ＩＳについて

質問

ＩＳが現在のような過激な行動をしているのはアメリカがフセイン氏を殺害したからなのですか。

また、イメージとしてはオウム真理教に洗脳されているようなものなんでしょうか。

無知な質問で申し訳ないのですが、ご教示しいただければ幸甚です。

回答No.2

eroero4649 · ベストアンサー

中東と欧米の関係がものすごく悪化した直接のきっかけは1991年の湾岸戦争ですね。このときに米軍がサウジアラビアに駐留したことが、「聖地メッカがある国に異教徒の軍隊が入った」ということでイスラム原理主義者を大いに刺激してしまいました。いうたところでサウジアラビアとクウェート国境地帯とメッカってどえらく離れているのですけど。
このときにあのウサマ・ビン・ラディンは親米路線から反米路線に変わったなんていわれています。

大きく事態が動いたのがあの9.11テロでした。当時ビン・ラディンがアフガニスタンに潜伏していたので、米軍はビン・ラディンを捕まえるためにアフガンに最初は空爆で攻撃し、やがて地上軍を投入します。これはまあテロへの報復だから国際社会もしょうがねえなと思っていました。
しかしそんな頃にアメリカの右翼議員が「アフガンの次はイラクだ！」と言い出していて、最初はアメリカ人でさえ「は？フセインは関係ないでしょ？なにいってっかよくわかんないっす」と思っていたのですが、いつの間にか「次はイラク」となり、やがて（バカなほうの）ブッシュ大統領が「イラクには大量破壊兵器（核兵器や毒ガスのようなものを指します）を持っている。差し出さないと攻め込んでやる！」と言い出したのです。フセイン大統領は「そんなものは持っていない。国連の査察も受け入れる」といったのですが、おバカなカウボーイ大統領は「隠すとはふてぇ野郎だ！」といってイラク戦争を開始しました。
結局、その大量破壊兵器とやらは実は元から存在しないことが明らかになりました。米軍によって「征服」されたイラクは反米ゲリラが跋扈する危険な状況となりました。

そうこうするうちに、チュニジア辺りを中心に「アラブの春」と呼ばれる民主化革命運動が起きました。それはそのうちエジプトなど中東全体に広まりを見せるのですが、チュニジアの隣国のリビアの指導者カダフィ大佐はこの人も反米路線の人だったので欧米諸国は反カダフィ運動を支援して、カダフィ大佐は殺されることとなりました。
その流れを受けて反米ではなかったものの、強硬な反イスラエル主義で反イスラエルテロ組織を熱心に支援していたシリアのサダト大統領も倒してしまえとなってシリアは内戦状態となりました。
そんな中で誰の支配も及ばなくなったイラクとシリアの国境地帯にISが台頭してきた、というわけです。

＞イメージとしてはオウム真理教に洗脳されているようなものなんでしょうか

それとはだいぶ違いますね。フランスの新聞がイスラム教の開祖ムハンマドをおちょくった風刺画を描いてテロが起きましたが、これは日本で例えると天皇をおちょくるようなものなのです。福島原発事故で腕を4本にしたサッカーのGKの写真を掲載した欧州の新聞がありますが、もし今上天皇の腕が4本になる風刺画を描かれたら日本人は怒りますよね。そういう「触れちゃいけないところに触れちゃう」ってところが白人にはあるんです。
またそれに対して暴力を振るうことは、中東人の価値観で「正しいこと」なんです。過酷な砂漠で遊牧民族として生きてきた彼らは「敵に弱いところを見せる」というのは許されなかったんですね。だから彼らにとって「暴力で自分の正しさを証明する」ということは日本人が「暴力を使わないで相手を納得させるのが正しい」と思うのと同じように正しいことなんです。我々は「暴力を使わないのが正しい」と思うように、彼らは「暴力を使うのが正しい」と思うのです。彼らの価値観からすると、「原爆を落とされたら、それに見合う報復をするのが正しい」のです。だから中東の政治家がやたらと銃をパンパンと撃ったり剣をこれみよがしに掲げるのは、自分の正しさ、強さのアピールなんです。

お礼

難すぎて理解できない部分が多いですが、アメリカがイラクを含めイスラム国家に

入り込んだことに大きな原因があることは確かと言うことですね。

勉強不足ですみません。

ありがとうございます。

回答No.4

miikazuki

指導者に洗脳されているのもいるし、貧乏で金がもらえるからやってるのもいますね。単にアメリカが憎いからというわけではないです。しかし「中東」「イスラム」というキーワードで今後の世界は混乱しそうですね

お礼

遠い国の出来事と感じていましたが、日本人が殺害され、自分達に逆らうものは

全て敵なんですよね。

後藤氏を殺害したイギリス人をドローンで攻撃しましたが、亡くなったのでしょうか。

回答No.3

noname#224207

>ＩＳが現在のような過激な行動をしているのはアメリカがフセイン氏を殺害したからなのですか。
という訳ではありません。
アメリカを直接標的にした９・１１事件を起こしたのはアルカイーダという別の組織です。
アルカイーダの首謀者はアメリカの手で殺害されましたが、メンバーは今だに健在です。
その一部がＩＳと連携をとっています。

＞イメージとしてはオウム真理教に洗脳されているようなものなんでしょうか。
実際にマシンガンを乱射したり自爆したりしている人達は洗脳されているとも言えます。

蛇足
ＩＳの中核メンバーはオウムとは全く違い強固な政治思想と民衆の意識操作に熟練した連中です。
ＳＮＳを駆使しています。
ＩＳは元々ＩＳＩＬ（Islamic State in Iraq and the Levant：イラク・レバントのイスラム国）と名乗るグループが称している略称です。
グループ名のＬevantというのは、中東の地中海沿岸地方つまりシリアからイスラエルに至る一帯の古称です。
ＩＳＩＬの主張
「これはムスリムの国だ。抑圧されたムスリム、孤児、夫と死別した女性、そして貧困にあえぐ人たちのための国だ。
イスラム国の人々は生命と財産の安全を保障され、（従来の国境を越えてビザなしで）自由に移動できる」
この主張に共鳴する人は沢山います。
ただ主張を実現する手法（武力闘争）に反対する人も沢山います。

主張の後半の「自由に移動できる」というのが一つのヒントです。
中東の各国の国境線が直線状であることに注意して下さい。
これは、ヨーロッパの植民地主義時代にユーロッパ人が現地の人に何のことわりもなく勝手に地図の上に引いたものです。
これを全て帳消にするというのが自由に移動できると言う意味です。
いうなれば、ＩＳというのは植民地時代が産み落とした鬼っ子です。
主張がこのようなものですので、かつてヨーロッパ諸国が植民地化した地方に飛び火していきます。
イスラム教を掲げていますが、彼等が利用できるものであれば、どこの地方であれ国であれそこの政府に不満を持つ武装集団と連携を取ます。
中国も回教（イスラム教）を奉じるウイグルを自治区を持っていますので神経を尖らせています。
ロシアなどが、自国の国家戦略にこの紛争を利用していますので、ますます分かり難くなっています。
解決には相当な時間がかかるでしょう。
（参考）
パリ同時多発テロの根底にある100年の歴史 - ダイヤモンド・オンライン
diamond.jp/articles/-/81918

お礼

アメリカが関与していることは間違いないということですね。

常に貧しい国は争いをしますが、こういったことも関係しているのでしょうか。

回答No.1

mpascal

私は最近、アラビア語圏の問題があるのではと思い始めています。言語的に国際的な隔離状態にあるように思えて仕方なくなっています。
日本語も格別な言語ですが、世界の情報はほぼスムーズに入っててきます。
イスラム圏では、一部の高学歴者を除けば、インターネットが普及していても世界情勢など一般市民に伝わっていないのではないかと心配しているのです。

お礼

わたしは今年の邦人殺害でＩＳという組織を知りました。

イラクという国はフセインがいなくなり平和になったのでしょうか。

貧しい国と言うイメージがありますが、貧しい国ほど争いは起こりますよね。

ただ、石油と言う資源で一部の国民は潤っているのでしょうが。

貧しい国がある限り、こういった過激な組織は後をたえないのでしょうか。