語
- 仮名遣いの変遷過程を簡単に説明してください。例>万葉仮名、あめつち、五
仮名遣いの変遷過程を簡単に説明してください。例>万葉仮名、あめつち、五十音図、いろは歌、ていか仮名遣い、歴史仮名遣い、現代仮名遣い
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- 「いろは歌」のような歌
こんにちは。 「いろは歌」のように、五十音を漏れなく重複なく一字ずつ使って意味の通った文章を作るのを何と呼ぶのでしょうか? 少し前にどこかのサイトで見かけたのですが、そのサイトの場所も歌の名前も忘れてしまい、やきもきしております。 よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 文学・古典
- 歴史的仮名遣いの発音についての疑問です。
歴史的仮名遣いの発音についての疑問です。 同仮名遣いでは、例えば、今日(きょう)は「けふ」と表記し、蝶々は「てふてふ」と表記します。 そして、現代のわれわれはそれを読むとき、それぞれ「きょう」「ちょうちょう」と発音します。 学校でもそう教えられました。 では、当時の人々はどう読んでいたのでしょうか。 まさか、われわれ同様、「きょう」「ちょうちょう」とは読んでいなかったと思います。 それよりも「けふ」「てふてふ」に近い発音ではなかったかと想像されます。 かりにそうだとしたら、学校でも、社会でも、歴史的仮名遣いの読み方は、 現代仮名遣いの表記に直して発音するのではなく、 表記通りに発音するように改められるべきではないでしょうか。
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- 葵(あふひ)は、なぜ「あおい」と発音するのでしょうか。
葵(あふひ)は、なぜ「あおい」と発音するのでしょうか。 歴史的仮名遣いのルールにのっとれば、「おーい」と発音すべきかと思うのですが。
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- いろは歌の音読に関する質問
いろは にほへと ちりぬるを わかよ たれそ つねならむ。 この文では、「にほへと」の「と」にも、「わかよ」の「か」にも、「たれそ」の「た」と「そ」にも濁点がついてないが、音読する場合、「いろは にほへど ちりぬるを わがよ だれぞ つねならん」と読むか、それとも濁点のないままに発音しますか、教えてください。前もってお礼を言います。
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- 「ぱぴぷぺぽ」っていつからあります?
古文で「ぱぴぷぺぽ」を見た記憶がありません。 「いろは歌」にも出てきません。 とすれば明治になって使用するようになったものでしょうか? それとも発音をしていたけども、文字として表記していなかっただけなのでしょうか? 「出発」は「しゅったつ」と発音していたのを明治になって「しゅっぱつ」と発音するようになったのでしょうか? 「ぱぴぷぺぽ」の歴史を教えてください。 よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- テレビなどで、歌詞の最後が「ん」でおわるときに、
日本語の歌、特に演歌などはそうですが、それ以外の日本の歌でも歌手は歌詞の最後が 「ありません。」など、「ん」でおわるときには、「n」の発音(唇が開いている)では なく、「m」(唇が閉じている)の発音にするのはどうしてでしょうか? ラジオではみえませんのでわかりませんが、テレビのときには皆さんくちびるをとじて発音していますね。「ん」のほうが「ん」と言う言葉がはっきりでるからでしょうか? ニュースのアナウンサーなどは、NHKでも、民放でもすべて「n」で発音しています。 歌の場合だけ「m」とすることは高校などの合唱団の指導や、演歌の弟子入りなどしたときでも、同じように「m」で発音するように指導されるのでしょうか? 昔から不思議におもっています。どなたかお教えください。
- ベストアンサー
- その他(音楽・ダンス)
お礼
歴史的仮名遣いと意訳の関係に改めて興味が出てきました。自分なりに勉強させていただきます。