日本企業とグローバルスタンダードの関係について質問します

質問

グローバリゼーションが日本企業に及ぼす影響についての以下のことについて教えてください

・　日本企業・産業の強さの要因は何であったか、またその限界はどこにあったか
・　日本企業が直面している課題は何か
・　海外（欧米）の企業システムはどのような特徴や長所・短所を持っているか

回答No.1

sanpeita

本が一冊かけるだけの質問ですので、偏りなく漏れなく答えるのは無理ですが、自分の理解している範囲で答えます。

日本企業の強さは、つまり日本人の強さと戦後日本企業の所謂“日本的経営”（集団主義、年功序列、終身雇用）の二つの要因によると思います。日本人の強さとは、平均教育レベルが極めて高く、従順、辛抱強い、細かいことをきちんとやる等かと思います。

今の問題は、これらの強さの一部が失われていくことと、日本経済の成長と変化によって、かつては強さであった点が逆に弱さになってしまっていることです。失われた強さとは、例えば若い人たちに昔のような二宮金次郎的努力が受けなくなっているとか、韓国やシンガポール等の国の教育レベルが急速に上がってきている事などを上げられると思います。強さが弱さになってしまったのは、年功序列です。（私は、終身雇用は今でも通用すると思っています。）

海外といっても国によって様々です。今のグローバリゼーションは実は米国化ですから、米国との比較で言えば、個人と会社の関係がドライな契約によっていること、人材の流動が極めて早いこと、会社の提供するコミュニケーション手段（例えば朝礼とか、会議）だけでなく同業者の交流やコミュニケーションがオープンに活発に行える、勝者に優しく敗者に過酷、等が米国流かと思います。