MPPT並列運転の競合について

このQ&Aのポイント
  • MPPT(最大電力点追従機能)を並列運転した場合、出力競争が起こり他方の出力が抑圧される可能性がある
  • PCSによる横接続で最大出力は維持できるが、異なるメーカーや連携ができない場合はどうなるのか疑問
  • 太陽電池モジュール群とMPPT回路の並列運転により、最大電力点への追従を図るが競合が起こる可能性がある
回答を見る
  • ベストアンサー

MPPT(最大電力点追従機能)の並列運転の競合

下記システムの出力を並列運転した場合、両者は最大電力を出力できるのでしょうか。 太陽電池モジュール群1→MPPT回路1→出力1 太陽電池モジュール群2→MPPT回路2→出力2 MPPTは余力があればより電力を出力するために、出力先より若干電圧を持ち上げると思いますが、 前記2者が各々そのような動作をすると「出力競争」が起こり、 一方が他方の出力を抑圧してしまうのではないかと危惧しています。 系統配電線向け出力では電圧上限規定から他方抑圧のまま安定したり、と。 PCS(パワーコンディショナー)によっては横接続による連携で最大出力は維持できるようですが(ただし同一メーカー)、 メーカーが異なったり、連携ができないPCS間ではどうなるのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • yucco_chan
  • ベストアンサー率48% (828/1705)
回答No.2

>本旨は直流結合なのですが、商用交流結合のほうが一般的で話はわかりやすいと思うので、それでかまいません。 直流結合と、商用交流結合は同一に語れません。 MPPTは、太陽電池の能力を最大限引き出す制御であって、直流結合や逆潮流(商用交流結合)の出力制御とは全く無関係に動作します。 に訂正します。 直流結合の場合は、angkor_hさんが懸念された「出力競争」が起こります。 MPPT制御されたPV出力をDC-DCコンバーターにて所定の出力電圧に変換して出力します。 ここで、2つのDC-DCコンバータの出力を結合させた場合、2つのコンバーターの微妙な出力電圧の差によって 「出力競争」が起こります。 繰り返しになりますが、MPPTの制御とは全く無関係に起こります。 直流結合が前提ならば、MPPTを使わない(DC-DCコンバーターを使わない)方が「出力競争」(トータル性能)の観点で 有利だと思います。 >PV(太陽電池)パネルとPCSが同一メーカーとは限らないと思います。 はい、違っていても問題を起こさない例としてあげました。 >また、隣家間には配電線か存在するので電圧変化は遅延が吸収するので問題が顕在化しないのでは、とも思っています。 はい、先の直流結合の場合も出力1と出力2に抵抗を付加する事で、「出力競争」を抑制させる事が出来、一般的な方法です。 商用交流結合の場合は、位相制御が主なのと、発電量に対して桁違いの膨大な負荷が繋がっている事で、 配線の抵抗が効率に影響がほぼ無いのに対して、 直流結合の場合は、抵抗が効率に直結します。 >逆潮流とは、通常は系統(配電線)→需要家の電力移動方向に対する逆方向と理解していますが、 正しいです。別名「売電」です。 >現在はこれは許可されていないと言うことでしょうか? そうではなく、今でも可能であり、数年前に出来た法律によって逆潮流電力会社の義務になってます。 (数年前までは、電力会社の好意の位置づけで、拒否権があった) そして逆潮流が(電力会社の好意で)可能になった初期には隣の家にPV(別メーカーのパワーコンディショナ)が設置された事によって 「出力競争」が稀ではあるが起きる事があったということです。 今では、原因究明、対策が行われて「出力競争」が起きる事は殆どありません。 (絶対無いとは言い切れないが、大昔よりもはるかに少ないと言う事です) >当然需要(購入)電力メーター経路に於ける逆潮流は厳禁でしょうが、売電専用ルートを設けることがこの解決と言うことなのでしょうか。。 ルートを変えるのではなく、買電電力計と売電電力計を並列に接続します。 #通常の電力計で逆潮流させると逆回転します。  買電電力計は、逆潮流(売電)の電流が流れるとストッパーによって最大1回転しか逆回転しないように出来ています。  売電電力計は、逆に買電電流にストッパーが働きます。  機械式のストッパーではなく電子制御(マイコン)によるメーターもあります。 >これは系統の交流変化の電圧ピークからずれた時間に、売電交流のピークを送り込む、と言うことでしょうか? サイン波全体の位相をずらしますので、ピークもずれます。 >系統の交流が歪んではしまいませんか? 厳密には歪みます。 が、並列に接続されている需用電力全体からみるとPVの発電電力は微々たる物なので歪は問題になりません。 別な表現では、家庭などの負荷によって歪んでしまう量よりも少ないので全く問題になりません。 #冷蔵庫、洗濯機、蛍光灯、AV電化製品、殆どの電化製品がインバーター制御されていますが、  これらの機器は、商用電圧をかなり歪ませます。  電化製品の高級機(?)には、お金をかけて歪を抑制させる回路が付加されてます。

angkor_h
質問者

お礼

系統接続に関しては、更なる詳しい情報を感謝します。 ただ、直流結合に関しては、 従来から複数直流電源の出力結合はダイオードで行っています。 ダイオードの電圧電流特性は正なので、各電源出力の電圧調整とダイオード特性で自律的に負荷変動対応の電力配分が可能です。 MPPT制御は直流部分で動かされています。 MPPTが「電力をもっと出力したい場合に直流電圧を上げる」動作をするならば、そしてその後のD/D出力をも押し上げるのであれば、結果他を抑圧する事になります。 交流出力結合ではこれ(ダイオード)が無いので出力点で他PCSへの電力逆流(インバータ出力素子のスイッチングへの影響など)の懸念があり、質問させていただきました。 要は、系統に対しての売電電力は小さいので、その品質は問わない、と言うことなのですね。 家庭自然エネ発電の普及に伴う余剰売電の増加により市街配電線の電圧分布に影響を与えつつある今、大きな課題として売電品質が浮上してきたらどうなるのでしょうか。

その他の回答 (1)

  • yucco_chan
  • ベストアンサー率48% (828/1705)
回答No.1

系統連系の話ですよね? >メーカーが異なったり、連携ができないPCS間ではどうなるのでしょうか。 極稀にトラブル(抑制)を起こすことがありますが、通常は問題ありません。 例えば、隣の家にメーカーが異なるPVを設置する事もありえます。 >MPPTは余力があればより電力を出力するために、出力先より若干電圧を持ち上げると思いますが 違います。 MPPTは、太陽電池の能力を最大限引き出す制御であって、逆潮流の出力制御とは全く無関係に動作します。 「出力競争」は、逆潮流が許可された20年くらい前には、時折発生していましたが、現在は 殆ど無いといって良いと思います。 蛇足 逆潮流制御は、電圧制御(もあるが)ではなく、位相制御で行います。 電圧上限による抑制は、3.11以降、以前よりも頻繁に起こるようになりました。(東京電力管内) 原因は、変電所などのメンテナンスによるもので、メンテナンス中は、ほぼ上限の電圧にして 逆潮流を抑制して行うようです。

angkor_h
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 > 系統連系の話ですよね? 本旨は直流結合なのですが、商用交流結合のほうが一般的で話はわかりやすいと思うので、それでかまいません。 > 例えば、隣の家にメーカーが異なるPVを設置する事もありえます。 PV(太陽電池)パネルとPCSが同一メーカーとは限らないと思います。 また、隣家間には配電線か存在するので電圧変化は遅延が吸収するので問題が顕在化しないのでは、とも思っています。 > 「出力競争」は、逆潮流が許可された20年くらい前には、時折発生していましたが、… 逆潮流とは、通常は系統(配電線)→需要家の電力移動方向に対する逆方向と理解していますが、現在はこれは許可されていないと言うことでしょうか? 当然需要(購入)電力メーター経路に於ける逆潮流は厳禁でしょうが、売電専用ルートを設けることがこの解決と言うことなのでしょうか。。 > 逆潮流制御は、電圧制御(もあるが)ではなく、位相制御で行います。 これは系統の交流変化の電圧ピークからずれた時間に、売電交流のピークを送り込む、と言うことでしょうか? 瞬間的に見れば電圧制御に見えますが。 となれば、系統の交流が歪んではしまいませんか? ご回答いただきながら(小生にとっては)新たな情報が含まれるので、できれば再度ご回答をお願いします。

関連するQ&A

  • 太陽電池・コンデンサ

    太陽電池で発電される電力をコンデンサにためて直流として出力する回路を作りたいのですが、 (1)どのくらいの静電容量が必要か (2)どのような回路・部品が必要か (3)実際使える電力は最大入力の何%か (4)出力は何V、最大何Aか を教えてください! <太陽電池> 千石電商の太陽電池です。 最大0.55W 開放電圧5.5V 短絡電流100mA 380円 若しくは 0.935 5.5 170 560円

  • 太陽電池と最大電力

    太陽電池と抵抗を繋ぎます。 光の照射が弱くなればなるほど、抵抗の最大電力のピークが抵抗の大きい値になるのは何故でしょうか?(太陽電池には内部抵抗があるとします) 数式を出して説明してくれればもっと助かります。 学校の実験の問題なんですが、本文をそのまま載せると 『光入力がへると光電力のピーク値を示す抵抗値が大きいほうにシフトすることを確認しなさい。太陽電池をテブナンの定理より理想電源と内部抵抗(もしくは理想電流源と並列抵抗)と考え、なぜこうなるかを考察しなさい。太陽電池から最大電力を取り出すための条件は?』

  • 太陽光発電の「力率一定制御」について・・・

    http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20140402/343761/?ST=msb 太陽光発電の「力率一定制御」について、上記のサイトに説明がありますが、この中に「力率一定制御というと、常に一定割合の出力を制限されていると勘違いされる場合もあります。そうではなく、「力率一定制御」は、あくまでも太陽光パネルから取り出して、PCSから出力できる有効電力に、系統から引き込んだ無効電力分が加わることによって、PCSの最大出力が制限されるものです。425kW以下の領域であれば、影響を受けないのでほとんどの時間はMPPT制御によってパネルからの出力を最大化して売電しています。」 との記述がありますが、力率って、P=VIcosθなのだから、有効電力Pには常にcosθの出力制限がかかるような気がするのですが・・。 なので、上記説明の「425kW以下の領域であれば、影響を受けない」という意味がわかりません。説明してもらえるとありがたいです。

  • シリコン太陽電池について?

    シリコン太陽電池の最大効率(変換効率の)は10~15%程度だと何かで読みましたが。最大効率(変換効率)とはどうゆう意味ですか?出力電圧や出力電力も関係してくるんですか?よければ少し詳しくお願いします。

  • MPPT(最大電力追従)

    風力発電に使われている、MPPT(最大電力追従)というものをもっと知りたいのですが、詳しく書いてある本などあれば教えて欲しいです。 また、MPPTを作ることを考えているのですが、設計方法など分かる、本、ホームページなどがあれば教えてください。

  • 太陽電池モジュール計算

    学校での問題がわかりません。調べたのですが、どう計算したらよいのかさっぱりです。 教えてください。 公称最大出力19W、公称解放電圧11V、公称最大出力動作電流2.3A 公称短絡電圧2.7A、公称最大出力動作電圧8V の太陽電池モジュールを用いて、4Kw容量のシステムを想定したとき、どのようなアレイを用いたらよいか。ただし、アレイの出力電圧は150~250に収め、要領4Kwに近くなるように収めること。 です。よろしくお願いします。

  • 太陽電池モジュール計算の出し方

    学校での問題がわかりません。調べたのですが、どう計算したらよいのかさっぱりです。 教えてください。 公称最大出力19W、公称解放電圧11V、公称最大出力動作電流2.3A 公称短絡電圧2.7A、公称最大出力動作電圧8V の太陽電池モジュールを用いて、4Kw容量のシステムを想定したとき、どのようなアレイを用いたらよいか。ただし、アレイの出力電圧は150~250に収め、要領4Kwに近くなるように収めること。 です。よろしくお願いします。

  • 太陽電池の変換効率を求めたいのですが

    市販されていたシリコン太陽電池の変換効率を求めたいのですが、 どうもちゃんと計算されているのかわかりません。 用いた太陽電池は教材用の小さな太陽電池なので、最大出力は0.3Wほど。 最大出力は電力150Wのキセノンランプを太陽電池に照射し、I-V特性を描いた上でおおよその値を算出しました。 太陽電池の変換効率はη=(出力エネルギー)/(入力エネルギー)×100なので η=(最大出力)/(キセノンランプ電力)×100=30/150、として計算すると、 変換効率は0.2%と非常に小さな数値となってしまいます。 太陽電池の最大出力=出力エネルギーと捉えていることは間違いないと思うので、 分母である入力エネルギーにキセノンランプの電力(150W)をそのまま用いているのが間違いなのでしょうか? それとも教材用の太陽電池だとその程度の効率しか得られないのでしょうか? 間違っている部分があれば教えてください。 よろしくお願いします。

  • 消費される電力が最大の条件

    R2とRxが並列につながっていて、これにR1が直列につながっている電源がEの回路で、Rxで消費される電力が最大になるRxを求める問題で、 僕が出した答えは Rx=R1*R2/(R2-R1) となりました。 解き方として、 並列部分を合成抵抗R'とおいて、これにかかる電圧はRxにかかる電圧と同じで、この電圧をVとすると、 V=R'*E/(R1+R')となり、Rxで消費する電力は P=V^2/Rx =(E^2/Rx)*{R'/(R1+R')}^2 となって、{R'/(R1+R')}^2の部分が最大になるように相加相乗平均で求めたのですが、いまいち自身がありません。 どなたかチェックしてください。 お願いします。

  • 太陽電池の内部抵抗・外部抵抗と最大出力について

    定電圧電源において、内部抵抗r、負荷抵抗Rとしたとき、最大出力となるのはr=Rのときと言われます。一方で太陽電池は定電流電源ですが、電圧源と電流源の違いは内部抵抗の違いだけであることから内部抵抗が大きい定電圧源ともいえると思います。 そこで質問なのですが、r=Rのとき最大出力ならば電源パワーに対して負荷で最大でも50%しかパワーを取り出せないことになります。しかし、太陽電池では例えばSi太陽電池を考えると負荷で50%以上取り出せている(SiのSQ理論の最大変換出力30%と比較したとしても、20数%取り出せている)と思いますが、このあたりが混乱しています。 太陽電池ではどのように説明すればいいのでしょうか? よろしくお願いします。