添削は他の方にお任せします。
お尋ねの問題は、日本人が文法を学習する中学校の段階でもあまりきちんと区別を教えてないようです。
「~を……する」と言えれば他動詞、言えなければ自動詞、というような簡略で形式的な見分け方しか教えないのです。
したがって、ご質問のような違いに気付いてない日本語を母語とする人々も多くいます。
自動詞・他動詞の本質的な区別は、それが目的語を取るかどうかです。
というよりも、動作主体(主語となるもの)の動作としてだけ行われて他に影響は与えないか、動作の対象に影響を与えるかの違い、といった方がよいでしょう。
通常は確かに「~を」と言えるかどうかで判別できます。
しかし、移動する意味を持つ動詞では、お尋ねのような「~を」と言えても自動詞という特別な場合があります。
お示しの「列車は駅を離れる」「(列車は)国境を越える」の「離れる」「越える」はいずれも「列車が移動することを示す意味を持っています。
しかし、これらの動詞は「駅」や「国境」に何か(直接的な)影響を与えることを示す意味は持っていません。
列車が駅を離れても、駅には変わりがありません。(見送りの人が帰っていき、駅が静かになるといった変化は起こるかも知れませんが、それは間接的な影響です。「列車が離れる」という動作で直接引き起こされるものではありません。)
ところが「列車が(暴走して)駅を壊(こわ)す」ならどうでしょうか。「壊す」という動作は駅に大きな影響を与え、駅には直接的な変化が起こります。
これが
列車が駅を離れる。 ……「離れる」は自動詞
列車が駅を壊す。 ……「壊す」は他動詞
の区別の理由です。
ちなみに助詞の「を」は、(小学館『大辞泉』、「yahoo!辞書」より引用)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%92&dtype=0&dname=0na&stype=1&pagenum=1&index=19897900
2 移動の意を表す動詞に応じて、動作の出発点・分離点を示す。…から。「東京―離れる」「席―立つ」
3 移動の意を表す動詞に応じて、動作の経由する場所を示す。…を通って。「山道―行く」「廊下―走る」「山―越す」
といった用法があります。
「離れる」・「越す=越える」も例に挙がっていますが、「立つ(この場合は単に立ち上がるのではなく、「身を起こしてその場を離れる」という意味です。」「行く」「走る」も当然ながら移動を表す動詞です。
助詞「を」は、動作の対象としての目的語に付くだけではないのです。
投稿日時 - 2011-12-04 09:59:56