• ベストアンサー

アメリカの京都議定書不支持について

アメリカが京都議定書に批准しないで、他の国だけの批准で議定書が発効した場合は、アメリカに削減義務は課されないということなのですか? また、日本などの先進国はなんでまだ京都議定書に批准していないのですか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • walden
  • ベストアンサー率100% (7/7)
回答No.2

削減義務に関しては、前の方が書かれた通りです。 2点目のなぜ先進国が批准していないのか(2国してますけど)、についてお答えします。基本的には前の方が書かれたことに「加えて」以下のことがあげられます。 1997年に採択された京都議定書が温室効果ガスの削減数値目標を目玉とするのは間違いありませんが、これらに加えて、この議定書では「京都メカニズム」という3つのメカニズム(排出量取引、共同実施、クリーン開発メカニズム)と「吸収源」という仕組みが導入されました。 「京都メカニズム」「吸収源」それぞれについての説明は、ちょっと長くなってしまうのでここで省略しますが、大事なのは、この2つが実質的な削減目標の意味を大きく変える可能性を持つものであったということです。 しかし、この2つに関する詳しいことはCOP3では合意がされませんでした(もっと正確に言えば、この2つに関して詳しく決まらなかったからこそ数値目標について合意ができたんですが)。 また、この他にも「遵守問題」=目標を守れなかったときの罰則規定など、や「途上国問題」=途上国への援助など、に関しても合意ができていませんでした。 よって、実質的な意味での京都議定書および削減数値目標が一体どのようになるのか、COP3が終わった時点ではまだほとんど決まっておらず、そのことについて今度は交渉をする必要があったわけです。 これらが決まらないと、各国は議定書に関して責任をもって批准することはできません。 中身が固まっていない契約書にサインをするようなものだからです。 このため、各国はCOP6までにそれらについて合意をするつもりで交渉をしてきたのですが、結果は御存知の通り「決裂」という形で、また今年の来月に持ち越しとなってしまいました。 以上でお分かりだと思いますが、ブッシュ大統領が「先進国が批准していないから死文化している」と述べているのは、全くの詭弁です。 まさに、現在の交渉はその批准をする体制を整えるために行われていたものですから。 参考になれば幸いです。

参考URL:
http://www.asahi-net.or.jp/~zi9n-ymgs/

その他の回答 (1)

  • shoyosi
  • ベストアンサー率46% (1678/3631)
回答No.1

 条約は批准した国だけが拘束されますので、批准しなければ、削減義務は生じません。  日本としてみれば、アメリカが批准しなければ、成立は難しいので、他の加盟予定国の様子を伺っている段階だと思います。積極的に批准すれば、反アメリカの急先鋒だとアメリカに思われます。 (参照) http://www5b.biglobe.ne.jp/~change-c/Bush/top.html

参考URL:
http://www.env.go.jp/earth/cop6/3-3.html

関連するQ&A

  • 京都議定書について

    京都議定書が発効していますが、アメリカは批准していませんよね。 京都議定書にはアメリカの削減目標も定められていますが、この場合削減しなくても制裁とかはないということなのでしょうか? もし参考となるサイトなどありましたら回答とともに教えていただけると幸いです。

  • 京都議定書について

    京都議定書批准以降、日本、EU、アメリカはCO2削減に関してどのような努力をしてきたのでしょうか?又、アメリカの京都議定書の離脱についてどう思われますか?あと、京都議定書はまだ発効されてはいないんでしょうか・・・? もし、良いサイトなどもありましたら教えて下さると嬉しいです。(日本語若しくは英語で)

  • 京都議定書と中国

    中国は京都議定書の温室効果ガス削減義務国ではないと聞きましたが,京都議定書には批准していますか?また、もししているとすれば、どのようなことを守らなければならないのでしょうか?

  • 京都議定書についての日米

    京都議定書に日本は批准したのにアメリカは批准していません。それぞれの国が下した理由に社会性、国民性、経済性などどのような理由があったのでしょうか?

  • クウェートと京都議定書

    地球温暖化問題に関し、日本も京都議定書の批准に動いているところだと思います。ところで、中東にあるクウェートは、京都議定書を批准していますか(または、批准する方向で動いているのでしょうか)。 また、これまでにどのような国が批准したのか、批准の見込みなのかが分かるサイトなどがあれば、合わせてご教示下さい。

  • 京都議定書

    ロシアが京都議定書に批准して、ようやく京都議定書が国際法として効力を持つようになったんですよね? で、アメリカはたしか2001年に脱退した、と聞いたのですが、ということはアメリカはもう京都議定書には何のかかわりもないのでしょうか?それとも効力をもつようになったから守らなくてはならないのですか?? アメリカの京都議定書における立場がいまいちわかりません。どなたか教えてください。

  • 京都議定書の法的拘束力について

    京都議定書が2月に発効されますね。 ところで「京都議定書には法的拘束力がある」ということですが、 仮に日本が京都議定書で定められた温室効果ガス1990年比-6%削減を 達成できなかった場合、一体どんな罰則(?)があるのでしょうか。 また、そもそも「法的拘束力」が差すものとは何でしょうか。 ご存知の方いらしたら教えてください。 よろしくお願いします。

  • 京都議定書

    京都議定書に批准している国、していない国とその理由を教えてください。

  • 京都議定書 ロシアの思惑

    京都議定書、ロシアが批准して発効されましたね。 ロシアはEU加盟と交換条件のような形で批准したという話を聞いておりますが、自国の経済発展の妨げになるとかで批准をしぶっていたのに、EU加盟というのはそれほど魅力があることなんでしょうか。ユーロの仲間入り?それならなんとなく解るのですが、EUに限らずASEANその他、言い方は悪いですが「国同士でツルむ」というのはどういうメリットがあるんでしょうか?あまり歴史など詳しくありませんので(できるだけ調べますが)簡単に説明していただけるとありがたいです。

  • 京都議定書について

    京都議定書について 京都議定書では、先進国全体でGHGの最低削減量が決められています。 その数値についてですが、5%と書いてあるものと、5.2%と書いてあるものがあります。 どちらが正しいのでしょうか。 わかる方、回答よろしくお願いいたします。