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大乗仏教の中観思想と唯識思想

nekoucchaliの回答

回答No.2

十大煩悩の中に「辺見」と言うのがあります。両極端な物の見方をすることです。 この辺見を乗り越えて正しく物事を見ることを「中観」とか「中道」と呼びます。 殊に、「縁起の法」を辺見に限って適用し、両極端を差し引きして零、 即ち「空」とし、(ゼロも空もインドでは同じ言葉)この空であることを さとるのが悟りであるとします。 その空の「智慧」即ち「般若」(言葉の意味は一緒)を尊び、「信仰」します。 瑜伽唯識学派はいわば仏教の深層心理学みたいな物で、まず、心を九層に分け、 (ただし、八層に分ける学派もある)その凡夫の九識が転じて如来の五智となって (表面の五識を一括して「成所作智」とする)悟りが完成するとするのです。 悟りに関して中観より踏み込んだ分析をしています。 あとは九識と五智との関係をしっかり把握すれば人に説明できるようになるでしょう。 参考までに自我と他者との関係について唯識と中観を引いた議論がありますので興味があれば参考URLをぞうぞ。

参考URL:
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=68425
sabazusi21
質問者

補足

 ありがとうございます。  八識は知っていましたが、九識のアマラ識については全く知りませんでした。もう少し調べてみようと思います。  あまり仏教について知らない方々に説明するので、たとえば「如来」というような基本的な語から説明することになると思います。仏教は、一つの語でも国や地域、時代によって意味が違ってくるので頭がこんがらがってしまいます。  今回の二つの学派の教理は、特に理解しにくく困っていました。有部の実存の思想についても正しく理解できていないためか、それに対抗した思想であるという「空」思想は、本を読んでもいまいちわかりませんでした。  もっと砕いた説明がしたいと思います。日常生活の出来事などを例にして、何とか説明できないでしょうか。

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