天体望遠鏡.対物レンズのメンテナンス(アクロマート

質問

アクロマート鏡筒の対物レンズを分解の上クリーニングしようと思います。
機種は古いもので30年くらい前のものになりますが、ビクセンのイカルスd80-mというものです。
二枚玉のうち前玉の外側の面をクリーニングしたのですが、内側の面や後玉にもほこりなどが付着しているようなので分解して清掃したいです。
そこでお聞きしたいのですが、分解して適当に組むだけでも元通りの光軸は出ますでしょうか？
みたところ前玉と後玉の間に銀箔のようなものが入っており、もしかすると厚さ等が違っていて調整されているかもと思うと、分解しにくいです。
何も考えずそのまま分解して、また何も考えず組み立てても大丈夫でしょうか？
教えて下さい、よろしくお願いしますm(_ _)m

回答No.2

6y9kdjj · ベストアンサー

そもそも論としてその鏡筒のレンズセルに光軸調整機構はありますか？多分無いと思いますが。
で、光軸調整機構が無い場合はおそらくレンズユニットは筒先のフードなんかと一体化してたりしませんかね？あるいはフードはレンズセルユニットにねじ込んであるとか？
こういう場合はさ「分からないから誰かに丸投げしちゃえ」じゃなくって、「まずは観察して状況を確認する」ってぇ姿勢が重要だと俺は思うし、それが出来ないならそもそもメンテナンスそのものを金払って誰かに丸投げするべきと思うよ。

さて、その機種のコトは直接は知らんけど、「その時代」の「そのクラス」の屈折望遠鏡だという前提で考えると、基本的には光軸調整機構を持たず、光軸精度に関しては純粋に工場での機械加工精度に依存した造りになっていると思われ。
フードはレンズセル一体なのか別部品なのかはともかく、レンズセルは筒先にねじ込んであるだけじゃねーの？そういう造りだったら何も考えずに外してクリーニングしてまたねじ込んでやればおｋ。光軸の厳密性はともかく、それ以外にやりようが無いからねｗ　そもそも現時点で光軸が厳密に合っているかなんて確認してないよね？であれば多少元の状態と違ったとしても「メーカーの想定しているその望遠鏡の光軸精度」の範囲内ってことですよ。厳密性を求めるような鏡筒ならハナから調整機構を持たせる筈ですし、それがあるなら気にせず分解・再組立ての上で光軸調整すりゃいーだけだし。
尚、

＞みたところ前玉と後玉の間に銀箔のようなものが入っており

前玉と後玉まで分解しないで下さい。
あくまでも「レンズセルに収まった状態」にてクリーニングして下さいね。
…ま、その望遠鏡の金銭的価値とオークション等での同等品入手価格を考えれば実験として分解しちゃっても全然問題無いですが。

お礼

回答ありがとうございます。
レンズセルには光軸調整機構はありません。
レンズユニットはフードを差し込む元の部品と一体となっているようです。
レンズセルを外してクリーニングはしてもいいのですね。
前玉と後玉の分解はしない方が良いのですね。
分解しない範囲でクリーニングしようと思います。
ありがとうございました。

回答No.1

kuronekofan

分解しない。

アクロマートなどの組みレンズは、色収差や球面収差などレンズの歪みを調整するために組み入れているものです。レンズは特殊な結晶ガラスですので、レンズを回しただけでも収差は異なってきます。レンズの軸のずれやレンズ間の隙間などを治具なしに調整することは困難です。レンズ間の銀ぱくはおそらく隙間を設定するとともに、分解能を上げるためのスリット（円環）と思われますが、あるいはレンズに蒸着させているものかもしれません。
高級品だとバルサムのようなもので固定封着していますので無理に剥がすと復元できなくなります。

なお、埃が多少あっても集光に少し影響があるだけでピントが狂ったりするわけではありませんので、神経質にならない方が良いかと思います。外側のレンズの表面の埃を取るだけで良いでしょう。
湿度の高いところに置いていてレンズがカビた場合は、レンズ（組みあわせ一式）交換となります。

お礼

詳しい回答をありがとうございます。
分解はしないほうがいいのですね。
あまり神経質にならずに表面だけ拭いて良しとすることとしました。
ありがとうございました。