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この英詩(抄のみ)出典情報or構文解釈

Aliasの回答

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回答No.6

ネイティブの人(アメリカ人)と話をする機会があったので,問題の詩について聞いてみました。文学にはどちらかというとあまり強くないけれども,文系の大学院も出ていてかなりの読書家ではある人です。 まず一読して,「たいへんarchaicであるうえに,作者とBowlesとの関係や,2人の間にどんなことがあったのかがわからないので,非常にわかりづらい」と言われました。で,具体的な解釈ですが,その人の話の概要を記すと次のようになります。 前半部分の My heart ~ showers of spring! は「あなたのやさしい言葉で慰められた」みたいな意味でいちおうは問題ない。 For hence は,よく知らないが therefore みたいな意味だろう。 続く not callous 以下について。前半部分の内容からすると the mourner とはこの詩の作者のことを指しているように思える。そうなると,not callous であったのは Bowles ということになる。しかし,次行の I went との関係から考えると not callous であったのは作者自身と考えることも可能(文法的にはそのほうが自然)で,その場合 the mourner は作者と Bowles 以外の第三者ということになってしまう。そのあたりは,この詩の情報だけからはなんとも判断がつかない。 Through ... の行。youth's gay prime と thornless paths が並列。I went がメインのSV。その後ろにコロンがあるので,意味的にはここでいったん切れる。 And when ... は,前行の「苦労のない青春」に対して,「そして,人生の暗い部分が始まったとき」。 And I did roam の And は実質的には意味がなくて,省いて考えてよいのではないか。とすると,「人生の暗い部分が始まったとき,私はさまよった,thought-bewildered man という状態で」みたいなことになるだろう。 以上,15分くらいのやりとりだったでしょうか。総合すると,「結局よくわからない」ということですね。(^^; 何がいちばんの問題かというと,この詩が作られた背景が一切わからないこと,であるようです。そういう意味では,たぶん,国会図書館にあるとかいう日本語訳のほうが,専門の研究者によって書かれたものであるという点で,理解の助けになることでしょう。 コールリッジといえば18~19世紀の人。日本でいえば江戸時代です。インテリの日本人だって,いきなり近松の浄瑠璃の解釈をしろと言われたらたぶん困るでしょう。そんなところなのではないでしょうか。あまりお役に立てませんでしたが,報告するとお約束した関係上,書かせていただいた次第です。(私のレスポンスがないと締め切るにも締め切れないでしょうしね。)

finetoothcomb
質問者

お礼

もしかしたら時間などなかったりして無理でももともと、と思いつつ勝手なお願いとして書かせて頂いたところ、ネイティブの方にご質問して頂き本当にありがとうございました。ネイィテイブの人の意見も、とても自然に思え、すばらしいなぁと感じました。 私は、特に、ネィティブさんの「not callousの主語」および「the mourner 」のあいまい性の指摘に、感激しました。この詩をいろいろ考えている時、私は、"the mourner"が一体第三者なのか、それとも、作者自身なのか、急に曖昧に感じられる瞬間があり、その瞬間の不思議な感じを大変奇異に感じたことを覚えています。もしかしたら、そういう心理状態を読み手に生じせしめるのがColeridgeとか作家さんの文学技法なのかな、と文学門外漢の私が思ったことをよく覚えています。私の一方的な勘違いかもしれませんが。 あと、callous 周辺についてですが、私のほうのその後の調査をご報告します:(a)「not callous…」の部分は準補語(semi-complement)(例えば、英文法解説、江川、§68(3))として見れるかも (b)準補語と呼んでよいようなものは分詞構文にも近い (c)その観点では「カンマがない分詞構文」もあるようにもいえないことも無さそう(明快に有るとは述べられていない)(同書, §229) (例:She lay awake worrying about her son. 補語はawakeがすでにあるから、worrying以降は明らかに補語ではない。準補語ともいえるが付帯状況を表す分詞構文にも近い、そしてこれにはカンマはない)。 不思議に思われるかもしれないので、なぜこのようなことに拘りたかったかの理由を少し述べるさせていただくと、背景情報の少ない古典、かつ、語句の意味も多義性が生じがちな詩では、もし構文上の解析の確定があれば、意味解釈上での多大な援助になりうる、と予想したためでした。特に、not callous toを、goの補語と見る(実は微妙に違ったが)ことが確定なら、それは、goと言う語が補語を取るときに、その補語には、goの原義(離散←→集合come)等の影響が出るはずで、意味解釈に多大なメリットを生むはず、と見たからですが、今回は、それほど有益な結論は出ませんでした。まぁ、よい勉強になりました。 >Through ... の行。youth's gay prime と thornless paths が並列。 というところもはっきり断定してもらって嬉しいです。ここの解析の仕方は、pathsの共通構文でなく、私間違っていたようですね。 >And I did roam の And は実質的には意味がなくて,省いて考えてよいのではないか。 納得です。受け入れられます。 >インテリの日本人だって,いきなり近松の浄瑠璃の解釈をしろと言われたらたぶん困るでしょう。 御意。 >あまりお役に立てませんでしたが いいえ、そのネイィブの方の背景もわかり、かつ、質問時間とかいろいろなことがわかって、とても素晴らしい回答と思いました。 いろいろと、ありがとうございました。

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