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核燃料の処理について

核燃料の処理について教えて下さい。 原子力発電で使用された核燃料は冷却された後、どう処理されるのでしょうか? TVのCMで地下に埋める(確かニューモとか言っていたような記憶が)とか言っていたようですが、 実際行なわれているのでしょうか? また青森の六ヶ所村の再利用施設は稼動しているのでしょうか? 再利用施設があるのに、地下に埋める? また海外ではどのように処理されているかまでご存知であれば教えて下さい。 よろしくお願いいたします。

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回答No.1

Q/原子力発電で使用された核燃料は冷却された後、どう処理されるのでしょうか? A/一定期間の冷却を行い粗熱と崩壊熱を安定させた後は、再処理工場に運ばれます。 使用済みで処分する場合は、燃料の中から燃えかす(反応中間生成物と不純物、プルトニウムなど)の放射性の物質を抽出し、燃えかすはガラス固化作業を行います。ここで出来るゴミは、高レベル放射性廃棄物となり、地層処分対象となります。 核燃料サイクルに準じた安定物質(まだ燃えていないウランや、プルトニウムの一部)は、MOX燃料などとして再処理されます。 Q/また青森の六ヶ所村の再利用施設は稼動しているのでしょうか? A/完全稼働状態にはありません。現時点では、2012年のフル稼働予定ですが、今回の震災でどうなるか・・・。浜岡の話もありますしね。反対も大きくなっていますし・・・。 Q/再利用施設があるのに、地下に埋める? A/全ての使用済み燃料が使えるわけではありません。核分裂では超ウラン物質も精製されますし、放射性同位体(最近話題になったヨウ素、セシウムなど)の中間物質も生成されます。核燃料サイクルで使える燃料棒というのは、ウラン燃料、ウランとプルトニウムの比率を適正に定めた燃料(MOX燃料)と決まっており、それに急速な核分裂を抑止し、飛散を防ぐ素材を組み合わせて作られています。 これを原子炉で燃焼(核分裂)させると、熱が生まれその時に分裂によって生じる、反応生成物である燃えかすが出来るのです。燃えかすの多くは人類が存在するであろう時間では、半減もしないほど長い半減期で多量の放射線を放つ物がありますから、それらを分離し地層処分をします。 尚、MOX燃料に使われるプルトニウムは、反応が強く高い出力が得られると共に、既存の原子炉で使えるため効率的とされていますが、その反面、高濃縮ウラン燃料より、漏出すれば酷い放射線被害をもたらす厄介者でもあります。 そのため、運転には慎重さが求められると共に、燃料の製造や管理にも注意が必要とも言われています。 海外でも同じです。 地層処分地点が見つかっている地域では、順次廃棄物処分もしながら、再処理工場でMOX燃料や濃縮燃料への再利用も行っています。また、ロシアや米国などでは、核ミサイルなどに使われていた核物質の原発での利用を目的とした、再処理施設もあります。そして、一部を除く国々は、最終処分場施設(安定地層処分)が、決まっていることが多いのです。 このところ見切り発車で、施設も完成せず、地層処分の場所も決まらない状態で、右にふらふら左にふらふらする日本とは違います。 まあ、反原発の人も止めれば良いと思っているようなので、それで良いのでしょうけどね。 日本の場合は、先のことが出来ていない状態で、止めることが優先されていますから、結局、このままなら最後は溜まった危険ゴミをずっと、どこか地表に保管するのでしょう。しかも、税金で面倒見ることになるかもしれません。少なくとも運転している間は、お金にもなりますし、多くの人が批判も監視もするでしょう。止まっていれば安全だと錯覚している人が多いのであれば、基本スタンスが昔から脱原発である身としては気に入りません。

yuzomaki
質問者

お礼

詳しいご回答ありがとうございました。 なるほど六ヶ所村とは、また核燃料はそのように処理されていたのですね。 確かに昨日の浜岡の件にしても、何をするにせよ日本政府は昔から場渡り的すぎますよね。 どこかの票という名のエサか圧力なのかもしれませんが・・・ 止めることを優先させても、代替のエネルギーが現在ない限り、経済や生活に負担をかけるだけにすぎません。それを思えば私はどちらといえば推進派なのかもしれませんね。 ただしこの大震災によって、永遠に原子力が必要なものだとはやはり思えません。早く原子力に変わるエネルギーを作り出さないと。 今回の震災にて、原子力というものについて国民の目がしっかり向いたことは、今後の日本、または世界にとっても有益なことと信じています。 最後に避難されている方には、言葉が足りないことを心よりお詫び申し上げます。 本当に詳しくありがとうございました。

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  • kusirosi
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回答No.2

時期を見計らって、海上保安庁の巡視船の警備付きで 青森県に輸送、上陸して 六ヶ所村の再利用施設の地下工場にて、リサイクル再生する分は分離して、送りだし、 残りの高レベル放射性廃液は固体に固化後、溶けたガラスと混ぜ合わせて固定化し、ガラス固化体として管理する。数十年に渡り、約280℃を越える温度でありつづけるので、地下保管庫で30~50年くらい中間貯蔵し、放射性物質が減って温度が下がるのを待ってから地下深く、マントルに沈めて最終処分される。 中間貯蔵中、熱を湯たんぽや懐炉、スチームボイラーなどに利用できないか、研究中。 外国でも、月面に捨てる(輸送費かかりすぎ)、砂漠に原爆で穴開けて投棄して埋めてしまう、鉛の箱につめて海溝に沈めるなど、検討の上、とりあえず、ガラス固化体で自然冷却待つと、落ち着いた。

yuzomaki
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 なるほど六ヶ所村とはそのような再利用施設なのですね。 しかし280℃で30年~50年とは・・・放射性物質はとりあえずとしても、確かに中間貯蔵中に利用すべきですよね。 青森であるならば、道路や屋根の雪解けなどに使えないのかな? 当方九州人なので、この程度の発想しかできません(汗) ありがとうございました。

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