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NMR測定の溶媒と測定結果について

私は研究でNMRを測定する際に、溶媒にクロロホルムとDMSOを使っています。 同一物質をそれぞれクロロホルムとDMSOで測定した際に、化学シフトに変化は出ますか? 水やメタノール等の物質の化学シフトに変化が出るのは知っているのですが、 ターゲットに同様に化学シフトの変化が出てしまうのか知りたいです。 自分で確かめれば良いとも思ったのですが、装置を自由に使えない環境なので 質問させてもらいました。 基本的な質問で申し訳ありませんが教えて下さい。 また、溶媒によって(水などの)シフトに変化が出る場合、その原因は何なのでしょうか?

noname#201883
noname#201883
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  • phosphole
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回答No.2

重ベンゼンと重クロロホルムくらいでも結構変わる場合もあります。 分子間相互作用がほとんど不可能で、しかも極性官能基が無い分子においても、です。 溶媒-溶質間の水素結合など、直接の相互作用がある場合はもちろんシフト変化しますが、 溶媒のバルク性質(極性とか)も溶質分子の電子状態やコンフォメーションに影響するため、シフトを大なり小なり変化させます。温度も影響しますし。。。 従って、答えとしては、シフトは変化するがその程度は場合による、としか言えないです。 論文を取得できる環境にあるようでしたら、下記の有名なorganometallicsの論文を見てみると良いかと。 http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/om100106e 簡単な分子だとあんまり変化しない場合が多いですが。 水など、水素結合できる分子は、溶媒・濃度・温度によって結構変化することがあります。 水素結合の仕方(何分子結合するか、どんな形のクラスターになってるか、水素結合の組み換えはどれくらいのスピードか、etc.)に強く影響を受けます。

その他の回答 (1)

  • trytobe
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回答No.1

すごく、大雑把に言えば、 低分子なら、溶媒の配位(溶媒和)による水素結合の距離などの変化で、スピンカップリングに影響があり、 高分子でも、アミノ酸の重合体であり酵素ほどの分子量のないたんぱく質である、ペプチドなどの「分子内での水素結合」(αヘリックスなど)が、溶媒和でゆるんだり、溶媒によって水素結合の距離が変わって、やはりカップリングに影響がある、 というのが明瞭に反映されてしまう物質もありうるだろうと思いますが、そういう特性が別にない化合物の場合には、さほど化学シフトには差は見られないかと思います。 核磁気共鳴分光法 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%85%B1%E9%B3%B4%E5%88%86%E5%85%89%E6%B3%95

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