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三島由紀夫が少年時代坂口安吾のようなスポーツマンだったら?
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cpbrさん、こんにちは。 一介の安吾ファンですが、なかなか興味深いご質問を立てられましたね。 三島が書いた安吾論は、ほとんど安吾に対する絶賛、オマージュで貫かれていると思います。 安吾も、《戦後派》一色に塗りつぶされていた文壇に、『仮面の告白』を引っ提げて殴り込みを掛けてきた三島を大いに買っていたようです。 とは言っても、もし安吾がもう少し長生きをしていたとしたら、その後の三島の文学をどれだけ評価したかとなると、私としてはちょっと疑問を覚えますね。 その意味では、二人の関係は、三島の方がもっぱら自分の中にない人間的魅力を安吾の内部に見出し、一方的に片思いをしていたのではないかと思われてなりません。 >三島由紀夫が少年時代坂口安吾のようなスポーツマンだったら? う~ん、生まれてから小学校に入学するまで、看護婦付きの祖母の病室で育てられた三島に、やんちゃ坊主でガキ大将だった安吾のような幼少年期は望むべくもないような気がします。 で、三島が「安吾のようなスポーツマンだったら」と仮定することは、乳幼児期の三島が祖母に溺愛されなかったらと仮定することでもありますが、その場合、祖父や父親と同じように、エリート官僚として大蔵省を勤め上げ、現在も存命中なら、満85歳になっていますから、今頃は悠々自適の隠居生活を送っているのもしれませんね。 >坂口安吾は柔道が強く、陸上部ではないのに大会の時には助っ人を頼まれる程スポーツが得意だったそうです。 はい、それも、三島のような、付け焼き刃のスポーツ憧憬ではなく、幼少時の忍者ごっこの成果なのか、中学時代にはハイジャンプで全国優勝していますし、自分ではヘタだと言ってますが、野球にもずいぶん熱心だったようです。 でも、この点では太宰治と似ているのかもしれませんが、素封家の大家族の中で生まれたこともあって、平均的な家庭の子のように両親の愛情を受けて育ったわけでもなく、幼くして自分探しを余儀なくされ、早い段階で文学にのめり込んでいますよね。 そのことが、彼のふるさと思慕、しかも親とか、先祖とか、生まれ故郷とか、自然とかをも超越した、もっともっと形而上学的な、しかも生きることの現実的必要性から決して遊離しないふるさと憧憬へと彼を向かわしめたような気がします。
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- Postizos
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ボディービルというのも自己管理能力を要求される、観賞に特化した芸術の方に近いスポーツだと思います。 スポーツは(武道も含めて)だいたいが身体をつかう芸術でもあるから小説家が身体に興味を持って、上手な人であるのは不思議ではないような気がします。 私は三島が虚弱児として過保護にされなかったとしても別の傾向の小説家になったんではないかという気がしますが、もしも・だったらの話には違いないですよね。 あと少年期にスポーツをしていたら長じてからのスポーツはやらなかったんではないか。 でも芸術をなりわいにする他無いというような動機やそれを可能にするような環境は多分に家にあったということは言えると思います。 そういう事情のようなものは坂口安吾にもあったんではないか、もし安吾が現今のように選手として食えていたらあるいは小説家にはならなかったか、なったとしてももっと後に… とまあこれも“もしも”の話ですが。
お礼
別の傾向の小説家になった、或いは、別の芸術に取り組んでいたということはあるかもしれませんね。
ではなぜ、坂口安吾はスポーツが得意だったのに、小説家になったのでしょうか?
補足
どういう少年時代を送ろうと小説家になったに違いない小説家と、生い立ちが小説家にしたと思われる小説家がいるような気がするのですが。 スポーツが得意だと小説家にならないというようなことを言いたかったわけではありませんので。
恵まれた才能を活かして、 ただれた生活を送っていたに違いない。と思います。
お礼
切腹もしなかったでしょうね。
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