韓国のベトナム派兵

質問

ベトナム戦争の頃（1960-1975）の
韓国軍の派兵。

海外からの派遣は
アメリカ軍に次ぐ5万人前後という多さでした。

ご質問です。
韓国軍の派兵は正しかったのでしょうか？

様々な凄惨な事件について書いている方もいます。
証拠などはありますか？

以前「ライダイハンは戦争の後に自然にうまれた」
といわれたことがあります。

回答No.2

noname#224207 · ベストアンサー

＞韓国軍の派兵は正しかったのでしょうか？
何を基準として正しいか否かを判断するかで変わります。
他国の領土で戦闘行為を繰り広げるのは悪である、という情緒的倫理観に基づけば、正しくない、ということになります。
法に基づいて、正当な行為であったか否かということになりますと正しかったということになります。

韓国は、反共産主義を掲げる国家間の同盟であるＳEＡＴＯ（東南アジア条約機構）に加盟していました。
この条約に基づいて軍隊を派遣しています。
同時に他の加盟国も派遣していますので、韓国だけ云々することは難しいでしょう。

参考
東南アジア条約機構 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/東南アジア条約機構

当時、韓国軍の統帥権は朝鮮戦争当時の国連軍が保有していました。
国連軍は実質的に米軍が主体でしたので、結果として韓国軍は米軍の指揮下にありました。
ベトナムへ派遣された韓国軍も米軍の指揮下で行動していました。
現在は平時には韓国軍に指揮権がありますが、戦時には米軍が指揮権を発動することになっています。
この米軍の総司令部は日本の米軍基地内にあり現在も機能しています。

参考
米韓連合司令部 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/米韓連合司令部

当時も今も韓国は共産主義（社会主義）を奉じる北朝鮮政府と戦争状態です。
現在は戦闘行為を自粛する休戦状態なだけです。
昭和２５年（1950年）以来続く朝鮮戦争は終戦していません。
ベトナム戦争といいますのは非常に複雑な経緯を持った戦争です。
アメリカが途中から加担しましたのは当時のアメリカの外交政策理論であたドミノ理論に基づいたものでした。
これを論拠とされれば、共産主義（社会主義）を標榜する北朝鮮と対峙している韓国政府としては何らかの対応はせざるを得なかったと思われます。

参考
ドミノ理論 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/ドミノ理論

当時軍事政権であった韓国政府としては外交政策の選択肢は極めて限られていましたので、軍の派遣は止むを得なかったでしょう。
これを後世の第三者が不正な行為であると判断するのは難しいかと思います。
（情緒論は別です）

＞様々な凄惨な事件について書いている方もいます。 証拠などはありますか？
他の回答者さんも示されておられるようにアメリカ議会での公聴会での記録があります。
ただし、平時の刑事事件とは異なりますので、捜査はしたのか、物的証拠があるのか、と言われれば、やっていないから分から、ないということになります。
下記のような研究レポートもあります

韓国軍のベトナム派兵をめぐる記憶の比較研究
kyoto-seas.org/pdf/48/3/480304.pdf

＞以前「ライダイハンは戦争の後に自然にうまれた」といわれたことがあります。
どのような意図と論拠で「いわれたことがあります」と記入されたのでしょか。
ベトナム戦争後に大量の韓国人男性が入国して、認知せずに帰国した記録がありますか。
一方で証拠はあるのか、と問いただし、一方では「いわれたことがあります」と論拠なしで風聞を記入されるは片手落ちではありませんでしょうか。
下記のサイトに記述に対してどのような点から虚偽とお考えになられますでしょうか

ライダイハン - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/ライダイハン

そもそもライダハンという言葉自体「𤳆大韓」と表記される言葉ではありませんでしょうか。
ベトナムは韓国や日本と同様に漢字文化圏です。
そもそもベトナムも越南と漢字表記された音読みです。
「𤳆」はベトナム固有の漢字です。
意味は混血です。
大韓民国人との混血児という意味です。

戦場における殺戮というのは兵士自らが殺人行為を繰り返すことです。
このような状況下におかれた、国家組織の最末端の兵士の行動の倫理的な聖邪、良否と国家という組織間の行動を同一視して議論しますと混乱しますので注意して下さい。
最末端の兵隊の行動はあくまでも国家間の外交交渉の結果として生じる現象です。
戦争という手段はあくまでも外交交渉の一手段に過ぎません。
交渉の目的ではありませんので御注意願います。

お礼

ありがとうございました

またよろしくお願いします！

補足

様々な諸解説ありがとうございます。

ライダイハンについては
私が言われたのは
【ベトナム人女性が父が分からず、裁判を起こした
事例がなく、戦争のときの強姦だとはいいがたい
戦後、韓国人がベトナム人女性と結婚してうまれたのでは？】

と言われたのです。
もちろん、Wikipediaにあるような凄惨な事件も起こっていたので
戦争時、韓国軍の規律の乱れにより
そういったことがおきた可能性もありますが
証拠は？といわれると難しいなと痛感してるのです

しかも全く韓国は謝罪していませんし。

回答No.4

noname#224207

No.２です
補足を頂戴しました。追加で愚考を述べさせて頂きます。

「ベトナム人女性が父が分からず、裁判を起こした事例がなく、戦争のときの強姦だとはいいがたい」
このご指摘の文章にはやや飛躍があるのではないのでしょうか。

私生児の取り扱いといいますのは、洋の東西を問わず現在も難しい問題です。
生まれる子供が私生児だからと言って母親が騒ぎ立てるかどうかという価値観の問題です。
生まれる子供には罪はない、と言う倫理観といいますか、社会通念の問題が常に付き纏います。
現在でも人工授精の際には父親は匿名で通されています。
ベトナムの社会通念や価値観は寡聞にして知りませんが、家族意識が強ければ、一族の一員として育てるのではないのでしょうか。
更に、ベトナムの民法がどのようになっているのか、訴訟や裁判の手続き、それに掛かる費用など全く分かりませんので即断はできませんが、一般の庶民にとっては相当に縁遠いものではないのでしょうか。
更に社会主義国家ですので、司法、行政の分離がどこまで徹底しているのかという問題もあります。
対米関係などで、中央政府が司法の判断に関与してこないという保証がありません。
戦時中の虐殺行為についても、民間人やジャーナリストが政府が記録を所有していることを突き止めて報道しています。
中央政府に単に人権重視の思想だけがあるのであれば秘匿する必要性はないのではないのでしょうか。
日本やアメリカの社会常識だけで軽々に判断するのは、誤解や混乱の元となるかと思います。

＞しかも全く韓国は謝罪していませんし。
アメリカも公式には謝罪も保障もしていません。
アメリカ軍の行動が世間の耳目を集めるようになった経緯は下記をご参照下さい
参考
ベトナム戦争で戦犯裁判は行われたのでしょうか。せんじｔｔｙ
www.jca.apc.org/beheiren/D54VietnamSensouSaiban.htm

ソンミ村虐殺事件 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/ソンミ村虐殺事件

ペンタゴン・ペーパーズ - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/ペンタゴン・ペーパーズ

逆に言いますと、民間人やジャーナリストによる取材や発表の自由が保証保護されていて、実際に行われる。
軍隊内部からも内部告発が行える。
為政者側も弾圧することなく対応する。
というのがアメリカの民主主義の底力でしょう。
韓国には、残念ながら過去も現在もこれだけの民主主義が育っていません。
罪を外部に晒すのは、むしろ国辱だという国民意識のが強いお国です。
これをもって、謝罪していないから虐殺行為や強姦行為はなかったとするのは難しいのではないのでしょうか

お礼

なるほどありがとうございます。

私もこれだけ様々なところで問題になっているからこそ
ベトナムで何から非道な行為があり、強姦等によりライダイハンが生まれてしまったこと
自体は、もちろんありうると思いますが
何しろ、戦争の際の出来事で「裁判もなかったのに‥・証拠はあったのか」といわれると
いかんせん確実なものがあるのかなと疑問に思いまして・・・

ご指摘のとおり
ベトナム自体も社会主義で、ほかの民主国家と異なりますしね。

あとは実際のベトナム人女性の証言があったのかという
問題になっていきますね・・・

ベトナム戦争では、その時の凄惨な非人道的行為により
反戦運動が起こり、アメリカの覇権主義に異を唱える動きがありましたね

韓国の残虐な行為に関しては、あまり明るみに出ていない気がします。
そこが不思議でなりません。

回答No.3

eroero4649

毎度どうも。

正しいも正しくないもへったくれもないと思いますよ。当時の韓国政権は今の大統領のお父さんの朴正煕大統領の時代で、朴大統領（初代）はクーデターで政権を奪取した軍事政権で、バックについていたのがアメリカ（具体的にはCIA）です。
当時の韓国は北朝鮮と同程度（世界的イメージでは北朝鮮以下）に貧しく、国内には反政府組織や不穏勢力が山ほどいて、しかも北朝鮮も強気で圧力をかけてくる（後に青瓦台事件）時代で、それを朴政権は軍隊とKCIAの力で無理やり抑え込んでいましたし、それにはCIAの協力が欠かせませんでした。
だから、当時の韓国には選択の自由はなかったのですよ。当時としてもアメリカはなるべく自国民の戦死者を出したくなかったですから、「火中の栗を拾いにいかせる」にうってつけだったのが韓国軍だったのです。断ろうものならCIAによってまた誰かがクーデターを起こすだけの話でしたよ。
5万人という兵力は、当時の韓国の国力と、国内の治安維持と北朝鮮への備えを差し引くとほぼ最大限といっていいほどの兵力だったと思いますよ。

国の事情で望むと望まざるとに関わらずヨソの戦争に巻き込まれるのはよくあることです。アメリカによるアフガニスタン戦争では、トンガとかエルサルバドルなんてところから派遣された人たちがいました。トンガもエルサルバドルもアフガニスタンに派兵してもいいことなんかまったくといっていいほどないでしょうが、親分（と書いてアメリカと読む）が「若え衆をよこせ」といったら日本のように「みかじめ料を払いますからそれで勘弁してください」といえない国もあるのですよ。

お礼

ありがとうございました

またよろしくお願いします

回答No.1

dogs_cats

公聴会での証言のようです。字幕の和訳が証言通りであれば酷い話です。
https://www.youtube.com/watch?v=N8NUFYuagE0

お礼

参考になります！ありがとうございます。