疾病克服のためとはいえ、両卵巣切除手術。女性として、それだけも辛いことでしょう。その後も食べても太れないという、人間としては憂慮すべき状態だったとのこと。心身とも、不調や不快感に悩まされてお出でだったのはないでしょうか。拝読していて、こちらも辛いものを感じます。
体重増加は確かにお嫌でしょうが、食べ過ぎた分だけ太るのは、人間、いや生物として正常な状態です。その部分は素直に良くなったこととして受け取られてはいかがかと思います。
それでは、ご質問のYes/Noについて。ロングブレスダイエットも、ザ・トレーシー・メソッドも、効果を否定します。少なくとも、宣伝文句とは程遠い結果しか得られないと、強く推測します(宣伝または偽装宣伝の「個人的経験談」を含む)。
これから、ダイエットに取り組まれるということで、ダイエットだけではないかもしれませんが、重要な原則から、個人的な意見を申し上げてみます。
まず、大事なことは「信じる」「信じない」という立場を取らないことです。それは、まずは宗教に対する態度、どうしても分からないけど決断しなければならない状況に追い込まれた時のみ、使ってください。
それに代えて、「分かる」「分からない」基準を使ってください。ご自身で分かることだけ実行してください。
もちろん、これ以前に「知っている」基準があることは言うまでもありません。みんながやっていて、そのやり方も結果も知っている。中身を知らなくても、大丈夫なことは知っている。そういうことは大丈夫です。パソコンだって携帯だって、中身を知らなくても、使い方だけ知っていれば充分すぎるほどです。みんな、そうして使ってますしね。
問題は、未経験のことを始めるときなんです。それが机上でいいので、知識も蓄えられていて、各々の知識がきちんと関連付けられた充分な理解があれば、大丈夫です。
ご自身の判断で、どうするか決めていいわけです。もちろん、成功が保証されているわけではないですが、進退について判断することができ、無駄や無理をさけることはできます。成功確率は高く、もし予想に反してきても人生の無駄遣いは最小限です。
猛勉強して、頭痛がするほど考察して、それでもうまく行かないことはたくさんあります。代表的なのが、お金儲け。たとえば株式投資を勉強して考察して研究すれば、確実にもうかるのであれば、世の中億万長者だらけです。
これについてちょっと余談。確実に1%の利益が得られるやり方があるとします。たった1%です。100円を元手に、1日1%儲けるとします。次の日には100円が101円になっています。その101円を元手にまた儲けます。小数点以下も含めて利益確保とします。
うるう年1回を含めたちょうど5年後、幾らになっていると思いますか。実は、ゆうに77億円を超えているのです。たった1%すらおぼつかない、それがお金儲けです。
私も会社で企画に関わったりしましたが、10に1、そこそこ当たれば凄い成功率です。分かっているけどうまく行かない、そんなことのほうが多いことは、実は質問者様も、よくよくご理解なのでは、と思います。
分かっていることでもなかなかうまく行かない。ましてや、分かってないことをやったら、もうこれは確実に失敗すると思った方がいいわけです。しかし、その物自体は分からなくても、状況から信頼するに足るかどうか、知ることができることも多くあります。
ダイエットについては、今は肥満外来という診療科目があります。肥満を解消しないと、健康に重大な影響が予想される、あるいは現実にそうなっている肥満者が対象です(そうでない人を受け入れる、エステまがいの肥満外来は考慮に値しません)。
肥満外来では、健康に、ひいては命にかかわることとして真剣に肥満解消に取り組んでいます。医師も「患者」も必死です。お示しのダイエット法以外にも、同様な効果を謳うダイエット法は星の数ほどあります。でも、どれも肥満外来では採用されていません。
さらに、エステで謳うダイエット。エステも金儲けという意味で必死です。でも、どこもネットやチラシにあるようなダイエット法は、「ほとんど」採用していない。まあ、エステ独自にダイエット法を謳う場合はありますが。
質問者様が、お示しのダイエット法について、お尋ねですので、よく分からないというところですよね。そして、こんなところで経験者の談話を募っても、判断できるだけの数は揃いません。業者さんのサクラは来るかもしれませんが(^^;。
質問者様のここまでのダイエット経験について、具体的に考えてみましょう。BMIという実績のある判断基準を使います。これは健康に関する身長・体重から割り出す数値で、18.5~25であれば、健康上の問題は最小限になるという、膨大な数の人間データに基づく、信頼できる指標です(さらに体脂肪率を加えるべきではありますが)。ちなみに、22が最上とされています。
最初、質問者様のBMIは18.8で正常範囲のかなり軽めでした。
体重が増えて行き、BMIは最大で31.6となり、肥満度は2度というかなりの肥満となりました。
そして食事を工夫したダイエットで、BMIを25.4という、肥満度としては1度、しかも25未満なら正常ですから、ほぼ正常まで行けたわけです。
そういうことですから、激しい運動などしなくても、食事を工夫すればダイエットできることは、確実に分かっているわけです。食べ過ぎれば太る、食べなければ痩せるという常識にも合っています。
しかし、なぜか減らなくなった。ここで何を考えるべきでしょうか。よく分からないものを次々に試したらいいのでしょうか。そうではないと思います。まず「停滞期」とは何かについて考えるべきでしょう。
停滞期というものについて、どのくらい調べられたでしょうか。ネットには、これについてまことしやかな嘘が満載状態です。多いのが、「体が飢餓状態と判断して基礎代謝を下げる」でしょうかね。
基礎代謝については、まったくの嘘というわけではないです。
高レベルのマラソン選手などでは、毎日長時間の有酸素運動の結果、最大で40%も基礎代謝が下がったという報告もあります。まあ、そこまで行くと、日常生活では体温低下、除脈、その他に悩まされますが。
極端な、そして間違った食事制限でも起こり得ます。確かに飢餓状態が数か月続くと、基礎代謝は下がることがあります。トータルカロリー不足もありますし、脂質よりエネルギー源として重要な糖質の不足、代謝を支えるタンパク質の不足などが原因です。
しかし、それを考慮しても1日1100kcalで体重65kgを維持するのは不可能だと断言しておきます。そんな低カロリーで3年も65kg維持できるなら、とっくにそのメカニズムが研究され解明されて、深刻な飢餓に悩む世界の人々を救っています。飢餓は世界的に非常に深刻な問題なのですから。しかし、そんな事実はありません。そういう方法を編み出そうとする研究すらありません。できないことが、とっくの昔に分かっているからです。
事実は二つしかあり得ません。
一つ目は、1日1100kcalというのが、どこかで計算を間違っていること。
二つ目は、体内水分量が、塩分過剰などで多すぎること。
これだけです。
実験としてやれることはあります。たとえばカロリーメイトのように確実にカロリーが分かっている物で、そうですね、あれは1箱400kcalですから、それで1日1200kcalにし、かつ、塩分を摂取しないということですね。生活強度(つまり行動面での生活習慣)は変えません。
それで1か月しても減らないなら、たとえば甲状腺異常などを疑う必要も出てきますので、まずはここではなく、内科か婦人科(できればかかりつけから)で、診察を受ける必要があるでしょう。
投稿日時 - 2011-10-02 11:43:45