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京都議定書の削減目標について

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削減数値目標が京都議定書が採択されたのは、1997年のCOP3(気候変動枠組み条約に関する第3回締約国会議:京都)においてです。ちなみに、去年開催されたのはこの「6回目」という意味です。 事情をあまり詳しく書きすぎると、ちょっと長くなってしまうので、ある程度さっ引いて書きます。 COP3前の段階では、各国が出していた提案は基本的にどこも「先進国(この問題ではよく「附属書I締約国」という言い方をします)一律で○○%」という案を出していました。 しかし、交渉の途中で、主に日本の提案により、各国の目標が差異化(つまり別々ということ)されることになりました。 日本があげた理由は、自国は既に70年代のオイルショック以降省エネ技術導入などを進めてきており、これ以上そうした努力を積み重ねる余地が少ないから、「一律」では不公平だということです。 こうして目標は各国ごとに別々になることが決まったのですが、もっとも重要といわれた3つのグループ(EU、アメリカ、日本)の削減目標は、それぞれ8、7、6と、ほぼ1%以内の差になりました。 こうした数字がどのようにして決まったのか、という点に関してはそれぞれの国内事情が異なるうえ、肝心な部分の交渉は非公開ですのではっきりとしたことはわかりません。 ただ、京都議定書ではこの目玉であった「削減数値目標」の他に、「京都メカニズム」と呼ばれる3つのメカニズム(排出量取引、共同実施、クリーン開発メカニズム)と「吸収源」という仕組みが導入されました。 これらは、実質的な意味での削減数値目標を大きく変える可能性を持つものでしたが、COP3では詳しいことは決定されず、その後の交渉に委ねられました。 その事を決定しようとしたのが、昨年「決裂した」と報道されたCOP6でした。 とりあえずは、こんなところまで。 もし交渉過程についてより詳しくお知りになりたいのであれば、  竹内敬二 『地球温暖化の政治学』 朝日選書 1998年  井田徹治 『大気からの警告』 創芸出版 2000年   のどちらかを読まれるとよいでしょう。 前者はCOP3までの話が中心です。

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