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もう一人自分が。

jumeの回答

  • jume
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回答No.6

「解離性同一性障害」というのが今の呼び方です.アメリカの精神医学会が定めているDSM-4という精神疾患の分類と診断の手引きの4版で,そのように定められました.それ以前は「多重人格」という言葉が用いられていたようです.このあたりはまだ流動的で,はっきりした共通見解が導きにくいという状況のようです. 人間は,一個の性格で成り立っているわけじゃなくて,幾つもの“わたし”で構成されているわけですが,それらの記憶の連関が途切れると「同一性」(アイデンティティ)が「解離」状態になるようです.その大きな原因の一つがいわゆる「幼児期のトラウマ(心的外傷)」というやつです.アメリカの場合,解離性同一性障害を引き起こす原因となるほとんどが虐待(精神的・肉体的・性的‥)によるようです. これは人間に備わった「防衛手段」だと言われています.子どもというのは,親に絶対的に依存しています.そのため親に見捨てられることを極度に恐れます.だから,親に叱られれば,大抵,おとなしくなります.普通の人はそうやって社会的な規範を身に付けていくわけです.つまり躾のメカニズムですね.デパートのおもちゃ売り場で泣きじゃくっている子がお母さんに「置いてくよ!!」って怒られていますが,そうやってみんな大人になっていくんです.虐待というやつも,基本的には躾と同じメカニズムが働いています.但し,躾に比べ,耐えがたい苦痛が子どもを襲います(このあたりは境界が曖昧です).そのとき防衛手段として,怒られているは自分じゃないと信じることによって,怒られている自分と,そうでない自分の記憶の連関を絶つわけです. 従って,自分が幼くて(noname#603さんに言わせると8才以下らしいですが),自分ではいかんともし難い辛い状況におかれていれば同一性が乖離することも起こり得ます.ちなみに解離性同一性障害の場合,いま意識されている自分ともうひとりの自分の間の記憶の連関が絶たれているわけですから,社会生活を営む上で非常な困難を要します.好んでなるようなものではないし,病気に苦しんで居られる方には社会的な支援があってしかるべきだと思うし,周りの人間の病気に対する正確な理解も必要かと思います. しかし普通の人が記憶の連関を絶つわけですから,ちいさな解離現象はそれこそ日常的に起こっていると言えそうです.自分にとって都合の良くないことを「抑圧」すると言う作業は人間の基本的な防衛機制としてフロイトが既に指摘しています.また「人が変わったように」という表現がありますが,やはり人間は一個の性格でかっちり決められていないように思います(パーソナリティの語源はペルソナつまり仮面だと言われています).わたしもsokuraさんがおっしゃるような“わたし”の複数化(これを心理学的には「多重性」と言います)を楽しむのが,いいのだと思います. 晩年のニーチェが叶わぬ想いを寄せたロシア人女性ルー・ザロメ(後にフロイトとも交流を持った)は,ニーチェを回想して「通常の生活において彼は非常に礼儀正しく,穏やかで,いつも好意のこもった落ち着きを見せていた.――彼は社交のもつ形式を楽しみ,自分でもそうした形式をもっていた.しかしそこには常に,仮装への喜びが潜んでいたのである――つまり,決して暴露したことのない,内面の生活を覆うためのマントと仮面への喜びがである」(三島憲一[1987],『ニーチェ』岩波書店より)と書き残しています.

caballero
質問者

お礼

>“わたし”の複数化(これを心理学的には「多重性」と言います)を楽しむのが,いいのだと思います。 多重性ですか、、、その仮面は脱げるんでしょうか?仮面がざまざまに変容はしますが、仮面そのものを脱いじゃうと顔がなかったりするんですか?(真剣) その幼少期に剥離してしまった記憶、仮に二つになったとすると、最初からの自分は当然嫌な思い出を持たない方に継続されるんですよね?この場合、仮面をつける本体の顔が二つできたってことなんですか。そして、もう一つの嫌な思い出をもつ記憶(顔)は別個に育っていくわけですよね、すると、認識器官、認識機能は、その二つの記憶に同時に働きかけるんですか?嫌な思い出が始まりの記憶の人をQとして、もともとからの記憶を持つ人をPとすると、Qは、PがもつQが生まれる以前の記憶を所有しておらず、PはQの管轄にある記憶には触れえないのか。これからの体験は、PとQにそれぞれ分別され、割り振られた記憶をPとQがそれぞれが所有するんですか?それとも、一つの事象で二つの体験。つまり、PとQはそれぞれの記憶を持つ事で、それぞれ固有の世界を有しており、肉じゃが一つ食べても、かたや「うまい」とかたや「まずい」ということが起こるのですか?あたかも他人どうしのように。それとも、やはりよく言うように、Qの記憶が変化している間は、Pは眠っている状態なのでしょうか?そこら辺がよく分からないのですが、ぼくとしては、多重人格者は、一人で会議や討論、けんかなどができる人だと思ってます。なぜなら一人ではないからです。一人がおきている間にも、もう一人は活動できるのではないかとおもっています。返信お待ちしています。ありがとうございました。

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