- ベストアンサー
減圧蒸留について
Longifoleneの回答
まず沸騰とはどのようなものかについて考えます。 ある液体を加熱していくとそれと平衡にある蒸気圧はだんだん増加します。 そして蒸気圧がそのときの外圧よりも大きくなると液体は沸騰し、気体に 相転移します。外圧と蒸気圧が等しくなる温度が沸点です。 よって液体を沸騰させるには2種類の方法があります。 1つは液体を加熱して蒸気圧を増やし、外圧よりも大きくする方法。 もう1つは外圧を減らして、蒸気圧よりも小さくする方法。 前者が常圧蒸留であり、後者の方法が減圧蒸留になります。 言葉を換えると、前者は液体の温度を沸点に達するまで上げる方法で 後者は沸点を液体の温度に達するまで下げる方法です。 実際には前者と後者を同時に行うこともよくあります。 つまりある程度外圧を減らして、加熱するわけです。 これも外圧を減らしているので減圧蒸留です。 減圧蒸留の場合、沸点が下がっているので空冷や水冷では留出物が 液化するとは限りません。そこでドライアイスや液体窒素といった より低温の冷媒を使って液化させることがあります。
関連するQ&A
- 減圧蒸留について・・。
減圧蒸留の実習で、粗製アニリンを使用したのですが、 減圧蒸留は、沸点の高い物質の時行うんですよね? ちなみに、アニリンの沸点は184~186℃ですが、どの程度の沸点の 物質が常圧蒸留で、どの程度の沸点の物質が減圧蒸留で、とかいうのは あるんでしょうか?(ボーダーライン的なものとか・・) 加えて減圧蒸留について情報がありましたらお願いします!何でもいいです!!考察の参考にしたいと思います!!
- 締切済み
- 化学
- アスピレーターを用いた減圧蒸留
大気圧下で例えば沸点250℃の有機溶媒はアスピレーターを用いた減圧蒸留(20mmHg下)では、沸点何度の留分を集めればよいでしょうか? どなたか分かる方がいらっしゃればお願いいたします。
- 締切済み
- 化学
- 水蒸気蒸留と減圧蒸留の違い
有機実験で、水蒸気蒸留をおこなったのですが、低温でやりたいなら減圧蒸留のほうがよいのではないかとおもうのです。何か実験によってつかいわける大きな特徴とかあるのでしょうか。なにかあれば、おしえてください。お願いします。
- ベストアンサー
- 化学
- 蒸留について
2種類の化合物(高沸点Aと低沸点B)を蒸留します。 このとき、実験書によるとBが留出し終わると、温度計のメモリが下がる。 とあるのですが、 なぜ、温度計の目盛りが下がるのでしょうか? (温度計は油浴中の温度計です。) 目盛りが下がることが留出が終わった印になるのでしょうか? そして、今度は、Aを減圧蒸留するため、マノメーターを使いました。 マノメーターのコックをあけると、まだ沸点(減圧を考慮した際の沸点です)に達していないのに、 すぐにぶくぶく(沸騰しているのでしょうか?)してきました。 これはなぜでしょうか?コックを急に開けたりすると 突沸すると聞いたのですが、温度が(減圧を考慮した際の)沸点に達していなければ、そんなことは起こらないのでしょうか? 時間がありましたら、よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 化学
- 2-HEA(2-ヒドロキシエチルアクリレート)の減圧蒸留について
2-HEA(2-ヒドロキシエチルアクリレート)の減圧蒸留について質問です。 2-HEA(2-ヒドロキシエチルアクリレート)の減圧蒸留を行い、モノマー中に存在する安定剤(重合禁止剤)を除去を検討しようと思っているのですが、蒸留中に重合してしまいます。 沸点が結構高いため、減圧下にしても、ウォーターバスの温度を70℃以上まで上げなくてはいけません。 どうしたらうまく蒸留できるでしょうか? また、アクリレート系モノマーは熱による熱重合しやすい傾向があるのでしょうか?教えてください。
- ベストアンサー
- 化学
- 減圧留去(減圧蒸留)の仕組みについて
減圧留去の仕組みがいまいち分からないので教えてください。 実験で、アニリンをエーテルに溶かしたもの、トランススチルベンをエーテルに溶かしたものそれぞれをロータリーエバポレーターを使って減圧留去しました。 この時蒸発しているのはエーテルのみだと思うのですが、エーテルは減圧しなくても沸点がもともと低いのに、なぜ減圧する必要があるのか? アニリン、トランススチルベンはこの時どのような挙動をしているのか? この2点が分からないため、ロータリーエバポレーターの仕組みもいまいち分からなくなってしまいました。 お答えよろしくお願い致します。
- ベストアンサー
- 化学
お礼
ありがとうございました!レポートの参考になりました。とってもわかりやすかったです。