conscienceの意味と語源を解説

このQ&Aのポイント
  • conscienceの意味は「良心、道徳、善悪」であり、ラテン語の語源に由来しています。
  • フランス語ではconscienceの意味は「意識」となります。
  • 「conscience」の語源には、「(秘密などを)分かち合うこと」という意味のラテン語が関連しており、それが「意識」という意味につながったと考えられます。
回答を見る
  • ベストアンサー

conscienceの意味を語源から説明願います

お世話になっています。 英語conscienceの意味を辞書で引くと、「良心、道徳、善悪」のような意味がみられます。 語源をしらべてみると、 [ラテン語「(秘密などを)分かち合うこと」(CON‐+scīre 「知る」); 【形容詞】 conscientious] とあります。 フランス語ではconscienceの意味に、「意識」とあります。 「共に」「知る」ことが、どうして「意識」になるのか教えてください。 「conscience」とは、秘密を分かち合う集団にたいする、やましさみたいなものを抜きにしては、 語源的にも成り立ち得ない語なのでしょうか。 scienceの単語が見られますが、「科学」や「学問」のような「知?」を「con」したら、「意識」になるのでしょうか。 英語「conscious」は、気がついてることだと思いますが、同語源の言葉でしょうか。 私の「con」に対する理解がまちがっているでしょうか。 拝

  • 英語
  • 回答数4
  • ありがとう数4

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • trgovec
  • ベストアンサー率52% (2538/4879)
回答No.3

conscience, conscientious, conscious さらには science などの根源にあるのはラテン語動詞 scire「知る」です。 接頭辞 con- の付いた conscire という動詞もありますがその意味は「やましく感じる。気にやむ/よく知っている」という意味で、con- に「ともに」という意味は感じられません。 nil conscire sibi = to have nothing on one's conscience「何もやましく感じることはない」(ホラティウス「書簡」) -ience (lat. -ientia) という語尾は動詞から名詞を作る働きがありますから、conscientia という名詞は容易に作れますが、#1のリンク先にギリシア語からの翻訳借用とあるのは、本来の conscire と一緒に古くから使われ続けてきたわけはなく「新たに」作られたのであろう(probably)という意味でしょう(ギリシア語 syneidesis は一つの名詞であり意味は「意識」です。'with-knowledge' とあるのはsyn- と eidesis を文字通り訳しただけであり(そのための引用符です)英語としては成り立ちません。「知識で(もって)は syn eidesei となります。英語の接頭辞としての with- は against を意味します。e.g. withdraw, withstand)。 この conscientia ですが「知識の共有」だけでなく「意識」「良心」という意味もあります。 http://en.wiktionary.org/wiki/conscientia および Oxford ラテン語辞典 面白いのは「知識」の共有について特に「よくないこと」の影がつきまとっていることです。Wiktionary では complicity、Oxford では crime, complicity 。「悪いことを知っている→罪の意識→良心」という流れを考えることもでき、また良いとも悪いとも言えないものがいつしか良いか悪いかのどちらかに用いられるようになるとも考えられます(「天気」が「晴れ」を意味するように)。 con- はギリシア語の syn- と同じで「共に」を意味しますが、単なる強意のこともあります。比較的新しい語では co(n)- は「共に」を意味することが多いですが、言葉というものは古いものほど謂れが分からなくなるもので、語源を分析することはできても肝心の「なぜその言葉がこういう意味になったのか」は推測しかできないことがほとんどです。「こういうわけでこの言葉を作りました」という記録は、最近のものは別にしても、ないのが普通なので考えてみれば当たり前のことです。

multiphale
質問者

お礼

語源辞書の活用の仕方をご指南ありがとうございます。 語源とのつきあいかたを考えさせられて感謝しています。 いちばんお答えいただきたかった、conscienceがもつやましさについて おこたえいただいたので、ベストアンサーといたしました。

multiphale
質問者

補足

>語源を分析することはできても肝心の「なぜその言葉がこういう意味になったのか」は推測しかできないことがほとんどです 再現なしに「なぜ?」を源へむかってさかのぼることはどこかであきらめなくてはいけないことだとおもいました。 語源を分析することで、そのことばが含み持つ来歴をあきらかにできたらよいなとおもいました。

その他の回答 (3)

  • trgovec
  • ベストアンサー率52% (2538/4879)
回答No.4

#3です。 付け加えておきますと、英語においても conscience を「意識」の意味で使っていたことはあり、OED によればほとんど19世紀中頃の例です。

multiphale
質問者

お礼

syneidesisについて、以下のようなページを読みました。 http://www.drbilllong.com/EvenMoreWords/Synteresis.html

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15295/33014)
回答No.2

1. >>フランス語ではconscienceの意味に、「意識」とあります。    おっしゃる通りです。         perdre conscience や reprendre conscience は例ですね。その他に「良心」の例も        avoir bonne conscience とか se donner bonne conscience、avoir mauvaise            conscience に見られます。     「気づく」の意味も "Ils ont fini par prendre conscience de la gravité de la situation." 「やがて、ことの重要さに気づいた」とか prendre conscience de la nécessité de faire qch 「何とか手を打たなくてはならないことに気づく」"などで分かります。     一口に言えば英語と大差はありません。もともとラテン語から出てフランス語経由で下記のように13世紀に英語に入った訳ですから当然です。     http://www.etymonline.com/index.php?l=c&p=50&allowed_in_frame=0 2。  >>「共に」「知る」ことが、どうして「意識」になるのか教えてください。 これは#1さんのお挙げになった語源に鍵があります。     (1)  ラテン語の前接辞 com- には、「(道具、手段の)で」あるいは「徹底的に」という意味があります。     (2) これは、ギリシャ語 syneidesis の「知識で」の翻訳借用のようです。     翻訳借用は、英語から日本語に入った例では「蜜月」、「白書」、「草の根」のようなものがありますが、「字面」の翻訳です。     そのため語源は「共に」ではなく「で」であり、しかもそれが意味的に伝わっていない翻訳借用のため、二重の隔壁があり、語源の透明性がなくなっています。 3。>>英語「conscious」は、気がついてることだと思いますが、同語源の言葉でしょうか。     おっしゃる通りです。

multiphale
質問者

お礼

翻訳借用について教えていただき、勉強になりました。 comについて知らない意味を教えてきただきました。 ギリシア語の語源が知れました。 二重の障壁により、語源の探りにくくなってる状況が理解できました。 ありがとうございました。

noname#175206
noname#175206
回答No.1

http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_frame=0&search=conscience&searchmode=none に説明があります(英語)。そこからリンクされている"con-"と"science"も参考になるでしょう。

multiphale
質問者

お礼

ありがとうございます。

multiphale
質問者

補足

語源辞典をもっと使いこなせるようになりたいです。

関連するQ&A

  • symplecticの語源

    symplecticの語源(意味)は何でしょうか。symplecticは英語にはない用語ですね。ラテン語系の用語だと思いますが、語源とその意味を教えてください。 また、「symplectic group」の訳語は「斜交群」ですが、この訳語は適切でしょうか。

  • friendの語源

    friendの語源 ラテン語 ギリシア語 など語源をさかのぼると意外な意味があります。 friend とはそもそもどういう意味を持っている語だったのでしょうか。

  • ラテン人のラテンの語源は?

    こんにちは。 ラテン語、ラテン文字などの「ラテン」の語源は何だろうかと調べていたらラテン人に由来することがわかったのですが、ここでまた振り出しに戻ってしまいました。 ラテン人のラテンとは一体なにが語源でどういう意味なんでしょうか? ラティウム・ベトゥスなどという地名も発見したのですが、これに由来するのかと思ったら逆でラテン人が住んでいた土地という意味だそうです。 ラテン人がローマを建国し、ラテン人=ローマ人というのも驚きました。ラテン語はラテン人が持っていた独自の言語だそうですが、ラテン語=ローマ語?でもあるのでしょうか。 一体ラテンという人々は何者なんでしょうか。 ラテン文化といった場合はローマ人のローマの文化のことなんでしょうか。ラテン神話という言葉も少し見かけたのですが、これはローマ神話のことでしょうか? よろしくお願いします。

  • コンピュータ(computer)の語源は、いったい何なのでしょうか?

    コンピュータの語源を調べていてわからなくなりました。ご存じの方は教えて下さい。 Webサイトで調べると“コンピュータの語源”として下記の情報が出てきますが、本当なのでしょうか?この説がまことしやかに流布していますが、事実なのでしょうか? >ref. /ラテン語の木を剪定するという【putare】が、どこを切るか判断しないといけないところから【判断する、考える】という意味になります。そこに【共に】を意味するラテン語の【com】がついて、【共に判断する】/-参考:All Aboutから抜粋。 とか,/コンピュータはもはや「計算する(compute) 」だけのものではなくなってきた。むしろ、言うなれば、ラテン語の語源的な意味(英語のcompute はラテン語のcomputare に由来する)において、いろいろな情報(データ)を「ともに(com = together)」まとめて「考え合わせる/考察する/思考する(putare = estimate, consider, judge, suppose, imagine, think)」ための道具となって来ている。/参考抜粋:静岡大人文学科

  • resumeの語源は?

    resumeには再開すると、履歴書とまったく関係性がない意味があります。ラテン語とかでresumeは再開するというのがちょこちょこでますが、履歴書に関しての語源がでてきません。 履歴書の語源はありますか? なぜ同じスペルなんでしょうか?

  • Septemberなどの-berの語源と意味は?

    月の名前September,October, Novmber, Decemberの-berの語源とその意味は何なんでしょうか?何月の「月」の意味かな?それとも何番目の「番目」の意味かな?と想像はするのですが...。ラテン語やフランス語が関係していそうだというところまでしかわかりません。OEDを見てもuncertain とされていました。知人が必要としている情報です。

  • HUMANとHUMORの語源、民間語源

    HUMANとHUMORの語源が同じかどうか、非常に感心があります。 ユーモア(英語風の発音ではヒューモア)を解するのは人間(ヒューマン)だけだ、などと言うので、二語を関連づけることはよくあると思います。 実際、ラテン語のHUMORもしくはUMORはもともと「液体」という意味だったのが、古代ギリシャの医学までさかのぼる四体液説(血液、黒と黄の胆汁、粘液の混ざり具合が健康や性格を左右する)の影響から、「気質」、さらにはある種のおかしさという意味の「ユーモア」にまで意味が拡大した、というのは間違いないようです。 古くは、体液の混ざり具合が悪くて奇矯な行動をするのが、「ユーモラス」だったようですが、現在なら、体液がほどよく混ざり合って、陽気な中にも悲しみや少しの攻撃性や批評性があるのが、「よいユーモア」という風に考えるのではないでしょうか。 このように、HUMANとHUMORは意味的な関連があるのですが、語源的な関連はあるのでしょうか? スペイン語のサイトで両者を調べたところ、 1.HUMANはラテン語で「土」を意味するHUMUSに由来する 2.HUMORは水分、特に「土!から湧き出る水」とされています プロメテウス神話など、神や巨人が、「土」と「水」から人間を作った、という伝説は多いと思います。HUMANとHUMORは同語源だと考えたくなるのですが、上のサイトには、 3.古い文献ではHUMORはH抜きでUMORとされており、動詞UMEOの派生語であり、 HUMANとHUMORを関連づけるのは、民間語源だ と妄想に先回りして釘を刺すような記述があります。 二つの語が同じ語源なら楽しいと思っていたので、少々残念です。僕は、素人考えで、最古の文献よりも起源が古い語の語源は分かりえない場合もあると思っているのですが、やはり、「土」と「湧き水」では、意味的にも同じ語源とは考えにくいと思います。 皆さまはこの問題についてどうお考えでしょうか。 HUMANとHUMORの語源について解説している文献をご存知なら教えていただけないでしょうか。またご自分なりのお考えがございましたら紹介していただけないでしょうか。

  • Salesの語源は?

    新入社員向けにプレゼンテーションをする予定(英語で)ですが、販売に関して説明をしようと思っています。その導入部分として、"SALES"という言葉の語源を話そうと思うのですが、いろいろと調べても出てきません。恐らくラテン語が元になってるとは思うのですが、ご存知の方いらっしゃいませんか?よろしくお願いいたします。

  • スペイン語が語源のネーミング教えてください。

    スペイン語をかじり始めて半年あまりです。 第一外国語はもちろん英語で、かなり長い間英語神話に釘づけでした。 中国語がその次にかじった外国語ですが、英語以外のラテン系外国語がスペイン語です。 日本の街や物の名前に英語(もしくは和製英語)が溢れているというのは当たり前のことですが、スペイン語を始めてから、新しい単語に出会うたび、「あれ、あれってもしかしてスペイン語が語源??」という名前が結構あって驚きます。 スペイン語をかじらなかったら絶対に気づかなかったであろう名前・・・。 例えば車の「VAMOS」って「ir(行く)」の活用で私たちは行く・・の意味から来てる??とか。 他に街にふつーに溢れているスペイン語が語源の言葉やネーミングがあったら教えてください。

  • "星" を表す最古の語源を持つ英単語とは。

    "天上の星" を表す、最古の語源を持つ英単語は何でしょうか。 よろしくお願いいたします。 star: sternǭ(ゲルマン祖語)→steorra(古英語)→sterre(中英語) planet: planetes(古ギリシア語)→planeta(ラテン語)→planete(古英語) aster: aster(古ギリシア語)→aster(ラテン語)