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わからない問題があるので解いてくれませんか?

屈折率1.4のガラスの表面に屈折率1.5の薄膜をつくり、波長6.0×10の-7乗mの単色光を膜に垂直に入射させて、その反射光の強度を測る。 (1)反射光の強度が極大になる場合の、最小の膜の厚さはいくらか。 (2)(1)で求めた厚さの薄膜を、屈折率1.6のガラスの表面につくると、反射光の強度はどうなるか。

noname#148980
noname#148980

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  • Quarks
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回答No.1

薄膜の上表面で反射する光と、ガラスとの接着面で反射する光との干渉を調べます。 薄膜の厚さをdとすると、2つの光の、光路差の光学距離は 2d・n(nは薄膜の屈折率)なので 次の2つのどちらの条件を満たすかで、判定します。 2d・n=m・λ     (条件 ア) 2d・n=m・λ+(1/2)λ (条件 イ) なお、mは0以上の整数です。 反射光を考えるときには、2つの媒質の境界での反射によって、位相が変化するときと変化しないときとがあるので、そのチェックをしなければなりません。 光が、屈折率が大きい媒質の中を進み、屈折率の小さい方の媒質との境界で反射するときは、位相は変化しません。(山は山で戻り、谷は谷のままで戻る) これに対して、光が、屈折率が小さい媒質の中を進み、屈折率が大きい媒質との境界で反射するときは、位相が逆転します。(山でぶつかると、谷になって帰ってくる…) (1)屈折率1.4のガラスの表面に屈折率1.5の薄膜の場合。 空気(屈折率=1と見なします)と薄膜の境界では、位相が逆転。薄膜とガラスとの境界での反射では、位相が変化無し。 このとき、条件アは、光が弱め合う条件、イが強め合う条件となります。 膜厚の最小値は、m=0の時のdですから d=(1/4)・(λ/n) (2)屈折率1.6のガラスの表面につくるのですから、今度はガラスと薄膜との境界での反射でも位相が逆転します。薄膜の上面でも下面でも位相が逆転するので、互いに逆転したことを打ち消し合ってしまうことになります。ですから、条件アが強め合う条件となり、条件イが弱め合う条件となってしまいます。 d=(1/4)・(λ/n) でしたから、光強度は小さくなります。

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  • gtmrk
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回答No.2

こんばんは。 すでに素晴らしい回答を出して頂いておりますので、 私からはイメージ重視の回答をしておきます。 -------- まずは、下に載せた絵のような3層構造をしっかり把握しましょう。 ( )の中の数字はその層の屈折率です。 各層には色をつけてありますが、色の濃い物ほど屈折率が大きい層です。 屈折率が大きい層は『かたい』です。 問題を解く上で予め知っていなければならないのは 以下の2種類の反射です。  ● 自由端反射 : 波の位相はそのまま。  ● 固定端反射 : 波の位相が逆転する。 自由端反射は、屈折率が大きい層から小さい層へ入射したときに起こります。 『やわらかい』壁にぶつかるわけですから、波は『自由』に動けそうです。 固定端反射は、屈折率が小さい層から大きい層へ入射したときに起こります。 『かたい』壁にぶつかるわけですから、『固定』されてしまいそうです。 さて、では問題に戻りましょう。 まず入射光は空気と薄膜の境界で反射します。赤い矢印です。 これは『かたい』壁での反射ですから、固定端反射ですね? すなわち、波の位相はここで逆転します。 それから、この壁を通過した一部の光は薄膜とガラスの境界で反射します。 青い矢印です。 これは『やわらかい』壁での反射ですから、自由端反射です。 すなわち、波の位相はここではかわりません。 ここで反射した光はそのまま空気の層へと突き抜けます。 すると、この2種類の反射光が【干渉】を起こします。 ということは、【干渉条件】の出番です。 注意しなければならないのは、2つの波が『逆位相』であるということです。 逆位相のときの干渉条件は  (1)  強め合う : 光路差 = (m + 1/2) λ (m = 0,1,2,...)  (2)  弱め合う : 光路差 = m λ となるのでした。m は 0 以上の整数、 λ は波長です。 問題は『光が強め合うところを求めよ』と言っているわけですから、 (1)式の方を使えばいいわけです。 では、光路差を求めましょう。これは絵を見れば簡単です。 青矢印は赤矢印に比べて、薄膜の厚み1往復分余計に走っていますから  (3)  光路差 = 2d ??? です?…違いますね。なぜなら、薄膜の中は空気中より動きづらいので、 『動きづらい分距離が長く感じる』からです。 その動きづらさを表すものこそ『屈折率』でした。 よって、光路差は  (4)  光路差 = 2d * 1.5 = 3d とするのが正しいわけです。 このような見かけ上の距離のことを『光学的距離』と言います。 というわけで、(1)(4)式より、  (4)  3d = (m + 1/2) λ という式が立ちます。m は 0 以上の整数なら何でもいいわけですから、 この式を満たす d は無限にあるはずです。 しかし、問題では『最小の d』を聞いてきているので、 m = 0 を突っ込んでしまえばよいでしょう。すなわち、  (5)  3d = λ/2       ⇔ d = λ/6 = 1.0×10^(-7) [m] となり、反射光が強め合う薄膜の最小の厚さ d が求まりました。 -------- では、ガラスの屈折率が 1.6 だったらどうでしょう。 下の絵を脳内変換して下さい。 赤矢印も青矢印も『かたい壁』にぶつかっているのが見えましたか? そう、この場合はどちらも固定端反射をします。 ということは、両方とも位相が逆転するので、 結局2つの反射光は『同位相』ということになるでしょう。 同位相の場合は、干渉条件がさっきとは逆になるのでした。 すなわち、(1)が弱め合い、(2)が強め合いの条件です。 先程の結果  (5)  d = 1.0×10^(-7) [m] は、(1)式から求めたものですから、この場合これは 『反射光の強度が極小になる最小の d 』ということに なってしまうわけです。

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