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夏目漱石は猫好きだったのですか?
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「吾輩は猫である」は猫から見た人間、自分の周りに集まる知識人や近所の人や中学生を描いているわけですが、猫をよく観察して書かれた描写もあります。つまり猫に興味があってべたべたした愛情ではない、距離を置いて達観した愛情で見ていたのではないでしょうか。 猫の人間に従属しない(ようにみえる)習性を気に入って、それが人間を外から見て描く発想に使えると思いついたのでしょう。 「硝子戸の中」という後年の随筆の中で漱石は飼っていた犬と猫の話を書いています。 この中で犬との関わりと猫との関わりかたをはっきり書き分けていて、初代の小説のモデルとなった猫はたまたま居着いた野良猫であったことがにおわされています。 そして飼い猫3代目の黒猫について 「私はこの黒猫を可愛がっても憎がってもいない。猫の方でも宅中のそのそ歩き廻るだけで、別に私の傍へ寄りつこうという好意を現わした事がない。」 と書いています。 これを読んで漱石は猫に対して愛着があまり無いというような捉え方をする人もいますが、私はこういう犬とは違う猫らしい習性を漱石は尊重して愛していたから身近に何匹も飼い続けていたのだと思うのです。 そしてこの後の段落では自分が病気になって猫のことなどすっかり忘れていたことと自分が回復したら猫の病気も治っていたことを描いています。 しかし病気のペットを殺処分する、明治当時に普通だった事情に対して漱石はどうも賛成ではなかったこともこの一文からそれとなく伝わってくるように私は思います。(文中では自分が言ったとしていますが、実際は殺処分していないことからおそらくそのように言った人を変えて書かかないとならない、正面から批判できない・したくなかったのだろうと私は考えるのです) 猫好きといってもいろいろな距離感の取り方があると思います。 青空文庫「硝子戸の中」 http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/760_14940.html
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- SPROCKETER
- ベストアンサー率26% (2014/7516)
「吾輩は猫である。」は持論を実名で論陣を張って主張すると暗殺されたり、弾圧を受けることが多かった明治時代に書かれた小説です。猫を題材に使ったのは風刺目的だったと考えるべきでしょう。夏目漱石が猫好きだったわけではないと思います。 外国留学して外国の実情を知っている人間から見ると、明治時代は外国を知らないで政府の情報操作に騙されている一般市民が多かった時代で、知識人だった漱石には言うに言えない部分が多かったのではないでしょうか。 欧米列強が植民地を拡大して戦争を繰り返していた時代ですから、外国の実情を知らない一般市民に危機感を持って書いた小説ではなかったかと思います。
お礼
ありがとうございました。
猫好きだったかどうか 本当の事は 夏目漱石本人にしか判らない けれど 猫好きなら「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」←名前くらい命名する(笑)
お礼
ありがとうございました。
- tzd78886
- ベストアンサー率15% (2589/17101)
「猫好き」の定義によるでしょうが、嫌いだったら飼ったりしないでしょうから、好きだったと言えるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございました。
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ありがとうございました。