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雌雄以外の生物学的性別について

雌雄以外の性別について 昔、何かの本で、生物の進化の過程では雌雄以外の第三、第四の性別があった可能性もある、という記述を目にしました。 ここでいう第三の性別というのはトランスジェンダー的意味合いではなく、現在知られている有性生殖を行う生物とは違う独自の配偶子や生殖メカニズムを持つ、という事を言いたいです。(染色体の数が配偶子の種類により異なる、発生のために3種類以上の配偶子が必要など) 質問は以下です。 現在まで、雌雄という分類に当てはまらない性別を持った生物や種は発見されていますか? また、進化の過程でそういった性別が生まれて(すでに淘汰されていたとしても)いた可能性はありますか?それとも現在の進化論、遺伝子学的にはありえない事でしょうか? どちらか一つへの回答でも、後者については、ご自分の意見なども歓迎です! 記述を見たのが昔である事と自分の無知により、用語の使い方がおかしい箇所や文章が破綻している箇所があるかもしれませんが、どうか言いたいことを汲み取って頂けましたら幸いです。あまりに酷い破綻や間違いは指摘して下さってかまいません。 よろしくお願いします。 蛇足になりますが、もしこういった事を研究している学問分野、研究室などご存知でしたら情報を教えてください!

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  • kagakusuki
  • ベストアンサー率51% (2610/5101)
回答No.2

 1つの花の中におしべとめしべの両方があるといった具合に、植物の中には個体の雄雌の区別が存在しないものも少なくはありません。  又、ミミズやカタツムリは1つの個体の中に精子を作り出す器官と卵を作り出す器官の両方があり、全ての個体が雄であるとともに雌でもあります。 【参考URL】  雌雄同体 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%8C%E9%9B%84%E5%90%8C%E4%BD%93  又、蜂や蟻、白アリの仲間の中には女王だけが卵を産む種類があり、働き蜂・働き蟻は体の基本構造こそ雌でありながら、実際には生殖能力を持たないため、第3の性と見做せるかも知れません。 【参考URL】  真社会性 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E6%80%A7  ホンソメワケベラ、アカハラヤッコ、コウライトラギスなどを始めとするベラ科、ブダイ科、ハタ科、モンガラカワハギ科、ハゼ科などの魚の中には、若い頃には雌であった個体が、後になってから雄に変わるものが少なくありません。  又、クマノミやクロダイなどは逆に若い頃には雄であった個体が、後になってから雌に変わります。 【参考URL】  性転換 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E8%BB%A2%E6%8F%9B  雌性先熟 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%8C%E6%80%A7%E5%85%88%E7%86%9F  雄性先熟 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%84%E6%80%A7%E5%85%88%E7%86%9F  海草の一種であるアオサは、雄性配偶子(精子の様なもの)を作り出す雄性体と、雌性配偶子(卵子の様なものだが、自力で水中を遊泳する)を作り出す雌性体の他に、雄性配偶子と雌性配偶子が水中で融合したものが成長する事によって生じる無性世代である胞子体が存在し、胞子体が作り出す遊走子が成長すると、次の代の雄性体や雌性体になります。 【参考URL】  アオサ - Wikipedia > 2 生態   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%B5#.E7.94.9F.E6.85.8B  単細胞生物であるゾウリムシは普段は細胞分裂によって増殖しますが、細胞分裂出来る回数には限界があり、ゾウリムシの種類によって異なるある決まった回数までしか連続して分裂する事が出来ません。  分裂回数の限界が訪れたゾウリムシは、他の個体と対になってくっ付き合って接合し、接合した2つのゾウリムシの細胞内では、普段の細胞内の働きを担っている大核と呼ばれる細胞核の他に小核と呼ばれる小型の核が作り出され、小核は(核だけの)分裂を2回行って1つの細胞内で4個に増えた後、4個の小核の内の1個だけを残して3個は消滅し、それから更に残った1個が分裂して1つの細胞内で2個に増えた後、その2個の内の1個を互いに接合した相手の細胞の小核の内の1つと交換する事で、遺伝子を交換し合います。  遺伝子の一部を交換するという事は、即ち有性生殖であり、この接合による有性生殖を終えたゾウリムシの細胞は若返り、再び細胞分裂を繰り返す事が出来る様になります。  尚、ゾウリムシにも性別は存在していて、O型(奇数型)とE型(偶数型)という2つの性別に分かれています。  尤も、有性生殖と言っても遺伝子の一部を互いに交換し合うだけで、精子を使って雄の遺伝子を雌の卵子の中に一方的に送り込むだけの雌雄の関係とは異なります。 【参考URL】  ゾウリムシ - Wikipedia > 2 生殖   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BE%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%82%B7#.E7.94.9F.E6.AE.96  マイクロバイオ・ワールド 水中微小生物図鑑 > 観察・実験 > ゾウリムシの観察と実験 > 接合   http://mikamilab.miyakyo-u.ac.jp/Microbio-World/kansatu/zouri/setugou/setugou.htm  AASJ > 新着情報 > 論文ウォッチ > 5月11日:ゾウリムシの自己   http://aasj.jp/news/watch/1538  接合による有性生殖の例は他にもあり、例えば一応は多細胞生物に分類されているアオミドロという藻類は、細胞が一直線に連結した糸状の構造をしており、普段は細胞分裂により長さが伸びて行くだけですが、生殖の際には隣接した2本のアオミドロの個々の細胞同士の間に連結通路が作られ、その通路を通って片方のアオミドロの細胞の中身の全てが、もう一方の方のアオミドロの細胞の中へ移動し、2つの細胞が融合する事で有性生殖を行い、そうして出来た双方のアオミドロの遺伝情報を持った細胞の1つ1つが、新たなアオミドロの個体となります。  便宜的に接合の際に細胞の中身を相手に送り込む方が雄性、受け取る方が雌性とされていますが、精子や卵子の様な生殖専用の細胞が作られる訳ではなく、個体を形成している細胞の大半が丸ごと融合するのですから、これもまた一般的な意味での雌雄とは異なると言えるかも知れません。  又、場合によっては1本のアオミドロがU字型に折れ曲がり、同一個体の細胞同士で接合が行われる事もありますから、雌雄の区別は必ずしも明確ではない様です。 【参考URL】  アオミドロ - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%83%9F%E3%83%89%E3%83%AD  接合子(アオミドロ: Spirogyra sp.)   http://bios.sakura.ne.jp/gf/2008/spirogyra.html  クラミドモナスという単細胞の藻類も、普段は細胞分裂によって無性的に増殖しますが、養分の1つである窒素分が不足すると細胞壁を脱ぎ捨て、接合して2つの細胞が融合するという有性生殖を行います。  クラミドモナスの場合、接合管という構造を伸ばすプラス型(mt+)と、接合管を伸ばさないマイナス型(mt-)という2つの異なる性別の個体同士で接合が行われますので、アオミドロよりは性別の違いがはっきりしている事になりますが、単細胞生物であるクラミドモナスの場合、個体全体が丸ごと融合する事になりますので、これもまた一般的な意味での雌雄とは異なると言えるかも知れません。 【参考URL】  クラミドモナス - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%89%E3%83%A2%E3%83%8A%E3%82%B9  緑藻クラミドモナスのゲノムから植物と動物の機能を探る   http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/185378/1/pen_53_1133.pdf  有性生殖のあゆみ - 生物史から、自然の摂理を読み解く   http://www.seibutsushi.net/blog/2007/07/000235.html

noname#208532
noname#208532
回答No.1

祖先を知るには子孫を見れば解かる・・・ さて 子孫に雌雄以外の生物は居るのでしょうか!? どんなものでも 祖先と子孫は同じなのです・・・ 「昔、何かの本で」←この本は 嘘を書いてたのでしょうね・・・ そもそも 進化論自体 間違いだという事なのだが・・・ 進化の過程で尻尾は退化なんて(笑) 進化してるのに退化する訳無いし それに 進化論では 猿人から人に進化してるが オスの猿人とメスの猿人が同時に進化しないと次世代に継ぐ命にならない・・・ そんな 極僅かな確率で 進化しても グループが違えば 出逢う事も出来なかった・・ 億分の一よりも確率は低い・・・ 現在では 進化論の間違いに気づく人も多いのです・・・ 

telomere2577
質問者

補足

回答ありがとうございます! 進化論というものが信憑性を失いつつあるのですね、勉強になります。ただ、進化というのはより優れたものに変化するというより単なる変化を指すと思うので、尻尾の退化は進化に含めることが出来るのではと疑問に思ってしまいました。 子孫を見れば分かるというのは、現存生物に雌雄以外の性の名残すら全くないため過去そういう生物が存在しない、という解釈で合っていますでしょうか? それでしたら、現存生物の祖先となる種類以外の原生生物でそういった性が生まれた可能性 ならあり得ますかね…? 可能性なんて考え出したらきりがない事なのは分かっているのですが、お暇でしたらご意見お聞かせください!

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