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肯定の国

TCMの回答

  • TCM
  • ベストアンサー率44% (81/181)
回答No.32

 いつのことなのか、どこのことなのかもわからない出来事です。  ある日、その国を通りかかった若者は、何人もの人に囲まれ論駁され、 困惑する人を見つけました。若者は、その国が質疑と議論を糧とする国 であると見てとりましたが、その一方的な議論の様子に義憤を感じまし た。若者は、すぐにその議論の場に参加し、並外れた弁論術を駆使して、 その場の狼藉者たちを蹴散らしました。ところが、その様子を見ていた 国王は、その国に似つかわしくない論難と誹謗中傷の痕跡をあとかたも なく消し去ったあと、詔を出しました。 「議論のための議論はなすべからず」  若者は国王の一方的な処置に立腹し、その国の改革を決意しました。 腕に覚えのある詭弁術、透徹した論理そして深い哲学的知識を武器に 志を一にする同士を糾合し、ゲリラ戦を展開しました。初めは、その国 のごく一部での反乱でしたが、同士は次第に増え、変革運動は燎原の野 火のように広がっていきました。その過程で、仲裁に入ろうとした徳の 高い高僧が凶刃に倒れたり、市井に暮らす無辜の民が傷ついて国を去っ ていきました。  若者と同士たちが、都に攻め上り、王宮になだれ込んだ頃にはもう国 民はほとんど残っておらず、王宮内も黴臭い空気が満ちるだけの薄暗い 空間でした。彼らは、衛兵や大臣たちに遭うこともなく国王の執務室に までたどりつき、ついに国王と対峙しました。若者は全霊を込めて声を 発しました。 「この国の変革を要求する」  国王は、深々と椅子に腰掛けたまま応えました。 「汝の望みはすでに成就された。このときをもって朕は退位する。汝の 思い通りの国を建てよ」 そう宣言すると、国王は光の粒に分解しながら消えていきました。 「まっ、待て。まだ言いたいこと、聞きたいことがある」 若者がそう言い終わらぬうちに国王は消え、王宮も町も田畑も次第に消 えていきました。  気がつくと若者は一木一草生えぬ荒野に立っていました。 「国王は逃げたのか」 同士たちに声をかけようと振り返った若者は目を見開きました。そこに は、広漠たる荒野が広がるだけで同士の影も見えませんでした。そのと き、若者は深層意識から湧昇する事実に気づきました。同士と思ってい たのは、実は自分の手、足、目、耳、そう自分の分身であったことを。  その刹那、若者は自らのなすべきことを悟りました。若者は、荒野に 腰をおろし、ずいぶん近くに見える地平線を眺めました。 「まだ日の入りには間がある」 そう言うと少し口の端を下げました。  いつのことなのか、どこのことなのかもわからない出来事です。  夜明け前の荒野に小さな苗木が立っていました。根元にはぼろ雑巾の ようなものがまとわりついています。が、よく見るとそれはぼろ雑巾で はなく、若者の骸でした。荒野に糧を得る術もなく息絶えたのか、絶望 の果て自らの命を絶ったのか、それはわかりません。ただ確かなのは、 若者の骸を苗床に苗木が荒野に根付こうとしていることでした。  荒野の向こうから太陽が顔をのぞかせた瞬間、軽やかな風が苗木をな でていきました。柔らかな葉についた夜露がはらはらと落ち、苗木が身 を震わせたように見えました。そして、苗木は登る太陽をじっと見つめ ていました。

serpent-owl
質問者

お礼

 またまた力のこもった大作、ありがとうございました。他の方も含めてですが、本当に貴重なお時間を割いていただいて恐縮です。  なにかこう、ヘンな喩えですが始まり方と終わり方が『浦島太郎』のようですね。行った先が竜宮城ではなく空っぽの王宮という違いはありますが。主人公の「若者」は、清水義範さんの短編『猿取佐助』に似てます。これは哲学者のサルトルの歩みを、忍者・猿取佐助の物語という形でパロった作品です。ところどころニヤリとさせられます。  そして、ラストに至るまでの作品全体には深い味わいの寂寥感が漂っていますね。この表現力はハンパじゃないです。ただ、ちょっと対象年齢が高くなるかもしれません。『平家物語』に象徴されるような日本的美意識の、小さなカケラくらいは感じられる年齢でないと深く味わうことは難しいでしょう。  ラストは…うーん、何か意味深いですね。ある意味でハッピーエンド…なのでしょうか。もう少し味わって、考えさせてください。  主人公のキャラクターとその求めるものは、作者として考えている方向と少しちがいますが、ともあれ、貴重なアドバイスとして拝聴いたしました。

serpent-owl
質問者

補足

 そろそろ閉じようかと思います。  皆様の真摯な努力のおかげをもちまして、物語を書くための材料を期待以上に豊富に与えていただきました。よいものが書けそうです。皆様の言葉がなければ、私自身ここまでの認識には至らなかったと思います。本当にありがとうございました。  ただ…これは書こうとしている物語とは別の、現実のことですが、閉じるにあたって申し述べておかなければならないことがあります。kojoさんご紹介の「小娘」さんが感じた疑問への、もう一つの答えでもあります。  この場でも間接的に言及されている「削除された質問スレッド」のことです。  質問「ネットの中で真なるもの…」等において、私自身、行動を誤っておりました。それが削除の大きな要因の一つだったと反省しております。「フォローできないか」という気持ちが妙に先走ってしまっていたのです。結果、場を混乱させてしまいました。それは、私より後に回答された方々の努力さえ無に帰してしまうほどの傷だったのだと考えています。  ご不快に感じられた関係者各位、管理スタッフ各位に、この場をお借りして心よりお詫び申し上げます。すみませんでした。  このことを申し上げることもまた、この質問を立ち上げた目的の一つでした。「言いたいこと」とは、また別の。  とはいえ、この場に発言はされなかったものの、この場に関してご不快に思われている方も多くおいでであろうと思います。そう思われた方は、どうぞ「手紙」を。私は首を洗って待ちます。  これで目的はすべて果たされましたので、この質問は閉じさせていただきます。  ポイントですが、作者の構想を明晰化するのに決定的な役割を果たしていただいたkojoさんに「良回答」を、カンタラ国王の設定変更に力をお貸しくださったpyonkotanさんに「次点」を、とさせていただきます。  繰り返しになりますが、皆様のご助言がなければここまでの認識は得られなかったと思います。ありがとうございました。

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    肯定の国 http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=78352 大変面白い内容でした。 私はすごく気になります。誰もその国から逃げ出さなかったのか?あるいは消された人たちは本当に消されてしまったのか?もしかしたらどこかで生き長らえていて祖国が再生するのを待っているのではないのか? もし・・ですが、仮想の世界には肯定の国から脱出してしかるべき亡命先というのはあるかもしれないと思うのです。そこはどんな国でしょうか。亡命者が数多く生息する国をご存知のかたはおられませんか?謎掛けのようですみません。さしあたって知りたいのは逃げ出す先の国名です。 都合により補足・感謝の言葉が書き込めないかもしれませんが、night_stalkは全ての書き込みをいただいた方に心から感謝をいたします。