• ベストアンサー

コレクタ-ベース間の電流について。

無安定マルチバイブレータの実験をしたのですが、分からないことがあります。 トランジスタは、ベースとエミッタ間、コレクタとエミッタ間にだけ電流が流れるというのは分かるのですが、ある条件下では、これら2つの経路以外にコレクタとベース間にも電流が流れると聞きました。小さなトランジスタになればなるほど顕著にあらわれるらしいのですが、どのような条件になるとコレクタとベース間にも電流が流れるのでしょうか? またそこに電流が流れるとどのような現象が起こり、無安定マルチバイブレータの動作を乱すのでしょうか? 教えてください。よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • LCR707
  • ベストアンサー率70% (95/135)
回答No.3

 NPNトランジスタで、コレクタからベースに流れる電流は、Teleskopeさんの回答にもあるように、Icboがあります。これはPN接合の逆バイアス漏れ電流みたいなもので、印加電圧や温度の影響を受けます。小信号トランジスタでは、最悪値で 1μA というようなレベルです。  Icboは、コレクタからベースに流れるので、バイアス回路にもよりますが、その何割かはベースからエミッタに流れ、ベース電流になります。従って、これを直流電流増幅率 hFE 倍した電流が、コレクタエミッタ間に流れ、トランジスタのバイアス動作点を変動させます。つまり、直流アンプや交流アンプの基準動作点を変動させる原因の1つです。しかし、無安定マルチバイブレータの回路は、フルスイングのスイッチングをする回路なので、このような動作点の変動はほとんど問題になりません。双安定マルチバイブレータなら、スレッショルドレベルにいくらかの変動を与えるかも知れませんが、コレクタ電流を 0.1mA 以下で設計しない限り、ほとんど問題にならないでしょう。  一方、NPNトランジスタで、ベースからコレクタの方向に流れる電流というのも考えられます。しかし、ベースからコレクタに直流電流が連続して流れるとしたら、それは明らかに回路がおかしいのであって、問題外です。しかし、見かけ上これに少し似たような現象があります。  バイポーラトランジスタをスイッチング動作させる場合、充分なベース電流を流してコレクタを飽和させます。小信号トランジスタでは、コレクタエミッタ間電圧は 0.2V 位になります。ベースエミッタ間電圧は 0.7V 位なので、コレクタよりベースの方が電圧が高くなります。だからと言ってベースからコレクタに電流が流れているわけではありません。ただし、過剰なベース電流の一部が、コレクタベースの接合面に余剰キャリアとなってして蓄積されます。そのため、ベース電流を切ってトランジスタをオフさせても、余剰キャリアが吸い出されるまではコレクタ電圧が上昇しない現象が生じます。これを蓄積時間 ts と言います。小信号トランジスタで、特にスイッチング用に作られていないものでは、1μS 前後になることもあります。従って、無安定マルチバイブレータの発振周波数を100kHz位で設計していれば、この影響が出て発振周期が長めになることがあります。 >>小さなトランジスタになればなるほど顕著にあらわれる というのは、よくわかりません。Icboにしても、蓄積時間にしても、大きなトランジスタの方が一般的に大きくなります。もちろんそれなりに回路を設計するので、影響が大きいかどうかは別問題ですが。

norvill625
質問者

お礼

とても詳しい回答でありがとございました。

その他の回答 (3)

  • Teleskope
  • ベストアンサー率61% (302/489)
回答No.4

質問者の請求を逸脱して恐縮だが一応指摘しておきます。 マルチバイブレータの遷移の進行順序    ____   /      Vbe  1.片方のベース電圧が /              オンレベルに達した。    ──┐      off  2.その結果    └─── on     オフからオンに転じた。 ──┐Vbe       3.それが反対側トランジスタの    │            ベース電圧を負に振り、     |  /     |/          ┌───     4.オフに転じさせる。 ──┘            蓄積時間が無い場合の図。      ┌───     同、蓄積時間が有る場合の図。 ───┘       因果関係は1~4の順に進行するゆえ、 蓄積時間の有無は1の駆動に影響を及ぼし得ない。1はすでにオン済みゆえ。 蛇足ながら;3の波形が負に大きく振れた時にトランジスタのベースエミッタ間逆耐圧(せいぜい5V)を越さぬよう工夫が必要。

  • Teleskope
  • ベストアンサー率61% (302/489)
回答No.2

コレクタ~ベース間を通る電流は下記の種類がある 1.ベース~コレクタ間には常に微小な電流が存在している。初等レベルでは教えないだけである。 2.コレクタ電圧を高くしてゆくと耐圧限界を越えた所で雪崩現象が起き大きな電流が流れる。 1はコレクタ遮断電流Icboと呼び温度と共に急激に増加する。これが問題になるケースは主にベースに何も繋がってない状態にした場合や、コレクタ抵抗が非常に大きな場合である。マルチバイブレータでこれが時定数コンデンサの充電に影響するのならそれは設計が不適切と言わざるを得ないので初等レベルにそぐわない。 2の場合なら小さなトランジスタとは耐圧が小さなトランジスタの事か? もし課題なら原文をくずさず示して欲しい。話し言葉に変えられると読む側によく意味が通じないので。

norvill625
質問者

お礼

小さなトランジスタとはおそらくその事と思います。 なんとかなりそうです。ありがとうございました。

  • fuelempty
  • ベストアンサー率13% (100/761)
回答No.1

これのことかな?。 VCBOとか、VCBOのこと言ってるんでは?。

参考URL:
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1997/01210/contents/044.htm
norvill625
質問者

お礼

このようなサイトがあるのですね。 参考になりました。ありがとうございます。

関連するQ&A

  • コレクタ電流とコレクタ電圧の関係

    トランジスタで(非安定マルチバイブレータについてで悩んでいます)、コレクタ電流が上昇するとコレクタ電圧は下がる理由を教えてください。今かなり困っています。

  • マルチバイブレータの周期の測定の計算値との比較

    一番簡単な単安定マルチバイブレータの回路で実験をし、単安定マルチバイブレータ(R=68KΩ,C=2.2μF)ではトランジスタのベース・エミッタ電圧、コレクタ・エミッタ電圧の波形を測定したのですが、測定結果はT=75msで、計算値T=0.7CRと値が大幅にずれてしました。これは何故なんでしょうか?実験の行い方が悪かったのでしょうか?また、無安定マルチバイブレータでも、Tが計算値と一致しない現象が起きてしまったのですが、これも単安定マルチバイブレータと同じ理由で値が一致しないのでしょうか?

  • NPN形トランジスタのコレクタに1mAの電流を流したい。この場合ベース

    NPN形トランジスタのコレクタに1mAの電流を流したい。この場合ベース抵抗Rの値をいくらにすればよいか?ただし、ベース接地電流増幅率αは0.95、ベース-エミッタ間電圧Vbeは0とする。 自分で出した答えは250オームになりました。 ぜひ教えてください。

  • ベース電流

    トランジスタは、Vbe=0.6Vで流れるものだと思っておりましたが、「ベース電流が十分大きいとき、正しくOnする。」 仕事でこのようなことを言われましたがこの意味がわかりません。今、考えている回路は、コレクタがプルアップされており、どうもコレクタ電流よりベース電流が大きいことがOnの条件と言われました。 ベース電流が今の条件で、トランジスタがOnするに十分であることを評価することが目的です。 回路で示すことができませんが、わかる方ご教授願います。 ソフトを中心に仕事をしておりますので、できるだけ詳しく教えていただけたらと思います。

  • トランジスタの『ベース』『エミッタ』『コレクタ』を教えて下さい。

    はじめまして。トランジスタのベース、エミッタ、コレクタの目的、用途を噛み砕いて教えて下さい。過去の質問履歴を見たのですが、ちょっと難しいので、噛み砕いて教えて頂けますか?一番知りたい事は何の為にそれ(ベース、エミッタ、コレクタ)があるのか?と言う事です。すいませんがお願いします。

  • NPNトランジスタのベース電圧Vsコレクタ電圧

    非常に初歩的な質問なのですが、 NPNトランジスタのベース電圧と コレクタ電圧の関係についてご教授願います。 次のような関係になるのが一般的かと思うのですが。 コレクタ電圧>ベース電圧>エミッタ電圧 エミッタ電圧<コレクタ電圧<ベース電圧 このようにコレクタ電圧とベース電圧の関係を逆にしてしまった場合 トランジスタは動作しなくなってしまうのでしょうか? よろしくお願いいたします

  • コレクタに繋がったLEDの電流の決定方法

    トランジスタをスイッチとして使った回路として、ベース側にRbを繋げ、 コレクタ側に直列にLEDとRc、エミッタ側を接地させたものををよく目にします。 このとき、Rcは、LEDの電流制御という意味でしょうか? しかし、この場合ベースに抵抗を入れてIbを決定(hfeを考慮してIcが決定)を しているため、上記のLED用の抵抗は無くても、LEDに任意の電流を流す(定電流) ことができるのではないでしょうか? トランジスタ回路は、最近勉強を開始したばかりですが、この問題で悩んでいます。 どなたかすっきりする回答をお願いできますでしょうか。 多分、トランジスタをスイッチとして使うことがキーポイントだと感じているのですが。。 定電流減として使う場合とトランジスタの動作が変わるのでしょうか?

  • トランジスタのコレクタ~ベース間の破壊

    NPNトランジスタで、コレクタとベース間は通常電流は流れませんよね? それが何らかの原因でコレクタとベース間が破壊され、コレクタからベースの方向に電圧がかかり、電流が流れてしまう、という故障は考えられますか? それともそういう故障は考えなくてもいいでしょうか? どうぞよろしくお願いします。

  • トランジスタのことで

    トランジスタの静特性の測定の実験をやったんですが、考察を書くうえでわからないことがでてきました。 ひとつは今回の実験はNPN形のトランジスタを使い、ベース接地回路とエミッタ接地回路について行ったんですが、コレクタ接地回路はやりませんでした。なぜコレクタ接地回路はやらなかったか? もうひとつは、ベース接地回路において出力したときコレクタ電圧が0Vなのにコレクタ電流に電流が流れるのはなぜ?またコレクタ電流が0Aになる条件は? というものです。 よろしくおねがいします。

  • プッシュプル回路のベース電流の流れについて

    トランジスタのNPNとPNPを使ったプッシュプル回路についてなのですが、 IBがプラスの時にNPNが導通すると思うのですが、この時にベース電流は どこへ流れますか? NPNのエミッタのつながる先はPNPのエミッタですがここからコレクタを出て VEEに流れるのでしょうか?