• 締切済み

ヘキサアンミンコバルト((3))塩化物の合成について

ヘキサアンミンコバルト((3))塩化物の合成で、触媒として加える活性炭を加えなかった場合、どういった反応がおこるのでしょうか?別の化合物ができるのらしいのですが。ちなみに実験では、塩化コバルト六水和物に塩化アンモニウムを加えて合成を行いました。 また、ヘキサアンミンコバルト((3))塩化物を同定するにはどのような方法があるのでしょうか? 塩化コバルト六水和物の結晶は赤色で、水に溶かすと紫色になったのですが、コバルトはコバルトブルーって色だだった気がするのは気のせいでしょうか?

  • 化学
  • 回答数6
  • ありがとう数13

みんなの回答

  • rei00
  • ベストアンサー率50% (1133/2260)
回答No.6

rei00 です。 「コットン・ウィルキンソン 無機化学 下」(培風館)の p.786 によると, ・・・・活性炭が存在しないと,通常は置換体たとえば [CoCl(NH3)5](2+), [CoCO3(NH3)4](+) などが得られる。・・・・ とあります。 参考まで。

noname#211914
noname#211914
回答No.5

MiJunです。 inorganicchemistさん、rei00さん同様に「活性炭の触媒活性」に興味があったので、少し素人発言させてください? 木炭(炭素材料)関連の文献を少し集めてますが、その中で ・石原茂久;「機能性炭素材料としての木炭」、材料、48(5)、473-482(1999) があります。 この中で「触媒特性」の項に ====================================== ・活性炭にラジカル、表面官能基の存在 ・活性炭自体の「電子移動触媒」としての働き ⇒ ・酸化還元 ・ハロゲン化 ・脱ハロゲン化 ・脱水素 ・分解 ・異性化 ・重合 などの触媒機能を有する。 -------------------------------------- 一般に木炭化する温度が600℃以上である場合は、生成した木炭は「塩基性」を示します。 木炭では、 ・酸性官能基:カルボキシル基、芳香族系水酸基、ラクトンなど ・中性官能基:カルボニル基、環状過酸化物など ・塩基性官能基:クロメン構造、ピロン構造 これらが焼成温度で生成・反応・消滅を繰り返す ========================================== ここから素人発想で、inorganicchemistさんにご教示頂きたいのですが・・・・。 系内で一部の反応で、活性炭の存在により [CoCl(NH3)5](2+) ⇒遷移状態としてCo(3+)(?)←活性炭による酸化 ⇒NH3の脱離 ⇒[Co(III)Cl2(NH3)4](+) これは考えにくですね・・・? あるいは ⇒NH3の脱離←木炭(?) ⇒遷移状態としてCo(3+)(?)←活性炭による酸化 やはり、暴論でしょうか? ご教示ください。 蛇足ですが、Coと言えば昔研究室の同僚がCo錯体を研究してました。 私の方はFe(II)錯体ですが、その後Pt(II)錯体も興味を持ってウオッチしてました。 でも、基礎的なことはほとんど忘れました(泣き)。

  • rei00
  • ベストアンサー率50% (1133/2260)
回答No.4

norinori3 さん,すみませんが inorganicchemist さんにお礼を言わせて下さい。 inorganicchemist さん,ありがとうございました。 > 反応場を提供する不均一触媒とか呼ばれるたぐいかもしれません。  なるほど。こういう種類の触媒もありましたね。言い勉強になりました。今後とも,よろしくお願い致します。  しかし,別質問の回答もそうですが,錯体の色の話になると楽しそうですね。読んでるこちらまで楽しくなってきます。

回答No.3

norinori3さんごめんなさい。すこしだけスペースをお借りします。 rei00さん。 その件については私も興味があったので、少し調べてみたのですが、 今のところはっきりした理由は見つけられておりません。ので、以下は あくまで私の類推でしかありません。 まず、コバルトは(III)に比べて(II)の方が圧倒的に置換活性です。つまり、 一度(III)になってしまうとそれ以上は配位子置換反応を受けないと言うことです。また、NH3の方がCl(-)よりも置換不活性であるため、一度NH3が配位すれば、Cl(-)に置換されることはないと考えられます。 活性炭表面の細孔についての専門的な知識はないのですが、 もしもその表面が、陰性であれば、Cl(-)が近寄りがたく、 CoとNH3のみが反応し、そのあと、外圏にカウンターとして Cl(-)が接近すると考えられます。活性炭表面には 水酸基やキノン構造が存在するため、塩基性条件では 特に陰性を帯びるのでしょう。これにくわえて、 活性炭表面では(空気)酸化を受けやすいという可能性があります。 これらの要因が存在しなければ、静電的な話で、Co(II)のまわりには中性 であるNH3よりも陰性なCl(-)が存在する確率が高く、[Co(III)Cl2(NH3)4](+)や [Co(III)Cl(NH3)5](2+)のクロロアンミン錯体の方が優勢に生じるのだと 考えられます。 いずれにせよ、今回の系で、主反応と副反応の速度に差を付ける、特定の 反応だけを加速(減速)するという広い意味での触媒でしょうね。 もしくは反応場を提供する不均一触媒とか呼ばれるたぐいかもしれません。 以上、私の拙い知識から導いた仮説です。

  • rei00
  • ベストアンサー率50% (1133/2260)
回答No.2

充分な回答が inorganicchemist さんから出ているようですので,おじゃまなんですが。inorganicchemist さん,1つ教えて下さい。 この反応で活性炭は何をしているんでしょうか?触媒とは言っても,通常の触媒とはチョット違いますよね。反応を加速しているわけではないですから。 お願いします。

回答No.1

活性炭を加えずに合成を行うと目的物のヘキサアンミン錯体のほかに ペンタアンミンクロロコバルトイオン[CoCl(NH3)5](2+)が生成するようです。 実際に活性炭触媒なしで合成したことはないのですが。 コバルトアンミン錯体は錯体化学の原点です。そのため あらゆる測定結果が報告されているはずです。 しかし、一番、人間の感覚で捉えやすく、理論的に解釈がなされているのは その色、すなわち吸収スペクトルです。吸収スペクトルだけで数種類ある コバルトアンミン錯体の異性体がほぼ完全に同定できます。 色の話。錯体の醍醐味ですね。 コバルト(II)は、溶液中に共存するイオン、分子によって その構造が変化します。 塩化コバルト(II)を水に溶かしたときは [Co(H2O)6](2+)の形で存在しています。 これは赤系統の薄い色で、コバルトまわりは六配位八面体構造です。 一方、塩化物イオンが過剰に存在するか、水が極端に少ない 状態では[Co(Cl)2(H2O)2]が生成します。 これは濃い青色になります。炭素のような四面体構造をもちます。 塩化コバルト(II)を使って、先生の目を盗んで遊んでみてください。 1)水溶液をろ紙に付けて乾かす。 2)エタノール(アセトン)に溶かす。 3)濃塩酸に溶かす。 これら三つのどの方法でも青色に変化するはずです。 ただし、2)の廃液は捨てると怒られるので、少量で 試してみて、終わったらいらない紙にしみこませて可燃ゴミに 捨ててください。

関連するQ&A

  • ヘキサアンミンコバルト(III)塩化物

    今回以下の合成でヘキサアンミンコバルト(III)塩化物を合成したのですが反応式と、ヘキサアンミンコバルト(III)塩化物の構造が分かりません。誰か分かるという方は教えてください。お願いします (1)塩化コバルト(II)6水和物4gと塩化アンモニウム2.7gを30mlの水に溶かし、これに濃アンモニア水を一度生じた沈殿が再び溶けるまで撹拌しながらゆっくり加えた。 (2)活性炭を0.2gを加えた後、3mlの過酸化水素水ゆっくり加えた。 (3)泡が生じなくなるまでよく撹拌し、一夜放置した。 (4)析出した結晶を活性炭と共にろ過し、1~2%の希塩酸に加え温め溶かし出した。 (5)熱いうちにろ過して活性炭を取り除き、ろ液に5mlの濃硫酸を加えると橙黄色の微結晶が沈殿した。 (6)吸引ろ過し20%塩酸で洗った。 (7)再結晶は出来るだけ少量の温水に溶かし、ろ過した後、静かに放冷して結晶を析出させた。 (8)吸引ろ過し、少量の20%塩酸、エタノールで洗浄した。

  • 塩化コバルト(II)六水和物の合成

    塩化コバルト(II)六水和物の合成を教えて下さい。

  • ヘキサアンミンコバルト((3))イオンについて

    この前化学の実験で、ヘキサアンミンコバルト((3))イオンの合成をおこなったのですが、その操作として、塩化コバルト六水和物に塩化アンモニウムを加えて水を加えた溶液に、活性炭と濃アンモニア水も加えました。これをよくかき混ぜた後、過酸化水素水を滴下して、滴下終了後15分間かき混ぜて、溶けずに析出した[Co(NH3)6]Cl3の結晶と活性炭を吸引ろ過しました。ろ取したものをビーカーに移し、これに希塩酸を加えて加熱し、[Co(NH3)6]Cl3の結晶を溶かしました。溶液が熱いうちに吸引ろ過して不溶の活性炭を除き、最後にろ液に濃塩酸を加えて、氷水中で冷却すると、[Co(NH3)6]Cl3の結晶が析出しました。 ここで、この実験における活性炭、過酸化水素水、濃塩酸の役割がよく分かりません。長い文章になって申し訳ありませんが、どうか回答お願いします。

  • trans-及びcis-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物

    今回以下の合成でtrans-及びcis-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物を合成したのですが、反応式と構造式が分かりません。どなたか分かる方がいましたら回答お願いします。 trans-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物 (1)塩化コバルト6水和物5gを30mlの水に溶かし、これに10%エチレンジアミン水溶液20mlを加えた。 (2)この溶液に空気を激しく2時間通した後、溶液を蒸発皿に移し、濃硫酸13mlを加え、溶液の表面が結晶性の皮膜により覆われるまで湯浴上で加熱濃縮した (3)溶液を十分放冷した後、結晶をろ別した。 (4)ろ別した結晶を6M塩酸で洗浄した後、ろ液にはさんで乾燥した。 (5)結晶を蒸発皿に移し、湯浴上で塩化水素の臭いがほとんどなくなるまでよくかき混ぜながら乾燥させた。 cis-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物 (1)合成したtrans-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物を少量の水を加え、かき混ぜながら湯浴上で蒸発乾固させた。 (2)数滴の水を加えてろ過した後、結晶を少量の冷水で洗った。 (3)洗液初め緑色で徐々に薄くなり、洗液が紫色になったら洗うのをやめ、エタノールで結晶を洗い風乾させた。

  • コバルト錯体についてです。

    無機化学の実験で、まず緑色結晶である trans-[CoCl2(en)2]Cl トランス-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト塩化物を合成し、この後これを溶かした溶液を蒸発乾固させると、紫色結晶の cis-[CoCl2(en)2]Cl シス-ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト塩化物に変化しました。どうしてこのような変化が起こるのか色々と文献を読んで探してみたのですが、分かりませんでした。この理由が分かれば教えていただけないでしょうか。お願いします。

  • 触媒の実験について~酒石酸カリウムナトリウム、過酸化水素水、塩化コバルト

    この前、学校の実験の見学コーナーのようなもので、触媒の実験がありました。 酒石酸カリウムナトリウムに、過酸化水素水を混合し、その液体に塩化コバルトを触媒として加えるというものです。 なぜ、塩化コバルトのピンク色が、緑色に変わったのでしょうか?そしてなぜ、またピンク色にもどったのでしょうか? そして、酒石酸ナトリウムと過酸化水素水の濃度・または温度によって反応時間が変化するのはなぜでしょうか? 質問はこの3つです。お願いします。

  • メチルオレンジ合成について

     今回もよろしくお願いします。メチルオレンジの合成についての質問なんですが、スルファニル酸から純粋なメチルオレンジの合成をする実験を行いました。しかし、スルファニル酸をジアゾ化し、それにジメチルアニリン酢酸水溶液を加え、水酸化ナトリウムを加えたところ、通常ならばオレンジ色にならなければいけないのに、紫色になり、結晶ももちろん紫色でした。なぜ、紫色になってしまったんでしょうか?  私が考えるには、水酸化ナトリウムのpHが違ったと考えたのですが、もしその場合、pHが高かったのでしょうか?それとも低かったのでしょうか?教えてください

  • コバルト塩の色の変化

    陰イオンの色の違いによるコバルト塩の色の変化の実験をしました。それぞれをまず水で溶かし、そこへ 試験管Aには硝酸コバルト(II)六水和物に濃塩酸    Bには硝酸コバルト(II)六水和物にアセトン    Cには塩化コバルト(II)六水和物に濃塩酸    Dには塩化コバルト(II)六水和物にアセトン で、    Aは赤色のまま    Bは下層が赤色、上層が無色    Cは青紫色    Dは下層が赤色、上層が青色 となりました。これらの反応の式や理由がよく分かりませんでした。教えてください。

  • 錯体を使った実験

    こんにちは。 大学に通っている者です。 先日化学の実験があって、エチレンジアミン四酢酸カリウムを合成しました。 その際に試薬として、塩化コバルト(II)六水和物、酢酸カリウム、エチレンジアミン四酢酸、過酸化水素水、エタノールを使用しました。 エチレンジアミン四酢酸のイオンは、塩化コバルト(III)イオンと結合しやすいため、実験の途中で塩化コバルト(II)イオンを塩化コバルト(III)に替えました。 なぜ初めから塩化コバルト(III)を使わないのでしょうか? 回答よろしくお願いいたします。

  • 硫酸銅の合成、コバルト錯体の生成、プルプレオ塩の合成実験での問題につい

    硫酸銅の合成、コバルト錯体の生成、プルプレオ塩の合成実験での問題について 硫酸銅に水和する塩類の全ての名前を挙げてください どんな特性や材料の性質が、再結晶の影響に貢献していますか? 天然銅の(II)硫酸塩の結晶に含まれるかもしれない不純物の名前をリストしてください。 商業的な濃縮塩酸は35.0-37.0%の塩化水素を含んで、1.18g/mlの密度を持ちます。 3つのモル酸性溶液を準備するためにそれを水で薄める方法を説明してください。 どのように、人はほぼ29%のアンモニアを含んで、0.90g/mlの密度を持つ商業的な濃縮したアンモニア水から、10molarアンモニア水のまさに22.5mlを準備することができますか? プルプレオ塩は、Co(NH3)5Cl3として決して明確に述べられません。なぜ? 水の方の塩化銀のとても小さな可溶性のため、硝酸かけらは、塩化物イオンに対して最高の沈殿剤として有名です。もしそうならば、プルプレオ塩の錯イオンで調整される塩化物を見つける方法を考慮してください。 コバルト(III)イオン、塩化物イオンとアンモニアから成っている錯イオンのリストを解いてください 無機の先生に問題を出されたのですが英文だったために少し日本語が変になっていますが どうかおしえてもらえませんか?